ferris wheel2


気だるい体を叱咤して何とか残りの業務をこなすと帰路に着く。ハンドルを握るハボックが車のルームミラーをちらりと
見やれば、そこには黒い瞳を輝かせてうっすらと微笑むロイが写っていた。通りなれた道を辿り家に着くとドアを開けて
ロイを下ろす。先にたって玄関の扉を開けて中にロイを通すとハボックは車に戻った。車を裏に回す為にハンドルを
握ったもののそのままコツンとハンドルに額をあてて顔を伏せた。
(このまま司令部に戻っちまおうかな…)
本当は今すぐにもロイに触れたい。昼間、司令部に戻ってからもずっと視線はロイを追ってばかりいた。何とかして
ロイから気を逸らそうとしても気がつけば視線が引き寄せられて、おかげで何度も書類を書き直す破目になった。そんな
自分が情けなくて、でもどうしようもなくてやっとの思いで仕事を終わらせたのだ。体中がロイを欲しがっていて、だから
こそハボックは家に入るのが怖かった。ロイに触れられるときは最初のうちはなんとか自分を保っていようと努力して
いるものの、気がつけば酷く乱されて最後にはみっともないくらい強請ってしまう。後で正気に戻れば気が狂いそうな
ほど恥ずかしいのに、歯止めが利かない。普段ですらそうなのに、今日みたいな日にロイに触れられたらどうなるか
判らない。
(大佐、怒るだろうけど…)
ハボックが頭を振って、司令部に戻ろうと決めたとき、コンコンと車の窓ガラスを叩く音がした。ぎょっとして目を向けると
そこには先に家に入ったはずのロイが立っていた。がちゃりと車の扉を開けると腕を組んでそれに寄りかかる。
「逃げるなよ、ハボック」
そう言われてハボックは思わず目を逸らした。そんなハボックを見てロイはニヤリと笑うとハボックの顎を掴んでその瞳
を覗き込む。
「車を裏に回して来い。」
黒曜石の瞳に見つめられてハボックはただ頷くしかなかった。

家の中に入った途端、唇を塞がれる。口内を余す所なく弄られてハボックはがくりと膝を落とした。そんなハボックをロイ
は楽しげに眺めてその身を包む軍服を脱がせていく。瞬く間に全て剥ぎ取られてハボックは浴室へと追い立てられた。
「たいさっ」
続けて浴室に入ってきたロイを見ることが出来ずにハボックは俯く。ロイはハボックの顔を覗き込むとその手を引いた。
「どうした、洗ってやるからそこに座れ。」
「い、いいっスっ、自分でやりますから…っ」
「ごちゃごちゃ煩いぞ。」
ロイは楽しそうに目を細めるとハボックを座らせた。シャワーを取って湯を出すとハボックの頭の上からかけていく。
「…っ」
ぴくんと震える体にハボックは唇を噛み締めた。ずっと刺激を待っていた体はシャワーの細かい飛沫があたることすら
敏感に感じ取ってハボックの熱を煽っていく。
(どうしよう…オレ、今日、マジでやばいかも…)
不安に慄くハボックの気持ちを知ってか知らずかロイはシャンプーを手に取るとハボックの髪を丁寧に洗っていく。その
優しい手つきにハボックは少し安堵して小さく息を吐いた。目を閉じてリラックスするよう努める。シャワーで泡を流されて
ハボックは緩く頭を振った。濡れて少し色の濃くなった金髪をロイは愛しげに見つめる。そっとその髪にキスを落とせば
ハボックが不思議そうに見上げてきた。その無防備な瞳にロイはどきりとする。
「そんな顔をするな。」
「え?」
ロイの言葉が殆んど聞き取れずにハボックは目を見開いた。そんなハボックにロイは思わず苦笑した。こんな顔をする
から手加減できなくなる。その体を暴いて散々に啼かせたくなってしまうのだ。頬をなでるロイを大人しく見上げてくる
ハボックにロイはくすりと笑ってシャンプーを手渡した。
「交代だ。」
そう言われて慌ててハボックは立ち上がった。椅子に座ったロイの髪を湯で濡らしシャンプーを泡立てていく。癖のない
艶やかな髪はとても滑らかでハボックはその手触りの良さにうっとりと笑った。自分の髪とは全く違うロイの髪がハボック
は好きだった。その黒い瞳と相まってロイをとても魅力的に見せていると思う。シャワーで泡を洗い流した後もいつまでも
髪をいじっているハボックにロイは苦笑した。
「おい」
と声をかければハボックが慌てて手を引っ込める。
「すみませんっ」
そんなハボックをくすくすと笑うとロイはハボックを見上げた。
「次は体を洗ってくれるか?」
「あ、はいっ」
スポンジにボディソープを泡立ててロイの体を洗っていく。着やせするロイは、思いの外筋肉がしっかり付いていて軍人
らしい体つきだ。それはとてもしなやかで猫科の肉食獣を思わせる。実際今もハボックに体を洗われて気持ちよさそうに
目を細めるロイは、まるで猫のようだとハボックは思った。一ヶ所を除いて体中を洗って、ハボックはロイの様子を窺う。
「あの…。」
「洗ってくれないのか?」
ニヤニヤ笑っていうロイにハボックは赤くなって目を伏せた。自分だったら絶対洗って欲しくないが、そう言われれば
仕方がない。ハボックはボディソープを泡立てると優しくソコを洗った。シャワーで泡を洗い流すとロイはハボックの手から
スポンジを取り上げた。
「今度はお前の番だ。」
にっこり笑って言うロイにハボックは慌てて手を振る。
「いやっ、オレ、自分で洗うんでっ」
「遠慮するな。」
ロイは強引にハボックを座らせると泡立てたスポンジでハボックの体を洗っていく。優しい手つきで洗われて、身を
硬くしてハボックは息を詰めた。ロイの指先が滑るたび、ハボックは体をピクリと震わせる。乱暴にゴシゴシと洗ってくれた
方がむしろ変に意識せずに済むのにとハボックは唇を噛んだ。目を伏せてぴくぴくと体を震わすハボックをロイは楽しげ
に見下ろした。殊更優しい手つきで洗うことでハボックの意識を煽っていく。もぞもぞと落ち着かなげに体を動かす
ハボックの中心がゆるりと立ち上がってきているのを見てロイは薄っすらと笑った。手の指や足の指をも一本一本丁寧
に洗っていけば、ハボックの唇から熱いため息が零れる。
「ほら、ソコ洗ってやるから。」
ロイにさらりと言われてハボックは慌てて両手で押し隠した。
「結構っス!」
慌てるハボックの腕を強引に引き剥がし、半ば立ち上がりかけたソレを目にしてロイはくすりと笑う。
「なんだ、元気だな。」
そう言われてハボックは見る見るうちに真っ赤になった。俯くハボックの中心に手をやればハボックが飛び上がって
逃げようとする。それに構わず泡立てた手でやわやわと洗っていくと手の中のソレが瞬く間に硬度を増していった。
「や、やめ…っ」
「なんだ、洗ってるだけだぞ。」
事も無げに言われてハボックは身を捩った。
「も、じゅうぶん…っ」
ハボックがそう言うのと同時にロイの指が先端の柔らかい部分を捏ね上げた。
「あ、あっ」
ハボックが体を2つに折って逃れようとするのに構わずぐちぐちとすりあげていく。びくびくと体を震わせて必死に耐えよう
とするハボックの後ろに空いた手を回すとロイは泡のすべりを借りて奥まった蕾へと指を突き入れた。
「あああああ――っっ」
突然の刺激にハボックがどくりと熱を吐き出す。ぐちゅぐちゅと指でかき回されてハボックはもう耐え切れずにロイに
縋りついた。
「あ、あっ、た、いさっ」
縋り付いて来るハボックを抱きしめてロイはその耳元に優しく囁く。
「どうした、ハボック。」
甘い吐息と共に言葉を吹き込まれてハボックの背を快感が走り抜けた。
「オレっ、も…っ」
「我慢できないか…?」
がくがくと頷くハボックに微笑んでロイは指を引き抜くと、シャワーを出してハボックの体を洗い流してやる。
「あっあっ」
シャワーの刺激にすら身悶えるハボックを壁に手を付いて尻を突き出させた。ロイは膝立ちになってハボックの蕾に
舌を這わせていく。
「ひっ…や、やだっ」
身を捩って逃れようとするのを押さえつけてロイはぴちゃぴちゃと舌を這わせ、指を沈めていく。ぐるりと襞を擦るように
かき混ぜられて、ハボックの体を快感が突き抜けた。徐々に増やされた指がハボックの狭い蕾を押し開き、かき混ぜ、
突き上げていく。
「あっ、あんっ、あっああっ」
ハボックはポロポロと涙を流しながら声を上げ続けた。与えられる快感に再びハボックの中心が堅く立ち上がる。舌を
突き入れられてハボックは耐え切れずにびゅくびゅくと熱を放った。
「いや…も…やめ…」
明かりの下で散々弄られて、死ぬ程恥ずかしいのに感じてしまう体に声を上げるのを止められない。がくがくと震える
下肢はもう体を支えるのもやっとで、ハボックは壁に付いた手の爪を立てた。後ろに含まされた指の動きを嫌と言うほど
意識してしまい、押し開かれた襞を舐めて動き回る舌から気持ちを逸らそうとすればするほどその動きを追ってしまう。
無意識に揺れる腰がロイの動きを助長させることにももう構っていられなかった。腹に付くほど反り上がった中心は
痛いほど張り詰めてとろとろと蜜を零していた。ロイの指がぐっと差し入れられハボックの良いところを突き上げる。
ハボックの唇から悲鳴が零れるのと同時にその中心からびゅるりと熱が迸った。
「ああ――っ、あっ、あっ」
びくびくと数度体を震わせて吐き出された白濁した液体が壁を伝って流れていく。ハボックはその上に倒れ掛かるように
してくず折れた。

意識を手放したハボックから指を引き抜くとロイはハボックの体を抱き上げた。バスローブを羽織ってハボックをタオルに
くるむと寝室へと入っていく。ハボックの体をベッドに下ろすと、しっとりと濡れた髪をそっとかきあげてその額にキスを
落とす。啄ばむように何度か口付けるとハボックの睫が震えてゆっくりと青い瞳が覗いた。
「たいさ…」
ハボックの腕が伸びてロイの背を引き寄せる。そのまま深く唇を合わせ舌を絡ませ、お互いの口内を探りあった。
「ふ…ん…」
ハボックが零す甘い吐息に煽られてロイはその項をきつく吸い上げた。そうして幾つも紅い印をハボックの体に刻み
つけていく。ハボックが強請るようにロイの腰に脚を絡めてきた。その様子にくすりと笑ってロイはハボックの脚を
外させるとハボックの乳首に舌を這わせていく。指と舌でぐりぐりと攻め立てればハボックの背が綺麗にそりあがった。
「あ…っ…ああっ」
ロイの手が滑るようにしてハボックの中心にたどり着くとハボックは押し付けるようにして愛撫を強請る。
「いやらしいな、ハボック」
「う、るさ…」
ハボックは悔しげにロイを見上げるがロイの手がゆっくりと中心に沿って動き出すと感じ入ったように目を閉じた。
「は…あ…んんっ」
腰を揺らめかすハボックの後ろにぐっと指を差し入れるとハボックの体に拒むように力が入る。唇を塞ぎながらロイが
熱い襞を擦り上げるように指をすり上げるとハボックの脚がびくびくと震えた。
「あ…ああっ…やぁ…っ」
ぐちぐちと動き回る指にハボックの中心に熱が集まっていく。ハボックは緩く首を振るとなんとかその熱をごまかそうと
足掻いた。ロイとこういう関係になって初めてこんな所で感じることを知った。男のモノを受け入れてそれを快感と感じる
ようになるなんて自分でも信じられない。大体、どうしてロイなのだろうとハボックは思う。確かに頼りになる上官では
あるが傲慢で自分勝手でいつだって酷い目に合わされていると思うのに。こんな酷い事をされてどうしてそれでもいいと
思えるのか、ハボックには判らなかった。ロイの指によいところを突き上げられてハボックの思考が途切れる。いい加減
煽られた体はもっと強い刺激を求めてゆらゆらと勝手に蠢いていた。うっすらと目を開いてロイを見上げれば楽しそうな
色を湛えた黒い瞳が見下ろしていた。
「た、いさっ」
ハボックが呼べば
「なんだ…?」
と意地悪く返事が返る。ハボックが悔しそうに睨み上げればロイの指がハボックの中で殊更に蠢いてその言葉を奪った。
「ひぁっ…あ、ああっ」
「言いたいことがあるなら言ってみろ。」
ニヤニヤと笑って言うロイにハボックは唇を噛み締めた。それでも囁くようにロイに強請る。
「も、指はいいから…っ」
「なんで?こんなに感じまくってるじゃないか…」
「ア、ンタねっ」
楽しそうなロイの様子にハボックの頭に血が上る。次の瞬間、ロイは反転した視界に息を呑んだ。
「な…っ?!」
さっきまで自分の体の下で喘いでいたハボックが腰の上に跨り、ロイを見下ろしていた。ハボックはロイの驚いた顔を
見下ろして薄っすらと微笑んだ。
「も、焦らされるのは…」
たくさん、と囁いて自ら受け入れようとするハボックにロイは絶句する。うっとりと淫猥な表情を浮かべるハボックに次の
瞬間、ロイはその腰を乱暴に掴むと一気に突き入れた。
「あああ―――っっ!」
脳天を突き抜ける刺激にハボックは悲鳴を上げた。そのままがつがつと突き上げてくるロイの動きに翻弄されて息を
付くことも儘ならない。
「ひあっ、あっ、ああっ」
涙を零しながら喘ぐ体に容赦なく突き入れる。とろとろと蜜を垂らしながら揺れるハボック自身や感じ入って喘ぐハボック
の表情、そしてロイを受け入れて精一杯開いているいやらしい唇を全て視界に納めて、ロイはうっとりと笑った。手を
伸ばして蜜を零すそれを扱いてやると、ロイを含むソコがぎゅっと締まってロイを悦ばせる。ぐちゅぐちゅと扱くとあっと
いう間に上り詰めてロイの腹の上に熱い飛沫を撒き散らした。
「いやあああっっ」
熱を吐き出したソコから手を離さずに続けて扱いているとあっという間に熱を取り戻す。腰を回すようにして突き上げると
ハボックはびくびくと体を震わせて再び熱を吐き出した。
「や…もう…っ」
ツライ、許してくれと啼くハボックを容赦なく攻め立ててロイはハボックを犯し続けた。

ぐったりとベッドに沈み込むハボックの髪をロイは優しく撫でた。ハボックはちらりとそんなロイの様子を見やるとため息を
付いて枕に顔を埋める。結局盛大に喘がされ啼かされて、ツライと訴えながらも体を開いてロイを求め続けてしまった。
散々に含まされたソコは熱を持って疼いて、今でもまだロイを受け入れているような錯覚に陥る。体はもう疲れきって
指一本動かすのも億劫だ。今度こそみっともなく強請るまいと思っていたのに結局はとんでもない醜態を晒していた
気がする。顔を真っ赤に染めて枕に顔を埋めるハボックにロイは小さく微笑んで、ハボックの脚に自分の脚を絡めた。
不安げに見上げてくるハボックの感じやすい内股の部分を擦り上げるとハボックの唇から吐息が零れた。膝を使って
力の抜けたハボックの脚を開かせると、しっとりと濡れたそこへゆっくりと自身を沈めていった。
「あっ、たい、さ…」
もう無理だと頭をふるハボックをゆっくりと突き上げる。
「ほん、とにっ、もうっ」
いつまでもハボックを放せない自分に苦笑して、ロイはハボックの耳元に囁く。
「諦めろ、ハボック…」
ロイの言葉にハボックは息を呑んで、だが、結局はロイの与える快感に身を委ねていった。


2006/7/31


「ferris wheel」の続きです。書く前からエチシーンしかないだろうと思っていたらやっぱりエチシーンばっかのssになってしまいました…。一応「続きを」ってことでリクを頂いていたのですが、すみません〜、こんなんで。せっかく旅に出た記念ssなのに、もそっと綺麗なお話書きたいよなぁと思いつつ、頭の中はエロてんこ盛りです(がっくり)