七夕
きぃ。
明かりと言えば針のように細い三日月だけと言う深夜。さらさらと川の流れる音だけが聞こえる川辺で扉を開ける
気配がした。細く開いた扉の隙間からそっと姿を現したのは金色の髪に空色の瞳の織女。いつもは明るくきらきら
輝く瞳を不安そうに見開いてあたりを窺っている。
今は7月6日の深夜だ。いわゆる七夕祭りが行われる7日までは後時計の長針が90度ほど回らなくてはならない。
(とにかく、丸1日、身を隠せばいいんだから。)
織女はそう考えながら、ふと去年のことに思いを馳せた。7月7日は七夕祭り。年に1度恋人の牽牛が川を渡って
逢瀬にやってくる。普通なら1年にたった1度しか会えない恋人を心待ちに胸ときめかせて待っているのがだろうが
この織女はそうではなかった。
(去年はヤリ殺されるかと思った…。)
思い出してぶるっと体を震わせる。
(年に1度だからとかぬかして、したい放題やりたい放題、朝から晩までひと時も休む間もなく人の体を好き勝手
しやがって。おかげでその後3日も起きられなかったんだ。今年はそんな事になるのは絶対にゴメンだ!とにかく
アイツが来る前にとっとと身を隠さないと…)
織女が足音を忍ばせてそっと歩き出そうとした時。
「どこに行くんだね?」
暗闇から掛かった声にギクリと足を止めた。恐る恐る振り向くとそこには夜の闇に紛れる様に立つ黒い髪に黒い瞳の
恋人、牽牛の姿があった。
「い、いつからそこに…?」
思わず後ずさって織女が尋ねる。牽牛は満面の笑みを顔に浮かべてゆっくりと近づいてきた。
「ついさっき着いたところだ。なにせ1年にたった1日しか会えないのだから、24時間1秒だって無駄には出来ない
だろう?」
そう言って織女の側まで来るとその顎に手をかけて口付けようとした。だが、咄嗟に織女が二人の唇の間に手を
やったので、その掌に唇を押し付けることになる。
「ま、まだ7日になってませんっ!」
そう言って押し返そうとする織女の手を牽牛は片手で一まとめに押さえつけた。
「多少のフライングは多めに見てくれるさ」
お前だって待ちきれずに迎えに出てくれたのだろう、と耳元で囁かれて織女は泣きそうになった。
「んっ、んーーっ」
そのまま強引に唇を塞がれて織女は逃れようと身を捩った。
「そんなに恥ずかしがることないだろう?」
にっこり笑って言う牽牛に織女はぶんぶんと首を振った。
(恥ずかしがってるんじゃねぇっ)
だが、そう叫ぶ前に再び唇を塞がれる。忍び込んできた舌が自分のソレをきつく絡み取り、強く吸い上げる。口中を
乱暴に弄られて、ふと意識が遠のいた。ふわりと体が浮いたように感じ、思わず目の前の人物にしがみ付く。微かに
笑う気配にハッとして顔を上げれば牽牛に横抱きに抱えられ、さっき出てきた自分の家に入るところだった。
「ちょ、ちょっと待って…っ」
慌ててその手から逃れようとしたが、あっという間に寝室へ連れてこられるとベッドの上に放り投げられた。ベッドの上
で後ずさる織女を尻目に牽牛は着ていたものを瞬く間に脱ぎ捨てて近づいてくる。その既に準備万端整った様子で
高々とそそり立つモノを目にした時、織女は気を失いそうになった。
(もう、絶対殺されるっ!)
ベッドの上でずり上がる織女の足首を掴むとぐいと引き摺り下ろし、牽牛はその体を組み敷いてにっこりと笑った。
「1年ぶりだな。どれだけこの日を待っていたか…」
(オレは全然待ってないってばっ)
自分の意見を言う暇も与えられずにその唇を貪られる。執拗に口内を嘗め回されて含みきれない唾液が唇の端から
零れ落ちた。牽牛は乱暴に織女のしなやかな体を包む布を剥ぎ取っていく。あっという間に全裸にされて、織女の体は
竦みあがった。
「少し、痩せたか?」
体中を掌で弄られて尋ねられる。力なく首をふるとその項をきつく吸い上げられた。
「あっ…」
思わず零れた声に慌てて唇を噛む織女に牽牛が嬉しそうに笑った。
「相変わらず感度がよさそうだ」
そういわれて織女は真っ赤になって目を逸らした。首筋に肩に胸に数え切れないほどの朱色を刻んで牽牛の唇が
降りてくる。きつく吸い上げられるたび織女はビクビクと体を打ち振るわせた。堅く尖った乳首を指の腹で捏ねくり回し、
空いた方の乳首は舌を使ってねちゃねちゃと嘗め回した。
「あ、あんっ、や、やめ…っ」
身悶える織女の顔を覗き込んで牽牛は低く笑った。
「やめてじゃなくてもっと、だろう?」
素直じゃないなと囁いていきなり織女の中心を握り締めた。
「ひあっ、やあっ…あっ」
体を仰け反らせて喘ぐ織女のモノを容赦なく握り締める。
「い、たぁ…っ、や、いたい…っ、やめ…っ」
びくびくと震える織女の様子にくすりと笑って牽牛はその手を離した。途端、織女の体からどっと汗が吹き出る。
「ひど…っ」
青い瞳を潤ませて恨めしげに睨み上げれば牽牛は楽しそうにその唇にキスをした。
「お前を見るとつい苛めたくなる。」
笑いを含んだ声でそう言われて、織女は小さく「サイテー」と呟いた。
「お前の所為だろう。」
そういう牽牛を不満げに見上げれば
「そうされたいと目が言ってる。」
等と勝手なことを言う。織女は牽牛を忌々しげに睨み付けた。
「ほら、その目だ。」
そう言ってまた織女のモノに手を伸ばすので、織女はびくりと体を震わせて不安げに牽牛を見上げた。
そんな織女の様子に牽牛はくすくすと笑って手にしたソレをゆっくりと扱き出した。
「可愛がってやる」
そう囁いて織女のソコに顔を埋めると緩く立ち上がったソレを咥えた。ちゅぷちゅぷと吸い上げて軽く歯を当てる。舌と
喉を使って締め上げれば瞬く間に硬度を増して隆々と反りあがった。
「あっ、あんっ、あ、あ、あ…っ」
牽牛の舌の動きに合わせて織女の腰がいやらしく揺れる。その様子にほくそ笑んで牽牛は奥まった蕾にぐいと指を
突きたてた。
「ひっ、あ…っ、はあ…っ」
強引にぐちゅぐちゅとかき回すと織女の腰が更に激しく蠢いた。そそり立った中心からとろとろと蜜を流しながら、織女
はあられもない声を上げる。
「はんっ、あ…っ、ぅんっ…、ふぅ…っ」
「気持ちいいのか?」
耳元で囁かれて織女は無我夢中で頷いた。
「ね…、おねが、い…っもう、い、れてっ…」
「我慢のきかないヤツだ」
「あ、だっ、て…っ」
織女は腕を伸ばして牽牛の頭を引き寄せるとその唇にむしゃぶりついた。
「ふっ、うん…っ、んんっ」
甘い吐息を零しながら懸命に牽牛の唇を貪る。その仕草に牽牛の唇に笑みが浮んだ。織女の脚を高々と抱え上げると
一気にその身を沈める。
「やあああああ―――っっ」
反り返るその背を引き戻して激しく突き上げる。がくがくと震えるその体を揺さぶって抉るように突き上げれば織女の
体がびくびくと震え、二人の間で堅く張り詰めていたものが白い液体をびゅるびゅると吐き出した。織女の脚を更に
押し開いてがんがんと突き上げると牽牛は一番深いところに熱く滾った飛沫を思い切りたたきつけた。
朝が来るまでまだ遠く、一日が過ぎるのは永遠と思えるほど先で。織女が無事翌日を迎えられるかは天帝のみが知る。
2006/7/7
下品ですみません…!!ごめんなさい〜〜〜っ(脱兎)