下着

「ハボック、いいものを買ってきたぞ。プレゼントだ」
そう言ってロイはハボックに紙袋を差し出す。ハボックは手にしていた煙草を灰皿に押しつけるとそれを受け取った。
「なんスか、これ」
ハボックはそう言いながら袋の中身をテーブルに空ける。バラバラと出てきた物を目にした途端、凍り付いたように動かなくなった。
「どうだ、なかなか洒落ているだろう?」
そう言うロイの声にピクッと肩を揺らすと漸く口を開いた。
「なんスか、これ
「見て判らんか?下着だ」
「下着っ?!」
ロイの言葉にハボックはテーブルの上にある物体に手を伸ばす。指先でそっと摘み上げると言った。
「これ、ゾウさんついてますケド
「可愛いだろうっ、お前に似合うと思ってな」
「なんスか、この紐にリングついてんのっ!下着じゃねぇでしょっ、こんなのっ」
ハボックがそう言ってつついたものは指輪よりやや大きめなリングに紐が2本ついているものだ。
「大体この輪っかの大きさじゃオレの入らね……って、入れませんケドッ!」
「大丈夫だ、一番大人しい時の大きさに合わせてある」
「入れないって言ってるっしょ!大体それじゃ拘束プレイじゃないっスかっ!」
「好きだろう?お前」
シレっとして言うロイをハボックは顔を紅くして睨みつける。次に手にしたのは漸くまともだとホッとしながら両手で開いたハボックは目を丸くした。
「こ、この穴はっ?」
そう言ってハボックがまじまじと見つめた下着は尻の部分がまあるくカットされている。
「あ、それか!なかなかいいだろう?ズボンをちょっと下げればすぐヤれ――
「誰が穿くかぁあぁぁっっ!!このエロオヤジっっ!!」
そう怒鳴って下着を投げつけたハボックは、その日以来人前で着替える事がなくなったとか。


2008/10/05