| グラプスヴィズの誘惑 第十一章 |
| 「ッッ!!ヒィ───ッッ!!……熱いッッ!!」 突き入れられた楔が一気に膨れ上がったと思うと、躯の奥底に吐き出された熱い粘液に、ロイは喉を仰け反らせビクビクと震える。ハボックは突き破ろうとするかのようにロイの中に突き入れた楔を、グリグリと奥に擦りつけた。 「たいさ……ッ!」 仰け反った白い喉が酷く旨そうに見えて、ハボックは殆ど喉仏の目立たない肌理の細かい肌に唇を寄せる。グッと歯をたてれば薄い皮膚が破けて、血の香りが口の中に広がった。 「甘い……」 口にしたのは単なる血液の筈なのに何故だか酷く甘く感じて、ハボックはうっとりと呟く。滲み出る血をペロペロと舐め、きつく吸い上げるとそれに答えるようにロイの躯がピクピクと震えた。 「ああ……ハボック」 ロイは己の喉を喰い破ろうとしているかのような男の頭を愛しげに抱き締める。太陽の匂いがする金髪に指を絡め、ホウと息を吐いた。 ハボックを初めて見たときから欲しくて堪らなかった。女性しか興味がなかったハボックがこうして己を貫き、その牡が己の中で息づいているのを感じれば、その欲求は収まるどころか余計に強くなってくる。 「ハボック……まだ足りないだろう?」 ロイは抱き締めていた頭を押しやって喉に吸いついてくるハボックを離させるとそう囁いた。 「もっと善くしてやる……」 「大佐……」 言って笑うロイの妖艶さにハボックはゴクリと喉を鳴らす。食い入るように見つめてくる情欲に濡れた空色にロイは楽しそうに喉奥で笑うと、ハボックの胸をグイと押した。背後に倒れる逞しい躯を追うように身を起こし、ベッドに仰向けに倒れるハボックの躯の上に繋がったまま乗り上げる。ハボックの腰に跨るように脚を開き厚い胸に手のひらをついて、ロイはハアと熱い吐息を吐き出した。 「あ、くぅ……っ」 下から突き上げられるような体勢に入れ替えた事で自重が加わって、より深くハボックの楔が押し入ってくる。見下ろせば見開く空色と目が合って、ロイはニィと笑った。 「動くなよ、ハボック」 「たいさ」 「動いたら抜くからな」 ロイはそう念押しして腰を振り始める。割れた腹筋に指をつき腰を持ち上げズルリと楔をギリギリまで抜くと、一気に腰を落とした。 「アアッ!!」 ズブズブと真下から貫かれる感触が、正常位とは違った快感をもたらす。ロイは夢中で尻を振り、楔を抜き差しした。 「あんっ、アアッ!!イイっ!!堪んないッッ!!」 「大佐ァ……ッ」 己の上で淫らに腰を振り、快楽を貪るロイの姿にハボックは息を荒げる。勝手に熱い粘膜で擦られる楔が嵩を増し、痛いほどに張りつめるのを感じて、ハボックはロイの腰を掴んだ。 「動くな、と、言った、ろう……ッ」 ハボックが自分から突き上げようとしている事に気づいて、ロイは弾む息の合間に言う。その言葉に、ハボックは辛そうに顔を歪めた。 「でっ、でもッ!突っ込みたいっス!!」 今でも十分気持ちはいいが、ロイの中をグチョグチョに掻き回し突き上げてやりたくて堪らない。ハアハアと荒い息を零す男を見下ろして、ロイはうっとりと笑った。 「まだだ……私がいいと言うまで……待て、だ、ハボック」 「大佐っ」 犬に言い聞かせるような言葉に、ハボックが顔をくしゃくしゃにする。それでも必死の努力で腰を突き上げるのを我慢すれば、ロイはここぞとばかりに腰をくねらせ咥えた楔を締め付けた。 「ああ……ハボックぅ」 ロイはハボックをじっと見つめて腰を揺らしながら己の中心に手を伸ばす。そそり立った色の薄い楔を両手で握るとゆっくりと扱き出した。 「あふ……アアッ、ああんッ!!ハボック、ハボぉ……ッッ!!」 尻に牡を咥え込み、グチョグチョと音を立てながら腰を揺らし己の楔を扱いてロイはハボックを見つめる。垂れてくる蜜に濡れた片手で己の頬を撫で、紅い舌を覗かせてペロリと紅く色づく唇を舐めて見せれば、咥えたハボックがグググと膨れ上がった。 「も、我慢出来ねぇっス!!」 食いつかんばかりに見つめていたハボックが吠えるようにそう言ったと思うと、ロイの尻を鷲掴む。ガンッと思い切り下から突き上げれば、ロイが高い悲鳴を上げた。 「ヒィッ!!や……ッ、待てっ、ハボック!」 「待てねぇッ!!そんなイヤラシイ顔しやがってッッ!!」 ロイの制止の言葉も聞かず、ハボックは両手でロイの尻をしっかりと押さえ込みガツガツと突き上げる。腰の上でロイの細い躯が飛び上がるほど思い切り突き挿れると、その勢いのままロイの躯を抱え込むようにして躯を起こした。 「ヒィィッ!!嫌ッ!!」 ロイが悲鳴を上げるのも構わず、ハボックはロイの細い足首を掴む。片脚をグイと持ち上げ繋がったまま強引に躯を返し、背後から圧し掛かった。 「アッ!!」 グッとロイの腰を引き寄せ、細い躯を四つに這わせる。獣のような吠え声を上げると同時に、ハボックは思い切りロイの躯の奥へ楔を打ちつけた。 「ヒアアアッッ!!」 ガツンッと突き込まれて、ロイは背を反らして悲鳴を上げる。 「待ってッ!ヒィィッ!!キツいっ、待って、ハボック!!」 容赦なく突き上げられ狭い秘窟を掻き回されて、ロイは悲鳴を上げる。ずり上がろうとするロイの腰を掴んで引き寄せると同時にハボックは思い切り己を突き入れた。 「アアアアアッッ!!」 ガンッと最奥を抉られて、ロイは目を剥く。そそり立った薄色の楔からビュビュッと白濁が迸るのを見て、ハボックが笑った。 「キツいなんて、嘘ばっか。善くて堪んないんでしょ?オレもすっげぇイイっスよ、大、佐ッ!」 「ヒ───ッッ!!」 言うと同時に思い切り突き入れればロイが嬌声を上げて身を仰け反らせる。キュウキュウと締め付けてくる肉の感触にうっとりとため息を零して、ハボックはロイの躯を背後から抱き締めた。 「ああ、ホント……すげぇ、イイ……ッ」 「ハボック……中にっ、出してッ!!いっぱい中に出してッ!!」 抱き締めてくる腕を抱え込んでロイは肩越しにハボックを見上げる。腰を後ろに突き出すようにして尻を揺すると、誘うように舌を差しだした。 「たいさッッ!!」 誘われるままハボックは背後からロイの唇を塞ぐ。苦しい体勢のままお互いの唇を貪りながら、二人は腰を打ちつけあった。 「イくッ、イくぅ、ハボックっっ!!」 「大佐ッ、たいさァッッ!!」 何度目かに打ちつけた時、ロイの躯がビクビクと震える。 「アッ、ア────ッッ!!」 ロイは高い嬌声と共にビュクビュクと白濁を放つと同時に蕾をキュウウッと締め付けた。 「ンアアアッッ!!」 キツい締め付けにたまらずハボックもロイの中に熱を放つ。ドクドクと注ぎ込まれる熱い粘液に、ロイはうっとりと笑って満足げな息を吐き出した。 抱え込んでいたハボックの金髪を指で梳いていたロイは、ハアと胸に零れたため息に梳いていた髪を指に絡めて引っ張る。 「どうした?」 と尋ねれば、ハボックがもう一つため息をついた。 「お試し期間とか言ってたのに、オレ、つい勢いで」 「後悔してるのか?」 ため息混じりに吐かれた言葉にそう尋ねるロイをハボックが見上げる。黒い瞳にじっと見つめられてハボックは顔を赤らめた。 「後悔……つうか、オレ、すっげぇ興奮しちまって。大佐、可愛いんだもん……」 女性とするより数倍夢中になってしまった。セックスをしている時のロイは普段よりずっと綺麗でイヤラシくて可愛かった。 「私が好きか?ハボック」 「え、と…………はい」 紅い顔を益々紅くしてハボックが頷く。ハボックは腕を伸ばしてロイを引き寄せると、紅い唇を塞いだ。 「好きっス……なんか、セックスの後に言うなんてズルイっスけど」 申し訳なさそうに首を竦めるハボックにロイは笑う。 「構わないさ。そうなるように仕向けたんだから」 「しっ、仕向けた?」 ギョッとして目を瞠るハボックの頬をロイは優しく撫でた。 「好きだと言っただろう?絶対ものにすると決めた。躯から始まろうが好きだと言わせればいいんだからな」 「アンタね……」 ニンマリと笑うロイにハボックはため息をつく。 「オレ、上手く誘惑されちまったって事?」 「不満か?」 頬を撫でながら尋ねてくるロイに、ハボックは少し考えて首を振った。 「不満じゃねぇっス」 ハボックはそう言ってチュッチュッとロイに何度も口づける。身を寄せてくる男の中心が再び熱を帯び始めている事に気づいて、ロイは笑みを浮かべた。 「今度は執務室でシよう」 「やめて……中尉に殺されるっス」 誘惑されたら絶対拒めないとぼやく言葉にクスクスと笑いながら、ロイは自らハボックをその身に迎え入れていった。 2012/01/31 |
第十章 ← ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 阿修羅さまからのリクエストで「ハボ←ロイで。“ノーマルなハボを自分に惹き付け、尚かつハボに男同士のHの仕方を教えてしまう”でお願いします。先生がお・し・え・て・あ・げ・るvみたいな感じ」でございました。Hまでにもっと時間をかけた方がいいのかなぁとも思ったのですが、それだとまた肝心な“お・し・え・て・あ・げ・るv”に入るまでにグダグダと長くなってしまうような気がしたので、一気にロイが押し切ってしまいましたら、なんだかちょっと物足りなくなってしまいました(苦)一応Hのところは頑張って書いてみましたが、どうにも中途半端な話ですみませんorz イヤラシくて綺麗なロイを少しでもご堪能頂けましたら嬉しいです。そうそう、グラプスヴィズというのはオーディンの別名で「誘惑に長じた者」と言う意味でございますー。毎度タイトルが困ったもん(苦笑) |