回敬
「ハボック、お前、ホワイトデーに何が欲しい?」
「はあっ?」
ホワイトデーを明日に控えた日の晩、食後のコーヒーを飲みながらロイがハボックに聞く。ハボックは平然として
そう聞くロイを軽く睨みつけた。
「そういうことって普通あげる相手には聞かないんじゃないんスか?」
「だが、ほしいものをもらった方が嬉しいだろう?」
至極現実的なことを言うロイにハボックはため息をついた。こういうイベントは貰うものより貰える事に意味が
ある気がする。きっと相手が可愛い女の子だったらこんな事は聞かないんじゃないかと思って、ハボックは
ほんのちょっぴり悲しくなった。それでも、今年のバレンタイン、ロイはその可愛い女の子たちからのチョコを
ただのひとつも受け取らなかった。それはハボックがはっきり言わないにしろ、ロイがチョコを貰う事に焼餅を
焼いたからだ。そんなハボックが可愛くて、誰よりも愛しくて、ロイは山ほど押し寄せてきたチョコをどれひとつ
として受け取らなかったのだ。ハボックは最初ロイにあげるチョコはないと言っていたものの、こっそり作っていた
チョコを結局はロイにプレゼントした。それもこれも自分の誠実さゆえと今年のロイは胸を張って言える。
そうして、今度のホワイトデー。
ロイはハボックの願いを叶えてやってこそ今年のバレンタイン・ホワイトデーのイベントは完璧になると思っていた。
そしてなかなか好きだと言ってくれないハボックにその言葉を言わせたい。そんなわけでロイはにっこりと
笑うとハボックに言う。
「で、欲しいものはなんだ?」
ニコニコと笑いながらそう言うロイをハボックは胡散臭そうに見つめた。ロイがこういう顔をしている時は大抵に
おいて自分にとってはロクなことが起きない。ハボックは暫くロイのことを見つめていたが、やがて口を開くと
言った。
「それじゃ、明日1日大佐を好きにする権利。」
「は?」
「明日1日オレはのんびり過ごして、大佐はオレの言うこと何でもきいてくれるって言う権利が欲しいっス。」
「そんなのが欲しいのか?もっと他に色々あるだろう?」
「それがいいです。」
きっぱりとそう言われてロイは眉を顰めた。もっとこう、イベントに花を添えるような色っぽい素敵なものを
リクエストして欲しかったのだがそれでもハボックがそれが良いというのであれば仕方ない。
「判った。じゃあ明日は1日お前の下僕だ。」
そう言うロイにハボックはホッとしたように微笑んだ。
「ハボック、そろそろ起きて…。」
メシにしてくれと言おうとして、ロイはハタと気がつく。
「そういえばそうだったな。」
「よろしくお願いします。」
不承不承起き上がるロイにハボックは苦笑しながら言った。くしゃくしゃと頭をかき混ぜながら出て行く後ろ姿
を見送って、ハボックは枕を抱きしめた。いつもならロイが目覚める前にベッドを出て食事の支度をしてロイを
呼ぶ自分が、今日はのんびりと朝寝を楽しんでいるのだ。
「たまにはこういうのもいいカモ…。」
ハボックはロイの香りの残る枕を抱きしめてゆったりと目を閉じた。
「朝飯か…。どうするかな。」
冷蔵庫をあけて中身を確認しながらロイは呟いた。ハボックだったら手早く卵料理を作ったりするのだろうが
自分にはとてもそんなことはムリだとわかりきっている。
「ソーセージくらいなら…」
ソーセージを炒めてレタスを千切るくらいなら自分にも出来そうな気がする。ロイは冷蔵庫からソーセージを
取り出すと支度を始めるのだった。
「くそー、こんなに油が撥ねるもんだなんて聞いてないぞ。」
バチバチと飛んできた油に手を焼かれてロイはぶつぶつと文句を言いながら、それでも出来上がったソーセージ
を皿に盛り付けるとレタスとトマトを添える。コーヒーをセットし、パンをトースターに放り込むと2階の寝室へと
上がった。
「ハボック、そろそろ起きて…。」
そう声を掛けようとしてロイは2度寝しているハボックの姿に固まってしまった。しどけなくブランケットを巻き
つけて眠るハボックは朝の淡い光に包まれて優しく微笑んでいる。甘く溶けたその表情と際どい部分だけを
隠して横たわったその姿に、ロイはこめかみにどくどくと血が流れるのを感じた。そっと手を伸ばすとハボック
の首筋に指を這わす。
「ん…」
甘い吐息にロイは堪らずハボックに圧し掛かっていた。
「ハボック…っ」
「…えっ…ちょっ…たいさっ!アンタどこ触ってんスかっ!」
圧し掛かってくるロイを必死に押し返して叫ぶハボックにロイが言う。
「お前が誘ったんだろう…」
「バカ言わんで下さいっ!朝っぱらから…!たいさっ、オレの言うこと聞く約束でしょっ!今すぐオレの上から
どいてっ!!」
ハボックの言葉にびくりと体を震わせると、ロイは渋々ハボックから体を離す。
「お前な、誘っておいてそれはないだろう?」
「誰が誘ったんスかっ!そんなことよりメシっ、メシはどうなってるんです?」
「あっ!」
言われてバタバタと寝室を出て行くロイにハボックは額を押さえてため息をついた。
「しまった、焦げてしまった…。」
真っ黒に焦げてしまったパンをロイはゴミ箱に放り込むと新しいものをもう一度トースターにいれる。コーヒーを
カップに注いでいると着替えを済ませたハボックが下りてきた。
「バカなことしてるから焦がすんですよ。」
ゴミ箱に放り込まれた黒焦げのパンを見てハボックが言う。
「うるさいな、朝っぱらから色気垂れ流しのお前がいけない。」
「なんスか、色気垂れ流しって…。」
ハボックは顔を赤らめながらそう言うと椅子に腰を下ろした。テーブルの上に並べられたソーセージやらヨーグ
ルトやらの皿にハボックはにっこりと笑う。
「一応出来たんですね。」
「当たり前だ。私だってやるときはやるんだ。」
「この調子で昼飯と晩飯もお願いしますね。」
そう言われてロイは言葉に詰まる。
「あと、洗濯と掃除と…それから買い物も。」
「それも私がやるのか?」
焼きあがったパンをハボックに渡しながらロイが聞く。
「あれ?大佐、今日はオレの言うこと聞いてくれるんでしょ?」
「う…まあそうだが。」
「よろしくお願いしますね。」
にっこり笑って言うハボックに、ロイは仕方なしに頷いたのだった。
「何か違う気がする…。」
慣れないながらもそれでもロイは家事をこなしながら呟いた。せっかくのホワイトデー、もっと甘く過ごすのが
正しいあり方ではないだろうか。いくらハボックの希望とはいえ家政婦まがいのことをしている自分がなんだか
情けない。ジャッジャッとフライパンでご飯を炒めながらロイはため息をついた。
「ハボック、昼飯…」
出来たチャーハンを皿に盛り付けハボックを呼べばハボックが感心したように言う。
「ちゃんとできてるじゃないっスか。」
「…冷凍品だ。」
最初は自力で作ろうとしたのだが、材料をみじん切りにする前に自分の指をみじん切りにしそうになって、保険の
つもりで買っておいた冷凍チャーハンと相成ったのだ。
「でも頑張ってますよ。」
そう言われてもなんだか素直に喜べない。
「そうだ、大佐。庭の草むしりもお願いしたいんですけど。」
「…今日やらないといけないものなのか?」
「…別にムリならいいっスけどね。」
なんでも聞いてくれるって言うからと言うハボックにロイは思わずムキになって言った。
「わかった、私がする。」
「え、ホントに?」
「今日はお前はのんびりする約束だからな。私がやる。」
「大丈夫ですか?」
「当たり前だ。」
心配そうな顔をするハボックに、ロイは胸を張って答えた。
「腰が痛い…。」
広い庭の片隅で雑草をむしりながらロイは呟く。自分がやると言ってしまったものの、5分もたたないうちにロイは
後悔していた。
「いっそのこと燃やした方が早い気がする。」
ムダに広い庭を睨んでロイは言った。それにしても、ハボックは一体いつ草むしりやらなにやらをやっているの
だろう。午前中、ロイは朝食の準備と後片付けをし、洗濯物を干しただけであとは慌てて昼食の買出しに行った
だけで終わってしまった。まだこれから掃除と乾いた洗濯物を取り込んだら夕飯の買出しに行って夕飯を作らな
ければならない。
「アイツの体にはきっと加速装置がついてるんだ。」
とてもじゃないがあと半日で全部終わるとは思えない。ロイがはああ、とため息をついていると背後でくすりと
笑う声がする。振り向けばハボックが苦笑を浮かべて立っていた。
「大佐、コーヒー淹れましたから一息いれませんか?」
言われてゆっくりと立ち上がると、ずっと曲げていた腰がやたらと痛い。
「いたた…。」
腰を擦りながら立ち上がって、ロイは酷く情けない思いに駆られた。それでも背筋を伸ばすと家の中へと入って
行く。ハボックはそんなロイの後について家にもどりながら後ろを振り向く。随分綺麗になった庭にうっすらと
微笑んで、ハボックは家の中に入っていった。
「はいどうぞ。」
ハボックはロイの前にコーヒーのカップを差し出しながら言う。ロイがそれに口をつけるのを見て言葉を続けた。
「大佐、庭の方はもういいっスよ。随分綺麗にしてもらったし。夕飯も何か外に食べに行きましょうか。」
前半分の言葉にはホッと胸を撫で下ろしたロイだったが、後半部分を聞いて眉間に皺が寄る。
「どうして外に食べに行かなくてはいけないんだ。」
「え、だってもう、いい加減疲れたでしょう?」
「私の料理の腕がそんなに不安か?」
「や、そういうわけじゃ…。」
「だったら任せておけ。」
ロイはキッパリとそう言うと、ごくりとコーヒーを飲み干したのだった。
「ステーキにしよう。そうしたら肉を焼くだけだ。サラダだってレタスを山盛り千切ってハネムーンサラダだ、と
言ってだせばいい。簡単じゃないかっ!」
夕方の賑わう市場で拳を握り締めてそう言うロイを、人々が遠巻きに通り過ぎていく。だがロイはそんなことは
気にも留めず肉屋に突進すると、一番いい肉を買い求めた。それから山ほどのレタスと焼きたてパンと、それと
ちょっぴりズルをしてレトルトのスープの素などを買ってハボックの待つ家に戻る。帰るや否やキッチンに直行
すると、ロイは材料を広げた。
「肉…は一番最後だな。まずは何からすればいいんだ?スープ?いや、サラダだなっ」
慣れていないのでとにかく手順がわからない。ハボックに聞けばすぐに教えてくれるだろうが、それは絶対に
したくない。
「何事もなせばなるだっ!」
そう叫ぶとロイはバリバリとレタスを剥き始めた。
そうして食卓に並んだのは、焼きすぎて硬くなったステーキと溢れんばかりのレタスと吹き零れて量が半分に
なってしまったスープと、これだけは美味しい焼きたてのパンだった。ハボックが普段作ってくれるものに
比べて量も質も随分と落としたのに、それでも思うように出来なかった事にロイはうな垂れていた。
「ウエルダンだけどおいしいっスよ、ステーキ。それにオレ、レタス好きだし。」
そう言ってわしゃわしゃとレタスを口に運ぶハボックにロイはため息をついた。
「こんな筈ではなかったんだが…。」
「十分ですよ。」
ハボックはそう言うとにっこりと笑う。
「疲れたでしょ。後片付けはオレがやりますから、大佐はもうゆっくり休んで――」
「ダメだ。約束だろう。後片付けも私がやる。取り込んだままの洗濯物も私がたたむからな。触るなよ。」
きっぱりとそう言うロイにハボックはほんの少し顔を曇らせた。軽い気持ちで言ったことが随分ロイには負担
になったように思う。せっかくの休みになれない家事に奔走し、ちっとも体を休めることが出来なかったに
違いない。
(悪いことしちゃったな…)
ハボックはそう思いながら硬い肉にかぶり付くロイを見つめた。
「つ、疲れた…」
ようやく家事を終えてシャワーを浴びてきたロイは、ドサリとベッドに体を投げ出した。いくらハボックのお願い
とは言え、やはり自分には負担が大きかったように思う。ロイははあと大きくため息をつくと目を閉じた。
そっと寝室の扉を開けると、ロイがベッドに身を投げ出すようにして寝ているのが目に入った。ハボックは
静かに扉を閉めるとベッドへと近づいていく。疲れた顔で眠るロイにハボックは微笑むと、その綺麗な黒髪を
そっと梳いた。
「お疲れ様でした。」
そう囁いて、それから。
「大好きですよ、たいさ…。」
そう言った途端、ぐいと腕を引かれて気がついた時にはハボックはベッドの上に横たわってロイの顔を見上げて
いた。
「なっ…アンタ、起きて…っ」
「もう一度言ってくれ。」
「なに…?」
「今言ったことをもう一度」
言って、と耳元で囁かれてハボックは真っ赤になるとジタバタと暴れる。
「きったねぇ、寝たふりなんてっ!」
「寝てたさ。でもお前の声で起きた。」
「起きたんならちゃんと目、開けてて下さいよっ!ちょっと、大佐、どいてっ!!」
ハボックは圧し掛かるロイを必死に押し返してそう叫ぶ。ロイは軽く目を瞠ると意外そうに聞いた。
「どうして?」
「今日はオレの言うこと聞いてくれるんでしょ?だったらどいて下さいよっ」
「時間切れだ。」
「は?」
きょとんとするハボックにロイはベッドサイドの時計を指差す。ハボックが視線を向けたその先の時計の針は
12時を5分ほど回っていた。
「あ…」
「そういうわけだ、ハボック。」
そう言ってロイは小さく笑うとハボックに圧し掛かっていく。
「あ、や…ちょっと、待って…んんっっ」
強引に口付けられてハボックはもがいた。歯列を割ってロイの舌が口中に忍び込み、ハボックの舌を絡め取る。
頬の裏や歯茎をいいように舐めまわされてハボックは震える指でロイの服を掴んだ。
「ん…ふぅ…」
ロイの手がシャツの中に入り込んで、ハボックのぷくりと立ち上がった乳首をつまみあげる。
「あっ」
ぴくんと震える体に気をよくして、ロイはくりくりと乳首を押しつぶした。
「ん…くぅ…」
小刻みに体を震わせるハボックのシャツを剥ぎ取り、ズボンを脱がしてしまうとロイはハボックの首筋に舌を
這わせる。時折きつく吸い上げればハボックの唇から吐息が零れた。くちゅりと音を立てて耳に舌を差し入れ
るとびくびくとハボックの体が震える。耳たぶを甘く咬み息を吹き込むと同時に、ロイはハボックの中心に手を
這わせる。既に硬く立ち上がってとろとろと蜜を零すソコを扱いてやれば、ハボックが大きく体を震わせた。
「やっ…やだ…っ」
「少尉はココが弱いな…」
そう囁きながらぴちゃぴちゃと音を立てて耳をねぶる。びくびくと体を震わせながらもハボックは呟くように
言った。
「判ってんなら…やめ…てっ」
「逆だろう?」
「な…このっ…根性わるっ」
可愛くないことを言うハボックに、ロイは笑うとぎゅっと手にしたハボック自身を握り締める。
「ひうっ」
体を仰け反らせるハボックの突き出された胸にロイはむしゃぶりつくように舌を這わせた。軽く歯を立て、咬んだ
乳首を舌で舐めまわす。もう一方は指でぐりぐりと押しつぶしてやると、ロイの手の中のハボック自身が
とろりと蜜を零した。
「あっ…っはぁっ」
きつく扱いて先端の穴をくんとかいてやればハボックの瞳が大きく見開く。
「あっ…やっ…あっあ…」
「ハボ…」
耳元に低く囁く声に、ハボックの背筋をぞくりと快感が走り抜けた。
「あっ…あ…イ、くぅ…っ」
体を仰け反らせてハボックはびゅるりと熱を吐き出す。びくびくと震える体をロイは押し開くと、溢れた熱でしとど
に濡れた蕾に指を差し入れた。
「あっ…ひ…やっ…」
身を捩って逃げようとするハボックの体を押さえ込んで、ロイはぐちぐちとかき回した。熱を吐き出したばかりの
はずのソコは既に熱くそそり立ってロイが指を埋める蕾へと蜜を零している。
「んあっ…たいさぁっ…」
「どうした。」
「あっ…んっ…はや、くっ」
ハボックはロイの首に腕を回すと吐き出すように言った。
「ちゃんと言わんと判らんだろう。」
「んっ…ああんっ」
そう言いながらもロイは乱暴にハボックの蕾をかき回す。ハボックはロイの頭に手をやると引き寄せて唇を
合わせた。
「ん…ぅふう…」
ぴちゃぴちゃと音を立てて舌を絡ませる。僅かに唇を離すとハボックは息を吹き込むように囁いた。
「た、いさ…ねぇ…」
「ホシイならはっきり強請れ。」
「い、じわるっ」
ハボックは小さく呟くとロイを睨みあげる。その欲に濡れた蒼い瞳にロイはゾクゾクとした喜びを感じて微笑んだ。
ハボックは一度ぎゅっと目を閉じると薄っすらと目蓋を開けた。
「たいさ…欲し…」
挿れて、と目尻を染めて囁くハボックにロイはうっとりと笑う。そうしてハボックの脚を大きく開かせると、ひくつく
蕾へ取り出した自身をズブズブと埋め込んでいった。
「あああっっ」
熱い襞を押し分けて入ってくる塊にハボックの中心から熱が迸る。達したばかりで敏感な内壁をきつく擦り上げ
られて、ハボックは喘いだ。
「あ、ひぃ…は、あっっ」
ロイの形のままに大きく開かれた自分のソコを妙にリアルに感じて、ハボックは恥ずかしく感じると同時に興奮
する。ぎゅうとロイ自身を締め付ければロイの顔が微かに歪むのを見て、ハボックは薄く笑った。
「この…っ」
途端にきつく突き上げられてハボックは悲鳴を上げる。ガンガンと乱暴に突かれて、ハボックは熱を吐き出した。
「アッアア――――ッッ!!」
悲鳴を上げるハボックを、ロイは情け容赦なく突き上げる。
「あっやあっ…た、いさっ…まって…っ…あっああっ」
続けざまに熱を吐き出すことを余儀なくされて、ハボックはぽろぽろと涙を零した。きつすぎる快感について
行けず、意識を飛ばしそうになっては乱暴に突き上げられて引き戻される。過ぎる快感にハボックは頭がヘン
になりそうだった。
「あっ…や、もうっ…ゆるし…っ」
「ダメだ。」
「あっいやっ」
乱暴に揺すりあげられてハボックは悲鳴を上げる。快楽にぐちゃぐちゃになった意識の中、ハボックは自分の
奥深くが熱に焼かれるのを感じながら意識を手放した。
ぐったりとベッドに沈み込むハボックにそっとキスを落とすと、ロイはその金色の髪を梳いてやる。自分に寄り
添って穏やかな寝息を立てるハボックを見て、ロイの顔に知らずと笑みが浮んだ。ロイはふとベッドサイドの
テーブルに視線をやると思い出したように目を瞠る。
「おっと、そうだったな。」
そう言ってそこに置いてある時計を手に取ると、その針を30分ほど戻した。
「やはりホワイトデーは甘く過ごさないとな。」
ロイはそう言うとハボックをそっと抱き寄せたのだった。
2007/3/14
どこがホワイトデーなんだって感じですが、バレンタインデーの続きって事で一応ホワイトデーと…(汗)タイトルも思いつきませんでしたしね。
「回敬」は中国語で「お返し」って意味です(←こればっか!)ハネムーンサラダってレタスだけのサラダです。「lettuce only」をもじって
「Let us only」、「私達だけにして」ってことでハネムーンサラダっていう話を子供の時に聞いて、エラく感心した覚えが…。
こんなホワイトデーネタですみません〜(滝汗)