| 第十三章 |
| 警備兵が運転する車で駅に着くとヒューズはハボックを連れて足早に改札を通り抜ける。まもなく発車する列車に乗り込み、中程の車両の一番前のボックスにヒューズは腰を下ろした。後から付いてきたハボックが手にしたボストンを網棚に上げヒューズの向かいに座る。ヒューズの視線を避けるように窓に身を寄せ顔を外へと向ける様が、ヒューズの癇に障った。 やがて発車を告げるベルが鳴ると列車はゆっくりと動き出す。列車がホームを離れる時、身を乗り出すようにゆっくりと遠ざかっていく駅を見つめるハボックの瞳が不安に揺れるのを見て、ヒューズは唇を歪めた。 「もう帰りたくなったか?」 窓枠にしがみつくようにして外を見つめる横顔にそう囁けば、ハボックがハッとしてヒューズを見る。否定も肯定もせずに見つめてくる空色に苛立たしさを感じて、ヒューズは立ち上がるとハボックの横に並んで腰掛けた。 「中佐っ?」 「なんだよ、隣に来られるのは嫌ってか?」 「そういう訳じゃ……」 そう答えながらも窓に擦り寄り少しでも間を開けようとするハボックに、ヒューズは唇を歪めると長い脚の間に手を伸ばした。 「なっ?やだっ」 「うるせぇよ。騒ぐと注目浴びるぜ」 ヒューズは低く囁いてハボックのボトムを緩める。下着の間から目当ての物を引き出すとゆっくりと扱きだした。 「や、やめて……っ」 逃げ出す事も出来ずにハボックが消え入りそうな声で訴える。それに構わず扱き続ければ、ヒューズの手の中でそれは熱く息づき、形を変えていった。 「ちゅう、さ……っ」 熱い吐息と共にハボックが縋るように呼ぶのを聞けば、ヒューズの中に昏い悦びが湧き上がる。今ではすっかりと立ち上がった楔は先走りの蜜でヒューズの手を濡らすまでになっていた。 「イヤラシい奴だな、こんな所で弄られてグチョグチョにしやがって」 「……ッ、ん……ふぅ……」 そう言われてハボックは何か言いたげに視線を寄越したが、口を開けばイヤラシい声が漏れてしまうと思ったのか何も言おうとはしなかった。 「ん……ッ、んんッ!」 グチュグチュとイヤラシい水音を立てて楔を扱きながら、ヒューズはハボックの顔を食い入るように見つめる。ハボックは両手で口元を押さえて小刻みに震えていたが、涙の滲む瞳でヒューズを見た。 「出ちゃう……っ」 小さく首を振ってハボックが訴える。縋る瞳にゾクゾクしながらヒューズは昏く笑った。 「いいぜ?イけよ」 「ッ!」 ヒューズの言葉を聞いてハボックが信じられないと言うように目を見開く。ふるふると首を振って囁いた。 「お願いっス……」 「もっとキツく扱いて欲しいってか?」 「違……っ」 お願いの意味が判っていながらヒューズが言えば、ハボックの顔が泣きそうに歪む。ガクガクと震えながら浅い呼吸を繰り返して必死に堪えようとするハボックの顔をヒューズは食い入るように見つめる。 「中、さ……ッ」 ブルブルと震えたハボックが今正に熱を吐き出そうとした、その寸前、ヒューズはハボックの楔から手を離した。 「――――ッッ?!」 絶頂の寸前で放り出され、ハボックが切なく鼻を鳴らす。ハアハアと息を弾ませたハボックが信じられないといった視線を寄越すのを見て、ヒューズはククッと笑った。 「そのままイったら向かいの座席がグチョグチョだ。汚す訳にいかないだろ?」 「……ちゅうさっ」 「ほら、しまっとけ。そんな顔すんなよ、向こうについたらたっぷりシてやる。それまで我慢してろ」 ヒューズはそう言うと蜜で濡れた手をハボックの軍服になすりつける。クスクスと笑うと呆然とするハボックをそのままに席を離れた。 2012/12/07 |
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