このssはサイトを始める前に書いた本当に初期の作品になります。自分で読み返してもかなり恥ずかしい内容といえますが、うちのサイトの原点みたいなものなのでこっそりと載せておきます。 カプリングはハボロイ前提、作品を書いた当時原作がどの程度まで進んでいたのか覚えていませんが、細かいところは笑って赦してくださる心の広い方のみ、どうぞお進みくださいませ。 |
| 復活 |
| 「残念だよ、マスタング大佐。君はもっと使える男だと思っていたが。」 「…ブラッドレイ…っ」 「仕方がない、この辺りが潮時だろう。今まで良くやってくれた。これが私からの褒美だと思ってくれ。」 うずくまるロイの頭上に煌めく剣が振り上げられる。もはやここまでかと思わず目を伏せたその時。 ――――カッ!! 目も眩む閃光とともに爆風が吹き荒れ、渦巻く砂塵に視界が遮られる。 「く…っ」 白い闇に紛れて必殺の剣から逃れようとしたロイの思うように動かぬ体を、横から伸びてきた腕が瞬時に抱え上げ、ロイが逆らう間もなく彼をその場から引きずり出した。 とりあえず目の前の危険からは逃れたものの、自分を抱えて走る正体の知れぬ相手に安心できる筈もなく、ロイは身を 捩ってその腕から抜け出そうとした。が、その時、鼻腔を掠めた決して忘れることのない香りに、ロイは思わず動きを止めて腕の先に繋がるその顔をまじまじと見つめた。 「…ハボック…」 吹き荒れる砂煙の中でも昔と変わらず煙草の匂いを身にまとった男は、ひとまず安全な場所にロイをそっと下ろすと、片手を上げて敬礼してみせた。 「お待たせしました。ジャン・ハボック、ただ今戻りました。」 座り込んだまま身動きできないロイの側に片膝をつくと、ハボックはロイの髪についた埃を優しく払いながら目元をくしゃりとさせた。 「大丈夫っスか?」 以前と寸分変わらぬ様子で自分の体を気遣うハボックの様子を呆然と見つめていたロイだったが、だんだんと自分の内にこみ上げてきたその気持ちに逆らわず、右手を上げると―――― 「いってぇぇ〜っ!〜〜〜何するんスか、大佐?!」 「遅いっ!一体どれだけ待たせれば気が済むんだ!」 「だからって、殴ることないでしょうに。」 せっかく感動の再会なのに、ひでぇとぼやきながら頭を擦るハボックを見つめるロイの口元に浮かんできたのは負けることを知らない不敵な笑み。 「大佐?」 「…待たされた分、思いっきりこき使ってやる。覚悟しておけ。」 「…お手柔らかに。」 面白そうな色をうかべて自分の顔を覗き込む空色の瞳を見つめ返して、ロイはすっくと立ち上がった。 「行くぞ、ハボック。反撃開始だ。」 「アイ・サー」 戦いはまだこれから――――。 2006/4/23 |
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夢見るのも程ほどにしとけ、っていうね……。ああ、全く恥ずかしい////// |