| 襲い受け |
| 「で、どうしたいんだ、お前は」 組み敷いた相手に冷静にそう返されてハボックは言葉に詰まる。その強い光を湛える黒い瞳に挫けそうになりながらハボックは言った。 「この体勢でやる事といったら決まってんでしょ」 そうは言ったもののハボックは内心困り果てる。 (この体勢っつったらやっぱオレが大佐を…ってことだよね。でもホントは……) ハボックはロイの綺麗な顔をうっとりと見つめながら考えた。 (今更抱いてくれっつったらこの人どうするかな……) 決死の覚悟で好きだと告げた相手になかなか本気だと認めてもらえず、ムッとしたハボックは勢いあまってロイを押し倒してしまった。だが本当のことを言えばずっとずっと憧れてきた相手にハボックはシテ欲しかったのだ。 (どうすっかな……でも、せっかく押し倒したし) ハボックはそう考えてにっこりと笑う。 「オレが本気だって教えてあげます」 ハボックはそう言うとロイに口付けていった。 「ん……ふ」 ハボックはロイの色の薄い唇を自分のそれで覆いながら薄目を開けてうっとりとロイの顔を見つめた。ほんの少し眉を顰めてハボックの口付けを受け止めているロイは僅かに目尻を染めている。 (うわ……オレ、たいさとキスしてる) そう考えただけで心臓は飛び出そうなほどバクバクいうし、息ができなくなった。ハボックは少し唇を離すと舌先をロイの歯列を割って中へと忍び込ませる。ぴちゃと音がして舌を絡め合えば互いの唇から甘い息が零れた。長い口付けを交わしてようやく唇を離せば熱に潤んだ黒い瞳がハボックを見上げている。 「お前……結構キスうまいな……」 「へへ……そう馬鹿にしたもんじゃないっしょ?」 どうって事ない様にそう返しながらもハボックはドキドキしっぱなしだった。ロイのシャツに手をかけゆっくりとボタンをはずしていく。手が震えないようにするのにハボックは必死に意識を集中しなくてはならなかった。ボタンを外して前をくつろげれば鍛え上げられて綺麗に筋肉のついた体が現れ、ハボックはごくりと唾を飲みこんだ。 (たいさって着やせするタイプなんだ) そっとその胸に指を這わせればロイの体がピクリと震える。ハボックはぷくりと立ち上がって存在を主張している胸の飾りに唇を寄せると舌を這わせた。途端に笑いの波動を感じてハボックは舌を這わせたままロイの顔を見上げる。 「なんスか?」 そう尋ねればロイがくすくすと笑う。 「くすぐったい」 笑いながらハボックを見上げるロイにハボックはむぅと唇を歪めた。 (男って胸は感じないのかな) 心の中で首を捻りながらもハボックはロイを見下ろして言う。 「可愛くないっスね、アンタ」 わざとムッとした様に言ってハボックはズボンの布地の上からロイの中心をするりと撫で上げた。途端に笑いを消して眉を顰めるロイにハボックは言う。 「でも、こっちは感じてるって言ってるっスよ」 そう言えばロイが僅かに顔を赤らめてハボックを睨んだ。ハボックはロイのズボンに手をかけると下着ごと引き摺り下ろす。押さえつける布地がなくなってゆるりと立ち上がるロイ自身を目にして、ハボックはうっとりと笑った。 「たいさ…」 そう囁いて熱く震える中心に唇を寄せる。 「あっ」 ビクッと震えるロイに構わず、ハボックはねっとりと舌を這わせた。付け根から先へと舐めあげ、じゅぶと咥え込む。たちまち硬度を増していくそれにハボックは息を荒げた。 (たいさの……すげぇ熱い……) これで貫かれたらどんな気持ちがするんだろう、そう思っただけで、ハボックは中心からとろりと蜜を零してしまう。夢中でロイ自身に舌を這わせながらハボックは片手でまだはいていたズボンを脱ぎ捨てた。 「たいさぁ……」 ロイの上に跨り互いのものを両手で握りこむとすり合わせるようにして擦る。 「ハボックっ!」 快楽に顔を歪めるロイの様子にハボックは興奮して擦る手の動きを早めた。 「くっ……イくッ……!」 呟くようなロイの声にぞくんとハボックの背を快感が走り抜けて、ハボックはロイとほぼ同時に熱を吐き出していた。はあはあと荒い息を吐きながら、ハボックはべっとりと手についた2人分の精液を自分の後ろへと塗りこめる。くち、と蕾に自身の指を埋め込みながらハボックはロイに口付けた。 「たいさ……スキ……」 そう囁けばロイが熱のこもった目で見上げてくる。 「オレのことスキになって……」 ハボックの言葉にロイは僅かに苦笑した。 「なんとも思ってない相手にこんなこと赦すか」 馬鹿なヤツ、と言われてハボックは泣きそうになる。ハボックはチュッと口付けると再びロイ自身に唇を寄せた。 「おいっ!」 押し留めようとするロイに構わず舌を這わせればたちまち熱く猛ってくる。高々とそそり立つソレに愛しげに口付けると、自身の蕾を解していた指を引き抜きロイの体を跨いだ。 「ハボック…?」 問いかけるような眼差しを向けるロイにハボックはうっすらと笑うと、ロイの熱を自身の蕾に押し当てる。 「ハボック、まてっ!無理するなっ!」 慌てるロイに構わずハボックは腰を落としていった。 「あっあっあっ」 背を仰け反らせてロイを受け入れていく。みちみちと割り開かれる苦痛にハボックは空色の瞳に涙を滲ませながら、それでも根元までロイを受け入れた。荒い息を零しながら倒れこんでくるハボックの体を受け止めてロイはハボックに口付ける。 「ハボ……ッ、おまえ……っ」 「ずっとこうしたかった……」 苦しい息の合間にそう言うハボックにロイは胸が締め付けられるように感じた。繋がったままグイと体を入替えると、ロイはハボックの脚を高く抱え上げる。そのままガンガンと突き上げればハボックの唇から嬌声が零れた。 「ああっ…あんっ…た、いさぁ……っ」 「ハボック……ハボっ」 腰を突き上げ合い唇を貪る。いやらしい水音を立てるそこから沸き上がる快感にハボックは身悶えてロイを抱きしめた。 「たいさっ……ふあっ…あんっ……もっと…もっとシテ…っ」 いつもは可愛くないことばかり言う唇から零れるいやらしい言葉にロイは興奮して乱暴にハボックを突き上げる。 「ハボック…っ…イイのか?こんなことされて……」 「イイっ……や…も、イきそう……っ」 「いいぞ……イけ…っ」 ロイはそう囁いてハボックの顔をじっと見つめる。激しい突き上げにびくびくと体を震わせたハボックは僅かに喉を仰け反らせるとどくりと熱を吐き出した。 「あ……っっ」 見開いた空色の目を熱に潤ませて快感に震えるハボックの表情にロイはゾクゾクとして、その最奥に熱を叩きつける。 「あっ……な……入って……あつ……っ」 身のうちを焼く熱い飛沫に、ハボックはロイの背をかき抱いた。ロイはそんなハボックに引き寄せられるようにして唇を重ねていったのだった。 2007/7/23 |
「襲い受け」って言われて書いてみましたが、果たしてそうなっているのかどうか(汗)でもまあ、ロイハボでえっち書けたから満足ってことで(あれ?) |