体格その後
「だーっ、もうっ!埒があかねぇっっ!!」
ブレダ達が出て行ったのも気づかず言い合いを続けていたハボックだったが、ガシガシと頭をかくとそう喚いた。
「ちょっと来てくださいっ!!」
ハボックはそう言ってロイの腕を掴むと有無を言わさず執務室へとロイを連れ込む。中へ入るとカチリと部屋に鍵を
かけるその音に、ロイは一瞬淫靡なものを感じ取って、それを振り払うようにハボックをきつく睨みあげた。
「なんだ、まだ言いたいことがあるのかっ?」
そう言って睨んでくる黒い瞳をハボックはしっかりと見つめて言う。
「どっちがヘンタイっぽいかなんてそんなこと、正直どっちでもいいんスよ。」
「じゃあなんなんだっ!」
さっきから言い合っていたのはその事じゃないのかと、そう思ってロイが聞けばハボックの瞳が剣呑に細められた。
「アンタ、なに他の男の体撫で回してんです?」
「な、撫で回すってなんだっ、そんなイヤラシイ触り方、してないだろうっ!」
「してましたよ。フュリーの体、隅から隅まで撫で回して。しかもわざわざ発火布外して。フュリーのナニまで触りそうな
勢いでしたよね。」
ハボックの言うことに絶句して、だが次の瞬間、ロイは真っ赤になって怒鳴り返す。
「ヘンなこと言うなっ!!私はただ純粋にフュリー曹長がきちんと鍛えているのか気になって…!」
「だからってフツウの上司は部下の体撫で回したりしませんよ。そういう意図がなけりゃね。」
「お前と一緒にするなっ!!」
ロイはハボックの言いように腹を立てて言った。
「私はお前と違ってそんな意味で誰かに触れたりしないっ」
そう言った途端、ハボックの腕が伸びてロイは乱暴に机の上に押さえ込まれてしまう。驚いて見上げたロイの目に、
怒りと情欲に燃えた紺青の瞳が映った。
「よくも言いましたね。じゃあ、お望みどおりソンナイミで触ってあげますよ。」
そう言ったハボックの手が軍服の裾から入り込んできて、ロイは慌てて身を捩る。だが、ハボックは片手でロイの両手
を束ねて頭上に押さえつけるとシャツ越しにロイの体を撫で回した。
「やめろっ!このヘンタイっっ!!」
思わず怒鳴ったその言葉に、ハボックの怒気がぐうと膨れ上がるのがわかる。ハボックは軍服のボタンを手早く外すと
シャツの前立てに手をかけた。
「邪魔なシャツ。」
そう言うとグッと力を込めてシャツを引く。ブチブチと音を立ててボタンが弾けとび、白い素肌が曝された。
「ハボックっ!!」
「うるさいな、喚かないでくださいよ。」
ハボックはそう言うとロイのポケットからハンカチを取り出してそれをロイの口の中に突っ込んでしまう。そうしてロイの
脚の間に体を入れると、ゆっくりとロイの体を撫で回し始めた。
「んっんん―――っっ!!」
なんとか逃れようと身を捩るものの腕一本で押さえ込まれた体はびくともしない。ハボックはそうして暫くロイの体を
撫でていたがチッと舌打ちすると言った。
「片手だとまどろっこしいっスね。」
そう呟くとロイの軍服の飾り紐をひきぬく。左手1本で押さえ込んでいたロイの体を反すと腕を後ろ手に交差させ、紐で
縛り上げてしまった。縛った体をもう一度反すと裂いたシャツを大きく広げる。
「これで心置きなく触れますね。」
にんまりと笑う男をロイは目を見開いて見つめた。どうしてハボックがここまで怒っているのか、ロイにはさっぱり判ら
ない。そんな意味で自分がフュリーに触れるわけなどない事はハボックには判っているはずだし、そうロイも言っている。
ロイが混乱した頭でそれでも必死に考えているとハボックの大きな手が再びロイに触れてきた。ゆっくりと確認
するようにロイの体に触れていく。
「ここが三角筋、で、ここが大胸筋…。」
そう言いながら肩口を撫で、胸に触れ、その上にぷくりと膨れ上がっている乳首をこね回す。
「んっ…ぅんんっ」
「ここも筋肉って言うんスかね。」
くすくすと笑いながらハボックは二つの乳首をぐりぐりとこねた。そこから沸き上がる快感にロイはふるふると首を振る。
「ふふ…すっかり堅くなっちゃって、肉っていうよりやっぱ果物みたいっスよ。」
ハボックはそう言うとねっとりと舌で舐めまわした。散々に味わうと、手を滑らせて今度は腹の中央あたりに触れる。
「腹直筋…結構鍛えてますけど、流石に割れてないなぁ。まあ、アンタの腹は割れてない方がオレ、好みっスけどね。」
そう言いながら腹斜筋へと何度も行ったり来たりして撫で回した。ハボックはロイのズボンに手をかけると下着ごと引き
ずりおろしてしまう。押さえつけるものがなくなってゆるりと立ち上がったロイ自身を見て、ハボックは楽しそうに笑った。
「やだなぁ、ただ筋肉のつき具合、確かめてるだけなのに、アンタなにおっ勃ててるんスか。」
イヤラシイっスねぇ、と呆れたように言われて、ロイの目に涙が滲む。それでもゆるゆると触るハボックの手の動きに
快感は高められてロイは中心からとろとろと蜜を零した。
「ねえ、ここの筋肉は何て言うんスかね。」
ハボックはそう言いながらロイの中心を撫でる。棹にそってツツツと舌を這わせるとじゅぶと咥えこんだ。
「んんっ…んふっ…ふん…」
鼻から甘ったるい息を零しながらロイが喘ぐ。ハボックは唇でロイ自身を擦りあげながらロイの袋をもみしだいた。
「んぅっ…んっんんっ」
ゾクゾクと背筋を駆け上がる快感にロイはびくびくと体を震わせる。きつく吸い上げられてロイは堪らずハボックの口の
中へ熱を吐き出した。
「ンッンン―――――ッッ」
ハボックは吐き出されたものを飲み込んでしまうとロイの顔を覗き込んで囁く。
「ダメじゃないっスか、イったりしたら。きちんと調べらんないでしょ。」
ハボックはロイの顔を見つめながら手を尻に這わせた。
「ここは大殿筋っていうんですよね。で、ここは…。」
そう言いながらハボックはロイの蕾につぷと指を差し入れる。
「括約筋っていうんスよ、知ってました?」
ぐちぐちとかき回しながらハボックは言葉を続けた。
「括約筋ってトレーニングできるらしいっスね。もっともアンタのここ、これ以上きつくなったら挿れられなくなっちゃう
か。」
くすくすと笑いながらハボックは沈める指の数を増やしていく。蠢く指に刺激されて、ロイの中心からは止めどなく蜜が
滴り落ちていた。
「んっ…んく…んふうっ」
涙を零しながら身悶えるロイをハボックは見つめていたがやがて指を引き抜くと言った。
「じゃあ、ココの筋肉の鍛え具合、調べることにしましょうか。」
ハボックはそう言って一度身を離すと膝の辺りにわだかまっていたズボンを取り去る。ロイの脚を抱えあげるとひくひく
と蠢いているソコに自身を押し当てた。
「ふふ…どれくらい鍛えてあるのかな。」
そう呟いて、ハボックはゆっくりと押し入っていく。徐々に押し開かれていくことで、自分を犯す熱を一層感じてしまい
ロイは喉を仰け反らせて喘いだ。
「ん…相変わらずきゅうきゅうっスね。」
ハボックはすっかり自身を埋め込んでしまうとそう言う。ゆっくりと抜きさしを始めると徐々にスピードを上げていった。
「やっぱトレーニングしてるんスか?…まさかオレ以外の相手、咥え込んだりしてないでしょうね。」
そう言われてロイは必死に首を振る。激しい突き上げに苦しそうな表情をするロイが可哀相になり、ハボックはロイの
口の中からハンカチを引き抜いた。唾液でぐっしょりと濡れたそれを床に投げ捨てるとロイの唇に己のそれを重ねる。
「ん…ふ…」
激しく突き上げながらきつく舌を絡め合えば、ロイの脚がハボックの体に絡み付いてきた。唇を離すと涙に濡れたロイの
黒い瞳がハボックを見つめる。ロイは荒い息の合間にハボックに向かって言った。
「腕…ほどい、て…ハボ…」
その言葉にハボックが眉を跳ね上げる。
「ハボに…さわりたい…ねぇ…っ」
そう言われてロイを犯すハボックが一際嵩を増した。
「あっ、ああっ…おっき…ハボっ」
「…危うくイくところだったじゃないっスか。」
まったく、とぼやきながらハボックはロイの体をグイと持ち上げる。手をロイの背に回して、ロイの腕を拘束する紐を
解いた。
「あ…つ…」
「痛いっスか?」
腕を後ろに回されたまま押さえつけられていたのだ、ハボックがそう聞けば、だがロイは首を振るとハボックの背に手を
回す。そうして安心したように何度も背を撫でる手にハボックはうっとりと笑った。
「アンタはそうやってオレのことだけ触ってりゃいいんスよ。」
ハボックはそう囁くとロイを激しく突き上げる。
「あっ、あっ…ハボックぅ…っ」
ハボックはしがみ付いてくるロイの腕に嬉しそうに笑うとその最奥に熱を叩きつけたのだった。
ロイの中に熱を吐き出した後もロイを離そうとしないハボックをロイはぼんやりと見上げる。そうして目に入った太い
首筋から厚い胸にかけての筋肉を何度も撫でた。ハボックはそんなロイを嬉しそうに見つめていたがロイの髪を
かき上げると額にキスを落とす。
「いくらでもオレの体触らせてあげますから、他のヤツの体なんて今後一切触っちゃダメっスからね。」
そう言われてロイはハボックがただ単にヤキモチを焼いていたのだとようやく気がついた。くすくすと笑うロイにハボック
はむぅと唇を突き出す。
「たいさ…。」
「私の好みの体格のうちは、な。」
「はあっ?なんスか、それっ!」
くすくすと笑うのを止めないロイをハボックはムッとしてみていたが、やがてにやりと笑うと言った。
「じゃあ、アンタの好みの体格かどうか、もう一度味わってもらおうじゃないっスか。」
そう言って再び埋め込んだままの自身を突き上げてくるハボックにロイは慌てて身を捩る。
「ハボっ、もうとっくに昼休み終わってるんだぞっ!」
「中尉、戻ってくんの3時頃っスから。それまでオレの体触ってていいっスよ。」
「バカか、お前っ!この、ヘンタイっっ!!あっ…ああっ!!」
ゆっくりと動き出すハボックに、ロイはどうすることも出来ずにただ縋りついていくのだった。
2007/8/30
えへへ、また萌えを刺激されてしまいましての「その後」シリーズです。だって「『あんたは俺の体だけ触ってればいいんです』ってロイにおしおき」なんて
言われたら、もう書くしかないでしょう!(そうなのか??)しかし、いい加減仕事しろよ、仕事!とブレダじゃなくても言いたくなります。きっとこの後
帰って来た中尉に仕事が全然進んでないのを見つかってこってり絞られること間違いなしです(笑)