Trick or treat!


家々にはカボチャのランタンが飾られ、子供たちはそれぞれに趣向を凝らした仮装をして練り歩いている。今日は10月
の最終日。ハロウィーンだ。
ここ、マスタング邸にも先ほどから時折子供が訪れては「Trick or treat!」と叫んでお菓子の袋を貰っていく。かつて
は自分も貰う側だったお祭好きのハボックがせっせと焼き上げたクッキーの詰め合わせは、開ける前から香ばしいいい
香りがして、手にした子供たちも満面の笑みを浮かべて帰っていく。
「懐かしいっスよねぇ。オレもよくやったよなぁ。」
ハボックは子供の背を見送りながらニコニコとそう言った。リビングのソファーで本を読んでいるロイに話かける。
「大佐もやったでしょ?友達と誰が一番たくさんお菓子を貰ってこられるかとか、競争したっスよねぇ。」
懐かしそうなハボックの声にロイは小さい時のハボックを思い浮かべて顔を弛めた。
「さぞたくさん貰ったんだろうな。」
「まあね。でもあっという間に食べちゃいましたけど。」
ハボックはそう言いながらキッチンへ行くとコーヒーを淹れ始める。その時また子供の来訪を知らせるベルが鳴った。
「私が出よう。」
ロイはそう言うと本を置いて立ち上がる。玄関へ行き外を確認してから扉を開けた。
「Trick or treat!」
扉を開けた途端、聞こえたその声の主を見つめてロイは固まってしまう。ドラキュラの扮装をしたその少年は明るい金色
の髪と綺麗なブルーアイズの持ち主だった。
(かっ、かわいいっっ!!まるでハボックじゃないかっっ!!)
ジッと凝視してくるロイに居心地悪そうに身を捩って少年はロイに言う。
「おじさん、Trick or treat!だよっ」
困ったように言う少年にロイはにっこりと笑った。
「私はオジサンではなくてオニイサンだよ。それより君、お菓子もいいが美味しいケーキがあるんだ。一緒にどうかね?」
「えっ、ケーキ?」
最初は胡散臭そうにロイを見ていた少年はケーキと言う言葉に反応して目を輝かせる。ロイが少年に頷いて中に通そう
とした時、ロイの頭をハボックがゲンコツで思い切り殴った。
「っっ〜〜っっ!!」
「ごめんな、変なこと言うオジサンで。はい、お菓子あげるからもう次の家に行きな。もっとそのカッコいい衣装、みんな
 に見せてやらないと。」
カッコいいと言われて少年は嬉しそうに頬を染めるとお菓子を受け取って駆け出す。その背をにこやかに見送っていた
ハボックは少年の姿が見えなくなった途端、ジロリとロイを睨みつけた。
「アンタ何危ないオジサンと化してるんスか。」
「殴ることないだろうっ!」
「子供を家に誘うなんてルール違反でしょう。やめてくださいよ。変な噂でも立ったらどうするんスか。」
ハボックはそう言うと中へ戻ろうとする。だが、ついてくる気配のないロイを不審に思って立ち止まった。
「大佐?」
ハボックが呼べばロイは恨みがましくチラリとハボックを見上げる。
「…なんスか?」
その視線に思わず一歩後ずさってハボックは聞いた。
「せっかくのハロウィーンなのに、楽しみがない。」
「はあ?なんスか、突然。」
「子供たちの可愛い仮装をじっくり見たいと思っても、危ないオジサンとか言われるし…。」
「だから、なんスか、突然、そんな事言い出して。」
「はああ…私もハロウィーン気分を味わいたい…」
突然ウダウダと拗ねだしたロイをハボックは胡散臭げに見つめる。だが、しょんぼりと肩を落とした様子に放っておくこと
も出来ずに言った。
「まさか大佐も仮装したかったとか?」
「まあな。」
「でも、衣装なんてないでしょう?」
「衣装ならあるぞ。」
途端に顔を輝かせるロイにハボックは眉を顰める。
「いつの間にそんなもの…。」
眉を顰めるハボックにロイはずいと顔を寄せると言った。
「一緒に仮装しよう。」
「えっ、オレの分もあるんスか?」
「当然だ。」
ロイはそう言うと階段を上って寝室へと入っていく。中へ入るとウォークインクローゼットの中から箱を二つ取り出した。
そのうちのひとつをハボックに渡す。セントラルで有名な衣装店のロゴ入りの箱に入ったそれをベッドの上に置くと
ハボックは蓋を開けた。その中身を見た途端、声も出さずに凍りつく。たっぷり1分も見つめていただろう、ギギギと
音がしそうなほど不自然な動きで首を動かし、ロイを見ると言った。
「…なんスか、これ。」
地を這うような声にも動じずロイがにっこりと笑う。自分の分の箱から中身を取り出すと、顔につけて見せた。
「私の分はこれだ。」
そう言ってロイが見せたのは。
ドクター用の白衣だった。

「アンタ何考えてるんすかっっ!!!」
ハボックがワナワナと震える手の中に握り締めているのは薄いピンク色のナース服。ハボックはギッとロイを睨むと
怒鳴る。
「普通、ハロウィーンって言ったら、ドラキュラとか、ゴーストとか、魔女とか、そういうのじゃないんスかっ?!なんで
 よりによってナース服?!大体アンタ、これどこで買ってきたんスかっ!」
「ん?ああ、ヒューズが送ってきたんだ。」
「はあ?ヒューズ中佐が?なんで?」
ハボックが聞くとロイは白衣に袖を通しながら答えた。
「以前、お前のメイド姿の写真を送ったんだよ。そうしたら今度はこれを着せてみろってな。」
「メイド…写真って、アンタ、いつの間にっ?!つか、なんでそんなもの中佐に送ってんのっ?!」
「可愛かったからな。」
「可愛くねぇっっ!!」
だらしなく顔を弛めて答えるロイにハボックはハアハアと肩で息をする。
「しかも、なんで中佐がこんなもの送ってくるんだよ…。」
可愛いからとメイド姿の写真を送るロイもロイだが、次はこれを着せてみろとナース服を送ってくるヒューズもどうかと
思う。
「こんなオヤジがアメストリス軍の大佐と中佐だなんて…なんか間違ってるだろう…。」
ガックリとベッドに手をつくハボックにロイがにこやかに笑った。
「ほら、お前も早く来て見ろ。私はもう準備オッケーだ。」
そう言うロイは白衣を着て聴診器を首に下げている。クリップボードを片手にペンを持つ姿は何か余計な診察をされ
そうで怖ろしい。
「お前もそのナース服を――」
「お断りですっ!!」
ハボックはキッとロイを睨むと言った。
「大体なんでオレがナース服なんスかっ、気持ち悪いでしょうっ?!」
「そんなことないぞ。この薄いピンク、お前の白い肌によく似合う。」
「似合いませんよっ!!つか、そんなミニスカート、何で男のオレがはかなくちゃいけないんスかっ!!」
絶対に嫌だと拒絶するハボックをロイはじっと見つめていたが、やがて肩を落とすと言った。
「判った。じゃあ、その辺を歩いてる子供たちに付き合ってもらおう…。」
「うわぁっ!やめてっ!危ないオジサンにならんでくださいっ!!」
「じゃあお前が着てくれるか?」
「っっっ!!!」
ここで嫌だと言ったら本気で外を歩いている子供たちを連れ込みそうな気がする。ハボックは上目遣いにロイを見ると
聞いた。
「き、着るだけでいいんスか…?」
「うん、取り敢えずは。」
にこやかに答えるロイに、ハボックは仕方なしに衣装の箱を手に取ったのだった。

「ハボック、こっちにおいで。」
カーテンの陰に隠れて着替えていたハボックをロイが呼ぶ。もうとっくに着替え終わっただろうに一向に出てくる気配の
ないハボックにロイは仕方なしに近づいていった。
「ハボック。」
カーテン越しにそう呼べばミノムシ宜しくカーテンの中に隠れたハボックが大きく震える。ロイはくすりと笑うとカーテンを
ゆっくりと外していった。
「看護フさんがいなかったら診察が出来ないだろう?」
「…診察するのはドクターで別に看護フはいらんでしょうが。」
カーテンの陰から現れたハボックはスカートの裾を必死に延ばして真っ赤な顔で立っていた。服と同色のナース帽を
金色の頭に載せて脚には白いストッキングをつけている。
「ああ、やっぱり思ったとおりだ。とてもよく似合ってるよ。」
「…一度眼科で検査を受けてきた方がいいっスよ。」
上目遣いに睨むハボックの肩を引き寄せるようにしてロイはハボックを部屋の中央まで連れてくると改めて上から下
までじっくりと見つめた。舐めるような視線にハボックが益々顔を赤らめるのを楽しそうに見ていたがにっこりと笑うと
言う。
「じゃあ、記念写真を――」
「絶対ヤダっっ!!!つか何考えてんだっ、アンタっっ!!」
「だって、せっかくハロウィーンなんだし、それにわざわざ衣装を送ってくれたヒューズにだって見せてやらんと。」
「だったらアンタ一人で撮ってください。オレは絶対にお断りですっ」
ハボックが頑として言えばロイはフゥとため息を零した。「我が儘なナースだなぁ」などとぼやくロイにハボックの額に
青筋が浮ぶ。
「どっちが我が儘なんスか、どっちがっ…!」
我が儘に付き合ってこんな格好をしているのは誰だと思ってるんだと、ハボックがギリギリと歯を噛み締めていると
ロイがハボックの手を引いて促した。
「写真を撮らないなら早速ハロウィーンに取り掛かろう。」
「は?ハロウィーンに取り掛かるって、もう仮装ならしてるでしょう?」
ロイの言うことが理解できず、手を引かれて階段を下りながらハボックが尋ねる。ロイは玄関の前まで行くとハボックに
にこやかに告げた。
「さあ、ハボック。」
「は?」
さあ、と言われたところで何をすればいいのかさっぱり判らない。顔中に大きくハテナマークを書いているハボックを
ロイはドアへと押し出した。
「ハロウィーンと言えば“Trick or treat!”だろう。さ、外へ出てやってくれ。」
「…な…」
「ほら、ハボック、早く早く。」
グイグイと玄関から外へと押し出そうとするロイの腕をかわしてハボックが怒鳴る。
「何考えてんスかっ!何でオレがそんなこと…っっ!」
「せっかく仮装したんだ。これをやらんでどうする。」
「だったらアンタがやればいいでしょっ!クッキー、死ぬ程あげますからっ!!」
「嫌だ。どうせやるなら扉を開けてビックリする側のほうがいい。」
「もう散々見てんだからどっちにいたってビックリ何てしませんよっ!」
「お前がさっき私が子供にクッキーをやる機会を取ったんだろう。」
「あれはアンタがケーキに誘ったりするから…」
「クッキーをあげてみたい。」
ずいと顔を近づけてロイがそう言う。壁に張り付いてウッと詰まるハボックの首筋をぺろりと舐めた。
「たいさっ」
「早く外に出ろ。」
にこやかに笑って扉を指し示すロイにハボックはガックリと肩を落とす。おそらくこうなったらロイは絶対にハボックが外
に出るまで引かないだろう。
「何考えてんだよ、っとに…。」
ハボックは真っ赤な顔でロイを睨むと言った。
「ちょっとだけっスからね。すぐ中に入れてくださいよ、絶対っスからね。」
しつこくしつこく念を押してハボックは玄関から顔を覗かせる。きょろきょろとあたりを見回して人影がないのを見て
取ると外へ出た。
「しまった、灯り消してくればよかった…!」
防犯上、玄関ポーチには煌々と灯りがついている。誰かが通りを通れば立っているハボックの姿は丸見えだろう。
「も、とにかく早く入れてもらおうっ!」
ハボックはそう呟くとドアを拳で叩く。答えがない事に苛立ったハボックがロイを呼べば玄関が少し開いてロイの声が
聞こえた。
「例の言葉はどうした。」
「フツウ、ドアが開いてから言うでしょっ」
ハボックが声を潜めて怒鳴ればロイがちょっと不満そうに扉を開いた。
「ト、トリック オア トリート…。」
消え入りそうな声でそう言ってもロイはハボックをじっと見つめるばかりで答えてくれない。いつ背後を人が通るか、
気が気でないハボックはチラチラと後ろを振り向きながら言った。
「たいさ、ちゃんと言ったでしょ!早くお菓子渡して、オレを中に入れてくださいよっ!」
潜めた声でそう言えばロイが顔を顰めて答える。
「お前、ハロウィーンの時、いつもそんな蚊の鳴くような声でお菓子を強請るのか?もっと元気よく言え。」
「あ、のねぇっっ」
ハボックはギリギリと歯を食いしばったが、仕方なしに声を張り上げた。
「Trick or treat!!」
真っ赤な顔でそう言うハボックに満足そうにロイが笑う。そうしてハボックの手を取ると言った。
「じゃあ、trick で。」
「へ?」
きょとんとするハボックの腕をロイがグイと引いて家の中へと引っ張り込む。バタンと閉じた扉に手早く鍵をかけたロイは
ハボックの体を扉に押さえつけるようにして言った。
「生憎お菓子は切らしてるんだ。なのでイタズラで我慢してくれ。」
そう言ううちにもロイの手がハボックの体を這い始める。ハッとしたハボックは必死にロイを押し返しながら言った。
「イタズラの意味が違うっ!大体それならイタズラをするのはオレの方でしょっ!!」
「なんだ、私にイタズラしたかったのか?」
「いや、だからそういう意味じゃなくてっ!!」
「安心しろ、お菓子より甘くて美味しいぞ。」
「それは、アンタが…アッ!」
短いスカートから入り込んだ手が、ハボックの中心をキュッと掴む。必死にロイの手首を掴むハボックの頬にチュッと
キスをしながらロイが言った。
「遠慮するな。たっぷり味あわせてやるから。」
「遠慮するっての…っ、んっ…あっ、ヤ…なにしてんスか…っ」
下着の脚の付け根の部分の布を寄せて入り込んだロイの指がハボックの蕾をやわやわと揉む。暫くそうして揉み込んで
いたかと思うと、下着の後ろをグイと引っ張り上げた。
「い…っ!」
引っ張られた下着に張り詰めた前を押さえつけられ、股の部分で蕾を割られるように扱かれる。ハボックは逃れようと
身を捩ったが、その都度きつく下着を引かれて息を詰めた。
「やめ…それ、やめて…っ」
下着の布地でいいように嬲られてハボックが息を荒げながらロイの手をのけようとする。だがそうすればする程グイグイ
と下着を引かれてハボックはのっぴきならない状態になっていった。
「あ…も、ヤダ…っ」
ビクビクと体を震わせてロイの胸に手を置くハボックの俯いた項をぺろりと舐めれば、ハボックの体が跳ねる。それと
同時にギューッと下着を引き上げれば、ハボックは堪らず熱を放ってしまった。
「んっ…アッ…ッッ!!」
背を仰け反らせ扉に体を預けるようにして下着の中に放ってしまうと、ハボックはぐったりとロイの肩に身を寄せる。
ハアハアと息を弾ませるハボックの頬をそろりと撫で上げてにんまりと笑うとロイは言った。
「悦かったようだな。」
楽しそうに耳元にそう囁けば、ハボックが目元を染めてロイを睨む。
「よくない…っ」
こんなところでこんな格好で、立ったままイかされるなんて、はっきりいってサイテーだ。そう思ってハボックが言えば
ロイが眉間に皺を寄せた。
「悦くないのにこんなにグチョグチョにしてるのか?それはどこか悪いところがあるのかもしれんぞ。」
「え?」
きょとんと子供のような表情を浮かべたハボックの顔を覗き込んでロイが言う。
「普通は悦いからグチョグチョになるだろう?それが悦くないのにグチョグチョだなんて、体のどこかが悪いとしか思えん
 だろう。」
そう言ってロイはにっこりと笑った。
「悪いトコがどこか、私が診察してやろう。」
呆然とロイの言葉を聞いていたハボックだったが、次の瞬間かああっっと顔を赤らめると怒鳴った。
「そういう意味の“よくない”じゃないっスよっ!!しっ、診察って、アンタ何考えて…んっ、んんっっ」
喚くハボックの唇をロイのそれが強引に塞ぐ。扉に体を押し付けるようにしてロイはハボックの口内を散々に蹂躙した。
その間にもハボックの膝を割り捻じ込んだ自分の脚でハボック自身を嬲る。
「んっ…ぅふ…あん…あっあっ」
舌を絡め取られ口内を思うままに嬲られる。一度達した筈の自身はロイの脚でグリグリと擦られて、濡れそぼった下着
の中で窮屈そうに頭をもたげていた。
「あ…は…」
ようやく唇が離れた頃にはハボックの体から力が抜け落ち、ズルズルと扉に背を預けたまま座り込んでしまう。ロイは
そんなハボックを見下ろして楽しそうに言った。
「具合が悪いのか、ハボック。やはり診察した方がよさそうだな。」
「ちが…」
伸びてくるロイの手を違うとはねのけようとしたところでろくに力の入らぬ体ではどうすることも出来ない。ロイはハボック
の体を抱えあげると階段を上り寝室へと入っていった。ベッドの上に下ろすとグチョグチョになった下着を剥ぎ取って
しまう。腿の中ほどのキャットガーターを片方外すとそれをそそり立つハボック自身の根元に巻きつけた。
「た、いさっ」
弱々しい抵抗を見せるハボックの腕を押さえ込んでロイはミニスカートの裾を腰の中ほどまで捲り上げてしまう。上半身
は殆んど乱されぬまま、下肢だけを曝け出しあまつさえ自身の根元をレースのフリルつきのガーターで縛められるという
己の姿に、ハボックは羞恥で気が狂いそうだった。
「ヤダ…こ、んなの…っ」
「診察する為だよ、じっとしているんだ、ハボック。」
「バカいうなっ…はなし、て…ヒッ…!」
ハボックの脚を押し開いたロイが、吐き出した熱で濡れた蕾へクリップボードに止めていたペンをグッと差し入れる。
息をつめて身を堅くしたハボックに構わず、ゆっくりとかき回し始めた。
「う…やあっ…ひあっ…」
「特に悪いところはなさそうだが…。」
ロイはそう言いながらペンを突き入れたまま蕾を指で押し開く。紅く濡れた襞をペンで擦るように何度も上下させれば
ハボックの唇から熱い吐息が零れた。
「すごいな、ペンに絡み付いてくる…」
「言うなっ!」
腕で顔を隠して悲鳴交じりの声を上げるハボックをチラリと見上げて、ロイは沈めたペンをクイッと押し込む。ビクンと
大きくハボックの体が跳ねて、零れた蜜がガーターのレースを濡らした。
「ヒッ…アッ…やめ…っ」
ペンがある一点をこするたびハボックの体が跳ね上がり唇から悲鳴が零れる。びゅくと僅かに熱が零れて、ハボックが
ぐうっと胸を仰け反らせた。
「あひいいっっ!!」
色を増した瞳からぽろぽろと涙が零れて、ハボックはシーツを握り締める。ロイはハボックの様子を見つめながらペンを
グリグリとかき回す。しどけなく脚を開いたまま微かに首を振るハボックにロイは囁いた。
「まだ、悦くないか?ん…?」
意地悪く耳元に囁けばハボックが唇を震わせて答える。
「…イイ…」
「もっと悦くなりたい?」
耳に吹き込むように囁くとハボックの体がビクッと震えた。微かに頷くハボックにロイが聞いた。
「これで?」
そう言って差し込んだペンを揺らせばハボックがいやいやと首を振る。
「じゃあどうして欲しい?どうやって診察を続けようか?」
お前の望むとおりにしてやる、と告げればハボックの潤んだ瞳がロイを見上げた。
「たいさので…お、くまで…調べてくださ…」
「これは?」
どうする、とペンを突き入れるとハボックの唇から悲鳴が上がる。「抜いて」と絶え絶えに伝える声にロイが薄く笑った。
わざと擦るように引き抜けばハボックが喘いだ。ロイはズボンをくつろげると白衣のを後ろにはねのけるようにして
ベッドの上に腰を下ろす。ハボックの腕を引いてその身を起こすと言った。
「おいで。自分で挿れてごらん。」
出来るだろう、と言われてハボックはロイの脚を跨ぐとそそり立つ牡を己の後ろに当てる。ロイの肩に手を載せてグッと
体を落とした。
「あ、あ…」
ゆっくりと押し開かれていく感触にハボックが喉を仰け反らせる。根元まで埋め込まれたロイ自身に、ハボックは息を
弾ませて悩ましげに眉を寄せた。
「イイか?」
コクコクと頷くハボックの腰を掴むとロイはきつく突き上げる。悲鳴を上げて逃げをうつ体を引き戻してその耳元に囁いた。
「私ので奥まで調べて欲しいんだろう?逃げるんじゃない。」
「アッ…ひぅっ…!!」
ガツガツと突き上げられてハボックは泣きながら身悶えた。
「ああ、よく絡み付いてくるな…物凄く熱くて…イヤラシイ…」
とても悦いよ、と囁かれてハボックは真っ赤になってロイに縋りつく。ハボックはロイの白衣をくしゃくしゃに握り締め
ながら言った。
「た、いさ…もう、イきたい…っ」
そう言うハボックの言葉にロイが視線を落とせばガーターで縛められたハボック自身がヒクヒクと震えていた。ガーター
のレースはすっかり濡れそぼたれて酷い事になっている。
「ぐちゃぐちゃだな。」
「い、言わないで…っ」
羞恥に顔を歪めるハボックの頬にキスを落とすとロイは笑った。
「外してやるが勝手にイってはダメだぞ。」
頷くハボックにロイはガーターを外す。それと同時にガツンと突き上げればハボックの唇から悲鳴が上がった。
「ヒッ…アッ…だめっ…そ、んなにしたら…っ」
ハボックは慌てて戒めを解かれた自身の根元をギュッと掴む。そんなハボックを揺すりあげながらロイが笑った。
「なんだ、イきたいんじゃなかったのか?」
「だって…勝手にイくなって…たいさが…っ」
苦しそうに喘ぎながらもそう言うハボックにロイの中でハボックへの愛しさが膨れ上がる。悔しそうに眉を顰めると
グラインドさせながらきつく突き上げた。
「ひああっ…あっ…た、いさ…ぁっ」
ロイは縛めているハボックの手を掴んで外させると噛み付くように口付ける。捻じ込むように奥へ突き入れれば
ハボックがどくんと熱を吐き出した。ギュウと締め付けられてロイも遅れてハボックの中へと熱を迸らせる。脳天を貫く
快感にハボックはただロイに縋りつくしかなかった。

骨の髄まで愛されてぐったりとハボックはベッドに沈み込む。
(も、ハロウィーンなんてこりごりだ…)
仮装なんて二度とごめんだとハボックが心の中で毒づいているのも知らず、ロイは幸せそうに微笑みながらハボックの
髪を撫でていた。その優しい手つきにハボックの瞼が自然と落ちていく。瞼が閉じる直前視界に入ったナース服に
ハボックは、今度セントラルに行ったらあの髭オヤジをぶん殴ってやると堅く誓ったのだった。


2007/10/24


テレビで「もうすぐハロウィーンですね」と言っているのを聞いたら突然湧いて出てきたロイハボネタでございます。ああ、なんかもう、うちのロイハボの
王道みたいな話になってるな…。どうしてこうオヤジ臭いんだ、うちのロイは…orz 相変わらずのヘンタイネタですが少しでもお楽しみ頂ければ〜。