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| Black-eyed monster |
| 「ありがとう、気持ちは嬉しいんだけど、受け取れないから」 司令部の中庭、木の枝に寝そべってウトウトとしていたロイは聞こえてきた声に目を開ける。下を見下ろせば見慣れた金髪の頭が見えてロイは目を眇めた。 「そんな……ッ、お願いします、もらってくれるだけでいいからッ」 きっぱりと断られた相手は、それでも諦めずに叫ぶように言うと、手にしたチョコをハボックに押しつける。そのまま逃げるように走り去ってしまった相手に、ハボックがやれやれとため息をつくのを、ロイは眉間に皺を寄せて見つめていた。 実はロイと変わらず、いや、もしかしたらそれ以上にファンの多いハボックが、バレンタインデーに押しつけられたチョコレートは大きな紙袋で三つにもなっていた。捨てるのは忍びないと養護施設のおやつにと届けにいくのを苦い思いでロイが見送ったのは一ヶ月前のこと。そして明日はホワイトデーだ。リビングのソファーに座ったロイは、テーブルにコーヒーのカップを置いてくれるハボックをジロリと見上げて言った。 「おい、お前、まさかあのチョコレートの山にお返しするつもりじゃないだろうな」 「まさか!」 ロイの問いにハボックは目を見開いて答える。自分の分のコーヒーを手に向かいのソファーに腰を下ろして言った。 「そりゃあ気持ちは嬉しいっスけど、あのチョコレートは押しつけられただけで受けるつもりは全然ないっスから。オレが好きなのは……大佐だけっスもん」 恥ずかしそうに目元を染めてハボックは言う。それは言われずともよく判ってはいたが、モテるハボックを見れば心穏やかでいられないのも確かだった。 「私以外の誰かとやりとりしたら────殺すぞ」 「────大佐こそ」 全く隠す気配もなく気持ちをぶつけてくるロイに、一瞬目を瞠ったハボックは、すぐに笑みを浮かべて言い返す。 「大佐こそ、すっげぇモテるんスから。オレ、心配っスよ」 そう言うハボックにロイはフンと鼻を鳴らして、コーヒーをガブリと飲んだ。 「おはようございます、大佐、ハボック少尉」 「おはよう」 「うーす」 司令室の扉を開ければフュリーの元気な声が飛び出してくる。執務室へ足を向けるロイの耳にフュリーの声が聞こえた。 「そうだ、少尉。これ、預かったんですけど」 「えっ?なに、これ。クッキー?」 「ホワイトデーだから、今日」 そう言うフュリーにハボックが眉を寄せる。 「ホワイトデーって貰った人に自分もその気があれば贈り返す日じゃねぇの?」 贈ってもいない相手からなんで、と言うハボックにフュリーが答えた。 「バレンタインでもホワイトデーでもどっちでもいいんじゃないですか?少尉に渡せればなんでもいいんですよ、きっと」 とにかく渡しましたから、とクッキーの包みを押しつけられて、ハボックが困りきった顔をするのを見たのを最後にロイは執務室の扉を閉める。椅子に腰を下ろし両足を行儀悪く机の上に投げ出した。 「どこのどいつだ、私のハボックにちょっかいを出してくるのは」 そう言ったロイは、机の上に可愛らしい包みが幾つか乗っていることに気づく。手を伸ばしてついているメモを見れば、それが司令部内でも人気の事務官からのものであるのを見て、ロイは思い切り顔をしかめると包みをゴミ箱に放り込んだ。それと同時にハボックはまた「気持ちは受け取れない」と言いつつクッキーやチョコを貰うのだろうかという考えが頭に浮かぶ。そうすれば心がざわついて、ロイは立ち上がり執務室から出た。大部屋をぐるりと見回しハボックの姿がないのを見て取ると、フュリーに尋ねた。 「少尉なら演習に行かれましたよ」 その答えを聞くや否や、ロイは司令室を足早に出ていった。 「たっ、隊長ッ!これっ、貰ってくださいッッ」 「えっ?」 自分より頭半分背の高い部下のマークから真っ赤な顔で包みを差し出されてハボックは目を瞠る。ええと、とこめかみを指先でポリポリと掻いてハボックは言った。 「これって、もしかして」 「クッキーですッ!受け取ってくださいッッ!!」 深々と一礼するとマークはハボックの手にクッキーの包みを押しつける。 「気持ちは嬉しいけど、こういうの貰うわけには────」 いかないからとそう言おうとしたハボックの目の前にババッと幾つもの包みが差し出された。気がつけば小隊の部下たちが手に手に包みを持ってハボックを取り囲んでいる。 「隊長ッ、マークのを受け取るなら俺のもッ!」 「いや、俺のを貰ってくださいッ!」 「なにを言う、俺のを貰ってもらうんだッ!」 「いや、俺だッッ!隊長、俺のをッッ!!」 次々と押しつけられる包みにハボックが辟易して声を張り上げた。 「待てッ!悪いけど受け取るわけには────」 「「「隊長ッッ!!!」」」 「わーッッ」 ガタいのいい部下たちと押しつけられる包みの山に半ば押し潰されかけて、ハボックはギャーッと叫んだ。 演習の時間だと言うのに訓練を始めるどころかクッキーのプレゼント合戦になっているハボック隊の様子を、ロイは演習場の入口から眺める。ふと辺りを見回せば直属の部下たち以外にも渡す機会を伺って潜んでいる男どもの気配が感じられて、ロイはギリと歯を鳴らしてその場を後にした。 「まったくもう、ホワイトデーってこういう日じゃないだろう?」 結局断りきれずに受け取ってしまったクッキーの包みの山を腕一杯に抱えて、ハボックは司令部の廊下を歩いていく。司令室の扉を何とかあけて中に入ると、ハボックはクッキーの山を自席の机の上に置いた。 「やれやれ……どうしよう、これ」 正直こんなところに置いておいたら仕事にならない。 「執務室に置かせて貰おう」 執務室なら置く場所は十分あるし、隅に置いておけば邪魔にはならないだろう。ハボックは机に置いた包みの山をもう一度持ち上げ執務室に向かう。 「大佐ァ、ちょっといいっスか?」 抱え方が悪くて自分では扉を開けられず、ハボックは足で扉を蹴ってロイに開けてくれと頼む。少しすればガチャリと扉が開いて、不機嫌そうな顔をしたロイが出てきた。 「なんだ」 「すんませんけど、これ、置かせて貰ってもいいっスか?」 そう尋ねながらもロイの了承は待たずにハボックは執務室の中に入る。応接セットのテーブルの上に包みの山をおろすハボックにロイは言った。 「なんだ、これは」 「それがその……ホワイトデーだからって、クッキー押しつけられちゃって」 捨てるわけにもいかないし、と苦笑するハボックをロイは睨む。次の瞬間、ハボックの足を払ってその長身をソファーに押し倒していた。 「大佐ッ?」 「私以外の奴とやりとりしたら殺すと言ったはずだが?」 「やりとりなんてしてないっス!これは無理矢理押しつけられただけでッ」 そもそもバレンタインにチョコを贈ったのはロイだけだ。そのことはロイ自身よく判っている筈で、そうであればこのクッキーの山は一方的に押しつけられたに過ぎないこともロイには判る筈だった。だが。 「詭弁だな。こんなものを受け取ること自体赦し難い。ハボック」 と、ロイは押さえ込んだハボックに顔を寄せる。 「私は嫉妬深いんだよ、よく知っているだろう?」 そう囁くロイの押さえ込む手に力が入るのを感じて、ハボックはふるふると首を振った。 「待って、大佐ッ!受け取ったからって、オレには深い意味はないっス!」 「お前になくとも奴らには十分あるだろう?それを受け取るなど────」 ロイは見開いてくる空色を見下ろしてニヤリと笑う。 「お仕置きだよ、ハボック」 低く囁いてロイはハボックの軍服に手をかけた。 「や、だ……ッ、大佐っ、こんなとこで……ッ」 抵抗も空しく瞬く間に全裸に剥かれて、ハボックはのしかかってくる男を必死に押し返す。だが、肌を這い回る手にともすれば意識が快感に霞んで、押し返そうとする手から力が抜けた。 「あ、ん……ッ」 扉のすぐ向こうでは同僚たちが仕事をしているのだと思えば声を聞かれるのではと気が気でない。零れそうになる喘ぎ声を必死に飲み込んで、ハボックはふるふると首を振った。 「たいさ、やめて……、オレ、クッキー貰ったからってなにも……アアッ」 何とかやめて貰おうと紡ぐ言葉が嬌声に変わって、ハボックは慌てて唇を掻む。ロイはそんなハボックを見下ろして、その頬を撫でた。 「本当になにも判っていないな、お前は」 そんな風に無防備なハボックを周りがどう見ているか、どうして思い至らないのだろう。そして、そんなハボックを自分がどう見ているかも。 「少し、きっちり教えておく必要があるようだな」 ロイはそう言うとテーブルの上の包みを一つ取り上げる。包みを飾る紅いリボンを解くと、ハボックの長い脚を大きく開いた。そうして愛撫に立ち上がり始めた楔にリボンを巻き付ける。根元から先に向かって巻き付けカリの部分でキュッと結び大きなチョウチョを作った。 「あ……やだァ……ッ」 可愛らしく楔を飾られて、ハボックは羞恥に顔を赤らめる。その可愛らしい飾りがいずれもたらすであろう苦痛を恐れて、ハボックはリボンを解こうと手を伸ばした。だが、素早く伸びてきたロイの手に阻まれただけでなく、右手を右足に、左手を左足にそれぞれリボンで繋がれてしまう。己の両手首にM字に脚を繋がれて、のしかかってくるロイを押し返すことも出来ないままハボックは必死に身を捩った。 「やだッ、こんなの……ッ」 「そういう割に全く萎えてないな」 「アアッ!」 ピンとそそり立つ楔を指で弾かれて、ハボックは身を仰け反らせて喘ぐ。紅いリボンで拘束されて息を弾ませるハボックを見つめて、ロイはにんまりと笑った。 「こんな格好をお前の部下たちに見せたらどうするかな?まずは手始めにそこにいる連中に見て貰うか?」 「たいさッ!」 とんでもない言葉にハボックはギョッとして目を見開く。見開いた目を執務室の扉に向けて、ハボックは言った。 「たいさ……おねがい……」 自分が入ってきたきり、鍵もかけていない筈だ。誰かがノブを回せば簡単に開いてしまうだろう扉に、ハボックは小さく首を振った。 「お前が大声を出さなければいい話だろう?まあ、見られたところで問題もないがな」 「そんな……ッ」 こんな恥ずかしい格好を誰かに見られたらと思うだけで羞恥に息が止まりそうだ。涙の滲む瞳を大きく見開くハボックににんまりと笑って、ロイはハボックの胸に顔を寄せた。 「んッ」 白い胸を飾る頂を唇に含まれ、ハボックがビクリと躯を震わせる。舌で押し潰されきつく吸い上げられギリと歯を立てられて、ハボックは零れそうになる声を必死にかみ殺した。 「んんッ……んふぅ……」 びくびくと震えるハボックの乳首の一方を舌と歯で弄びながら、ロイはもう一方も指でこねる。グリグリと指の腹で押し潰せば、ハボックが喉を仰け反らせて身悶えた。 「ぅんッ!……ふぁ……ッ」 「相変わらずココが弱いな」 クスクスと笑ってロイは執拗に胸を攻める。今ではもうすっかりと張りつめて蜜を滲ませる楔にロイは言った。 「ふふ、もうこんなにして……イヤラシイな、ハボック」 「い、言わないで……」 胸を弄られただけでもう躯が熱くて仕方ない。ロイの言うとおり楔は高々と張りつめて、紅いリボンがキチキチと食い込み始めていた。 「たいさ……ッ」 ハアハアと弾む息の合間にハボックはロイを呼ぶ。声に滲む懇願の響きに気づかぬふりで、ロイはプクリと立ち上がった乳首をギリと噛んだ。 「んあッ!」 声を抑えようとして叶わずハボックは嬌声を上げる。ジンジンとする乳首をチロチロと舐められて、ハボックは唇を噛み締めてゆるゆると首を振った。 「どうした?声を上げてもいいんだぞ?」 ロイとハボックの仲を司令室のメンバーは皆知っている。今更聞かれても構わないだろうと言うロイをハボックは睨んだ。 「嫌っス」 知られているからと言って羞恥心はまた別の問題だ。普段から顔を合わせている仲間だからこそ聞かれたくないというのが正直な気持ちだった。 「フン」 睨んでくる空色にロイは唇の端を持ち上げて鼻を鳴らす。 「いいだろう、どこまで我慢出来るかやってみろ」 そう言うなりロイはリボンで戒められた楔をギュッと握り締める。ヒュッと喉を鳴らすハボックに構わずグリグリと鈴口を広げるようにこねた。 「んんッ!……やめ……ッ」 ビクビクと震えてハボックは訴える。だが、そんな言葉に耳を貸す筈もなく、ロイは容赦なく鈴口を押し広げ押し潰した。 「ヒィ、ん……ッ!くぅ……ッ!」 ゾクゾクと背筋を快感が這い上り射精感がこみ上げてくる。このままでは吐き出せないまま達してしまうと、ハボックは必死にロイに訴えた。 「たいさ……ッ、このままじゃ……ッ!出せないっス!」 「出せなくてもイけるだろう?」 なんの問題もないと笑う男にハボックは目を見開く。更にきつくこねられて嫌だと言おうとして開いた唇から嬌声が零れた。 「ひあ……ッ!ダメッ、やめてッッ!!」 嫌だと激しく首を振るハボックを見下ろしながらロイは楔をきつく攻め立てる。そうすれば手の中の楔がふるりと震えたと思うと弄っていた先端からジワリと蜜を滲ませた。 「ヒィィィィッッ!!」 それと同時にハボックが高い悲鳴を上げて身を仰け反らせる。射精出来ないまま達して、ハボックは涙に濡れた瞳を大きく見開いた。 「あ……あ……」 仰け反ってビクビクと震えたと思うと、がっくりと力が抜けた躯がソファーに沈み込む。ハアハアと息を弾ませる唇をロイは強引に塞いだ。 「ん……ん……」 「今の声、聞かれたんじゃないか?」 唇を離してロイは囁く。クスクスと笑う声に羞恥心を煽られて、ハボックは涙の滲む瞳でのしかかってくる男を睨んだ。 「酷いっス……ッ」 「酷い?」 責める言葉を口にされてロイはさも心外だと言うように眉を跳ね上げる。 「酷いのはお前の方だろう?」 気持ちは受け取れないと言いながら気持ちのこもったチョコやクッキーを受け取っているのだ。自分というものがありながらそんなことをするのは、酷いという以外になんというのだ。 「まだまだ判っていないようだな」 ロイはそう言うと体を起こしハボックの尻に手をあてる。双丘の狭間に指を当て、グイと左右に割り開いた。 「ヒャッ!」 奥まった蕾を目の前に晒すと、ロイは両手の親指の腹でグリグリとこねる。敏感な部分を乱暴にこすられて、ハボックは悲鳴を上げた。 「やめてッ!」 そう叫んでハボックはなんとか脚を閉じようとする。だがリボンで縛りつけられた脚は僅かに内側に動くだけで閉じることは出来なかった。 「いた……痛いッ!」 潤いのないソコを乱暴に擦られて、ハボックは痛みに顔を歪める。ロイは攻める手を緩めないまま面白そうに言った。 「痛い?イイの間違いだろう?」 そう言ってロイはハボックの楔の先端をペロリと舐める。さっき熱を放ったばかりのソコは既に緩く立ち上がり蜜を零し始めていた。 「萎えるどころか涎を垂らしているじゃないか」 ロイは蕾を指でこすりながら鈴口をチロチロと舐める。舌で押し潰し穴を広げるようにして舐めれば、ハボックがビクビクと震えて喘いだ。 「ああ……嫌ァ……」 ロイは蕾を弄っていた指をグイと奥にねじ込む。小さな口を強引に割り開かれてハボックは苦痛に呻いた。 「ううッッ!!」 舐めて濡らしてやることもせず、ロイは両手の親指を強引にねじ込む。グリグリと掻き回されてハボックは悲鳴を上げた。 「ヒィッ!!痛いッ!いたァッ!!」 「うそつきめ。さっきより溢れてきてるぞ」 言ってロイは戒められた楔に噛みつく。ヒーッと高い悲鳴を上げるハボックの楔が嵩を増し、紅いリボンがキチキチと食い込んだ。 「もうこんなにして……。イヤラシイにもほどがあるな」 痛いと言いながらも萎えるどころか余計に張り詰める楔を見て、ロイが呆れたように言う。 「本当は吐き出さずにイく方が好きなんじゃないのか?」 「そんなこと……ッ」 ない、とハボックは必死に首を振って訴える。だが、ロイは蕾をグチグチと掻き回しながら楔を口に咥え、ジュブジュブと唇で擦った。 「くぅ……ッ、やぁ、んッッ!!」 声を抑えようとする気持ちもややもすれば快楽に霞んで、甘ったるい声が零れてしまう。唇を噛み締めるよりも開いた唇から涎と共にイヤラシイ声が零れる時間の方が徐々に長くなっていくのを、ロイは楽しげに聞いていた。 「ぅんッ……ハアッ!い、や……ッ、イくッ!またイくッ!!」 熱く濡れた粘膜に楔を擦られて、高みへと追い上げられていく恐怖にハボックは目を見開く。激しく首を振り縛られた足の指先をキュッと握って何とか耐えようとしたものの、きつく吸い上げられてはその努力も空しいものとなり果てるしかなかった。 「ヒアアアアアッッ!!」 巧みな口淫に耐える術もなく、ハボックは嬌声と共に絶頂に達した。 「ヒィ……」 ロイは唇を離すとピクピクと震える楔の先端を舐める。ロイの唾液と滲み出る蜜で濡れそぼったリボンは、今やギチギチに楔に食い込んでいた。 「い、や……もう……ッ」 目を見開き、息を弾ませてハボックが訴える。ロイはグチグチと掻き回していた指を引き抜くと、ハボックの脚を抱え上げた。そうして取り出した己をハボックの蕾に押し当てる。突きつけられた凶器に、ハボックが大きく見開いた瞳でロイを見上げ小さく首を振った。 「やだ……おねがい……」 赦して、と訴える空色にロイは優しく微笑む。そして次の瞬間、ロイは押し当てた楔で一気にハボックを貫いた。 「ヒィィィィッッ!!」 ズブズブとまだ解けきらない蕾を凶悪な牡が突き進んでくる。強引に開かれる痛みに、ハボックは仰け反らせた喉から悲鳴を迸らせた。 「アヒィィッッ!!痛いッ!!いたぁッ!!」 狭い器官を強引に犯されて、抱かれることに慣れたハボックの躯は痛みと同時に快感をも拾い上げる。脳天を快楽が突き抜けて、ハボックは絶頂に達していた。 「ヒャアアアッッ!!」 ガクガクと躯を震わせるハボックをロイはガツガツと突き上げる。激しい攻めに更に絶頂へと追いやられて、ハボックは目を剥いて喘いだ。 「ヒィッ!イくッ、嫌ァッ!イくの、イヤァッッ!!────ヒャウウウウッッ!!」 嫌だと激しく首を振りながらも結局絶頂を極めて、ハボックはガクガクと躯を震わせる。続けざまの絶頂に吐き出せない熱で躯を焼かれて、ハボックは全身をビクビクと震わせて喘いだ。 「あ……ふ……」 「お前は本当にイヤラシイな、ハボック。嫌と言いつつもの凄い勢いで締め付けてくるぞ」 小刻みに震える躯をロイは軽く突き上げながら言う。もう、抗う言葉も口に出来ずただハアハアと大きく息を弾ませるハボックを楽しげにみつめていたロイは、まだ達しておらず堅く滾ったままの己を強引に引き抜いた。 「ひゃあんッッ!!」 熱く熟れた襞を乱暴に擦られて、ハボックは悲鳴を上げる。ロイはソファーに座り込むとハボックの躯を抱き上げ背後から抱え込むようにして己の腰の上に引き寄せた。 「クアアアッッ!!」 そのままそそり立つ己の上にハボックを引き下ろす。自重も加わってズブズブと最奥まで貫かれ、ハボックはロイの肩に頭を預けるように喉を仰け反らせた。 「ヒ、ィ……ッ、もう……赦して……」 射精を禁じられた楔は濡れたリボンが食い込んで可哀想なほど真っ赤に腫れ上がっている。射精できない苦痛にポロポロと涙を流して懇願するハボックの頬に、ロイはチュッとキスを落とした。 「可愛いよ、ハボック……啼き叫ぶお前は最高に可愛い……私のハボック」 ロイはそう囁くなりガツガツと激しく突き上げる。躯が跳ね上がる程激しい突き上げに、ハボックは身悶えた。 「嫌ァ!もう、嫌ッッ!!壊れるッ、壊れちゃうッッ!!おちんちん、壊れちゃうよぉ……ッッ!!」 これ以上続けられたら堰止められた熱で楔が弾けてしまうと、ハボックは怯えて泣き叫ぶ。その声を心地よく聞きながらロイはハボックの耳元に囁いた。 「それなら助けを呼んだらどうだ?どうせもうお前の声は筒抜けだ。今更見られたところでどうということもない。ブレダ少尉に“このリボンを解いてくれ”と頼めば射精できるぞ……?」 「ッッ!!」 耳の中に吹き込まれる声にハボックはビクリと躯を震わせる。快楽に霞んでいた意識の霞が僅かに晴れて、ハボックは目を見開いて目の前の扉を見つめた。 「ほら、呼べ。射精したいんだろう?」 「……ィッ!……く……ァ!」 今更ながらに声を抑えることを思い出して、ハボックは必死に声を飲み込む。そんなハボックにロイはクツクツと笑った。 「今更だな。もうどれだけイヤラシイ声を聞かれたと思ってるんだ?」 「…………やだァ……」 幾らロイとの仲を知られているとはいえ、攻め立てられ泣き叫ぶイヤラシイ声を聞かれていたのだと思うと、羞恥に消えてしまいたくなる。泣きじゃくるハボックをロイはゆるゆると突き上げた。 「いや……もう、イかせて……たいさァ……おねがい……」 舌足らずにロイを呼んでハボックは懇願する。そんなハボックの耳に舌を差し込んでロイはネチャネチャと舐った。 「んんッ!くはぁ……ッ!」 耳からゾクゾクと快感が込み上げてハボックは喉を仰け反らせる。そそり立った楔からはジクジクと密が零れて、紅いリボンは絞ればイヤラシイ汁がたっぷりと採れそうだった。 「たいさ……たいさァ……イきたいよ……イかせてェ……ッ!」 幼い子供のように泣きじゃくりながら懇願するハボックにロイはゾクゾクとした昏い悦びを感じる。快楽にピンク色に染まった首筋をゾロリと舐めて囁いた。 「お前は私のものだ……そうだな?」 「ん……」 囁く声にコクコクとハボックが頷く。甘ったるい声で「たいさ」と何度も呼ぶ唇を、ロイは振り向かせるように背後から無理矢理塞いだ。 「んふ……ふぅ……ん、ん……」 甘ったるく鼻を鳴らしてハボックは必死に舌を差し出してくる。ロイはうっすらと笑みを浮かべるとハボックの両脚を抱えるようにしてガツガツと激しく突き上げた。 「ひゃううッ!!たいさァッッ、好きッ、好きィ……ッ!!」 苦痛と快楽を与える男をハボックは甘えるように呼ぶ。もう今では己を犯す熱と吐き出したい欲求と躯を支配する快楽と、それだけに意識の全てを支配されたハボックにロイはうっとりと笑った。 「ああんッ!イきたいッ!イかせてッ!解いてッ!出したいよ、たいさッ!おねが────ヒアアアアアッッ!!」 懇願すれば解いてくれるどころか一層激しく突き上げられてハボックは悲鳴を上げる。ガツンッと最奥を抉られて、ハボックはもう何度目かも判らない絶頂に達した。 「ヒィィィィ!!」 ガクガクと震えながらハボックは咥えた楔をきゅうきゅうと締め付ける。そうすれば更に快感を煽られて、ハボックは続けざまに絶頂を極めた。 「くはァ……ッ!壊れる……ッッ」 紅いリボンがギチギチと食い込んだ楔がタラタラと先端から蜜を垂らしてヒクヒクと震える。空色の目を見開くハボックを、ロイは容赦なく突き上げた。 「ひあッ!ひぃんッ!!あひぃッ!!ヒィィッッ!!」 絶頂の頂に突き上げられたまま下りてこられず、ハボックは全身をガクガクと震わせ開いたままの唇から嬌声を上げ続ける。大きく見開いた瞳からポロポロと零れる涙をねっとりと舐め上げてロイは言った。 「愛してる……お前は私のものだ……」 そう言ってロイはずるりと自身を入口まで引き抜く。大きく開いたハボックの脚を抱え、思い切り突きいれ最奥を抉ると同時に熱を叩きつけた。 「ヒアアアアアッッ!!」 ドクドクと体の奥底に熱を注がれて、ハボックは背を仰け反らせ目と口を大きく開いて絶頂に達する。ロイはたっぷりと精液を注ぎ込むと己を引き抜いた。それと同時にハボックの楔を戒めていたリボンを解く。濡れそぼったリボンは結び目を解いたくらいでは弛まず、ロイは楔に食い込むリボンを乱暴に引っ張った。 「ヒ……ヒィィ……」 そうすれば漸くリボンが弛み戒めが解ける。堰止められていた熱はそそり立った先端からドクドクと次から次へと溢れて、ハボックの下肢をグチョグチョに濡らした。 「あ……」 ヒクンと喉を鳴らしたハボックの躯からがっくりと力が抜ける。漸く許された解放に限界に達していた躯と心がプツンと切れてしまったようだった。 「ハボック……」 ロイはハボックの手足を縛っていたリボンも解いてやるとハボックに口づける。意識のない躯をソファーに横たえ、汗で濡れた金髪を掻き上げた。 「お前は私のものだ。それを忘れるな、ハボック……」 低く囁いてロイは、意識のない躯に己を埋めていった。 2014/03/14 |
| ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 阿修羅さまから頂きました! 「ハボが男にモテているのはそのままの設定でバレンタインデーにもチョコを貰った(押しつけられた)のにホワイトデーも同じ事(クッキーなどを押しつけられ)てしまい困ってるハボを嫉妬のあまり執務室で犯しまくるお話。拘束ありで箍外して下さい(笑)」とネタ頂きました〜! 箍外していいって言われたので頑張ってみました(笑)やっぱり苛められるハボック、好きです!(爆) タイトルの「Black-eyed monster」は「嫉妬深い人」と言う意味の「green-eyed monster」をもじってみました。 阿修羅さま、いつも箍外させてくれてありがとうございますvv |