お持ち帰りその後
家に入るとハボックはロイを抱えたままダダダと2階へと駆け上がる。寝室に入るとどさりとロイの体をベッドに放り
投げるように下ろした。
「なんなんだ、お前はっ!!」
ベッドの上で半身を起こしながらロイはそう怒鳴る。だが、全速力で走ってきたせいでハアハアと息を弾ませながら
自分のことをじっと見つめるハボックを見ると思わず口を噤んだ。じっと見つめてくる空色の瞳にどうしてよいか判らず
に、ロイはウロウロと目を彷徨わせる。だが、何も言わないハボックにいい加減焦れるとロイはハボックをキッと睨み
つけて言った。
「なんなんだ、言いたいことがあるならはっきり言えばいいだろうっ!」
ムキになってそう言えば、ハボックがずいと顔を近づけてくる。
「アンタって…」
「え?」
「なんだってそう、ムダにエロいんです?」
「はあっ?」
ワケがわからんとばかりにポカンとするロイにハボックは言った。
「頭から水被っただけで色気垂れ流しちゃって、そんなヤツ、今まで見たことないっスよ。」
責めるようにそう言うハボックにロイはムッとして言う。
「誰が色気垂れ流してるっていうんだ。訳のわからんこと――」
「あの時あそこにいた男ども、みんなアンタのこと食い入るように見てたの、気づかなかったんスか?」
「何言って…。」
目をまん丸にして言うロイの肩に手をかけるとハボックは言った。
「今だってここ、こんな風にして…。」
ハボックはそう言うとシャツから透ける胸の飾りをこねる。
「アッ!」
濡れたシャツに擦られるようにして与えられた刺激はぞくりと背筋を震わせて、ロイは思わず上げた声に慌てて口を
手で覆った。
「直接みるよりずっとヤラシイっスよね。」
ハボックはそう言いながらロイの体を押し倒す。両方の乳首をぐりぐりとこねれば、それはシャツの上からでもはっきり
とわかるほどにぷっくりと立ち上がった。白いシャツを透かして見える色味を増したそこにハボックは思い切り歯を立て
る。
「ひっ…」
シャツがあるとはいえ、走る痛みにロイの唇から悲鳴が上がった。ロイは涙を滲ませた瞳でハボックを睨みつけると
思い切り膝を蹴り上げる。不意を突かれて綺麗に一撃を食らってしまったハボックの体の下からロイは必死に抜け
出ると、そこから逃げ出そうとした。だが、ベッドから下りる直前、足首を掴まれてグイと体を引き戻される。
「ああっ」
「っっとに行儀の悪い脚なんだから…っ」
ハボックはそうぼそりと呟くと引き戻した体を背後から抱え込んだ。
「嫌だっ、離せっ、ばかっっ」
「…口も行儀悪いっスね。」
喚き散らすロイにはボックはムッと唇を歪めるとそう呟く。
「まったく、女性にはいい顔するくせに、オレにもせめてその半分くらい可愛く振舞ってくれてもいいんじゃないっスか?」
「お前が訳の判らない言いがかりをつけてくるからだろうっっ」
ロイは肩越しに振り向くとそう怒鳴った。上気した頬を流れる水の滴にハボックはため息をつくと言う。
「自覚がないってのは困るんスよ。」
オレのいないところでエロス撒き散らされちゃ敵わねぇ、ハボックはそうぼやくとロイの体を抱えあげた。クローゼットの
前に行くと扉を開き、中に備え付けられた大きな鏡の前に立つ。ロイの体を背後から抱え込むようにすると、その顎に
手をかけ顔を起こさせた。
「ほら、よく見て。濡れた服が纏わりついて体の線が丸見えっスよ。」
裸よりヤラシイでしょ、と言うハボックに、だがロイは言われていることがさっぱり判らない。濡れそぼたれた自分はただ
みすぼらしいだけでそれ以上でもそれ以下でもないように見えた。
「訳が判らないぞっ」
「…マジ、判らないんスか?」
カンベンしてくれ、とハボックはぼやくとロイの体に背後から手を這わせる。立ち上がった乳首に指を添えるとくにくにと
押しつぶした。
「やっ…やめろっ!」
「ほら…シャツから透けて見えてる。」
そう言われて鏡を見れば白いシャツを通して乳首がぷくりと立ち上がっているのが判った。シャツが白いだけにその
膨らみは紅く色づいてひどく目立っている。
「おっ、お前が弄るからだろうっ!」
「弄る前からこんなカンジだったっスよ。」
しゃぶりつきたくなりますよね、そう呟きながらハボックはロイの脚の間に己のそれを潜り込ませた。両手でロイの脚
をすぅっと撫でるとロイに言う。
「ズボンだって脚に纏わり付いて…膨らみが丸判りっスね。」
そう言ってクンとロイの脚の間に入れた己の脚を持ち上げた。ロイの腰が突き上げられるようになって、その中心が
ズボンの布地を通して膨らんでいるのが判る。
「こんなの見せられたら堪んないっスよ。」
「馬鹿言うなッ!」
大体さっきまではこんな事になっていなかったはずだ。ハボックに乳首を嬲られて体が勝手に反応してしまっただけで
さっき往来で水をかぶった時には何ともなかった。
「あのね、期待するんスよ、人って。」
ハボックはそう言いながらズボンの前立てに手をかける。
「あんなに乳首おっ立てて、それじゃあアソコが勃ったらどんなだろうって。」
ハボックの大きな手がズボンの中に入り込み、ロイの中心を捉えた。
「ハボっ」
悲鳴交じりのロイの声も聞こえぬフリで、ハボックはロイの体を背後から押さえ込んだまま、中心を嬲る。
「アンタを見る男どもがココを張り詰めさせたアンタを想像して、そのうち想像だけじゃ足りなくなって本物を見たくなる。
そうなって、手を出されてからじゃ遅いんです。」
ぐちゅぐちゅと中心を擦られて、ロイの唇から熱い吐息が零れた。
「そ、んなこと思うの…お前だけだろ…っっ」
男である自分の体に欲情するのなんてハボックだけだとロイは思う。そもそもボインが好きだと公言してはばから
なかったハボックがどうして自分に欲情するのか、ロイにはさっぱりわからなかった。
「少なくともあの時あそこにいた男、4人全員そういう目でアンタを見てましたよ。」
ハボックは忌々しげにそう言うとロイを擦る手の動きを早める。
「アンタが穢されてるみたいで、すげぇ嫌だった…。」
「あっ…ああっ…ハボ…っ」
ロイの手が自分の体に回されたハボックの腕に縋りつき、びくびくと体を震わせた。
「オレ以外のヤツがアンタをあんな目で見るなんて。」
ロイの荒い息遣いとぐちゅぐちゅと濡れた音が部屋を満たしていく。
「そんなの絶対に赦せないっス…っ」
「あっ…あああああっっ」
ロイは頭をハボックの肩に預けるようにして体を仰け反らせるとハボックの手の中に熱を吐き出した。ハアハアと荒い
息を零して力なくハボックに寄りかかるロイの中心から手を離すと、ハボックは自分の手を汚すロイの熱をぺろりと
舐める。あらかたそれを舐め取ってしまうと、ハボックはロイのズボンを下着ごと剥ぎ取ってしまった。ロイの片脚を
上げる様にして尻の方から手を回すと、戦慄く蕾につぷりと指を差し入れる。
「ああっ!」
「こんなにヒクつかせて…。」
ハボックはそう囁きながらグチグチとかき回した。
「いやっ…や、めてっ」
「また嘘を言う…。ホントはもっと挿れてほしいんでしょ。」
「ちがっ…」
首を振るロイに構わず、ハボックは2本目の指を突き入れる。根元まで一気に突き入れればロイの唇から悲鳴が
上がった。
「やっ…ハボ…っ」
「え?もっとっスか?」
「ヒ…ちが…っ」
ハボックはくすくすと笑いながら3本目も遠慮もなしに射し入れる。ぐちゃぐちゃと思うままにかき乱しながら、ハボック
はロイの耳元に囁いた。
「ほら、見て…。オレの指、3本も食って…美味いウマイって涎たらしてるっすよ。」
思わず見てしまった鏡の中では、蕾の中にハボックの指をくわえ込んでいる己の姿があった。そうして、そんなことを
されながら、高々とそそり立つ自身が。
「あ…ヤダ…」
カアアと顔が真っ赤になりとろんと蜜が零れる。ハボックは楽しそうに笑いながらロイの中心を握った。
「涎、止まんないっスね。」
「ああっ、ダメッ!」
指で後ろを嬲られ、大きな手で中心を扱かれる。ロイはたちまち追い上げられるとびゅるんと熱を吐き出してしまう。
「あ…ふ…はぁ…」
大きく胸を弾ませているロイの蕾から指を引き抜くと、ハボックはそのまま床に座り込んだ。そうして己を取り出すと
ロイの脚を大きく開かせる。ロイの腰を持ち上げると快感にひくつく蕾に己を埋め込んでいった。
「アッアアア―――――ッッ!!」
ヒクヒクと蠢くそこを巨大な熱が一気に押し入ってくる。快感が脳天を突き抜けて、ロイは嬌声を上げた。声とともに
ハボックを咥えたそこがきゅうと締まって、ハボックは眉を顰める。暫くじっとしてやり過ごすと、ハボックはふぅと息を
吐いた。
「アブねー、イっちまうかと思ったじゃないっスか…。」
ハボックはそう言うとゆっくりと動き出す。ロイの中を楽しみながら紅く染まった耳たぶに唇を寄せるとねっとりと舐め
上げた。
「アンタの中…熱くてすげぇ気持ちイイ…」
「んっ…あんっ…はああっ」
ジュブッジュブッと淫猥な水音が聞こえてロイは耳からも犯されているような気になる。ゆっくりと出入りする熱に焦れて
ロイは腰をくねらせた。
「ん…ぅふ…ああ…」
「気持ちイイっスか?」
「あっ…ああっ」
グッと突き上げられて、快感に体が戦慄く。ロイは喘ぎ声を上げながら閉じていた目をうっすらと開いた。その途端、
目の中に飛び込んできた己のあられもない姿にぎくりと身を強張らせる。大きく開いた脚の間の、およそ男を迎え
入れるには無縁の場所に深々とハボックを咥えこんでいる。ハボックが動く度、繋がった入口がいやらしく捲れ上がり
紅く熟れた中を覗かせていた。髪と同じ色の、だがあまり濃くない繁みからは怒張したロイ自身が高々とそそり立って
とろとろと蜜を垂らし、二人の呼吸に合わせてゆるゆるとイヤラシク揺れ動いている。
「あ…」
強烈な光景から目を逸らしたくても逸らすことが出来ず、ロイはハボックに貫かれる鏡の中の己の姿を凝視していた。
それに気づいたハボックがにんまりと笑う。
「すげぇヤラシイでしょ?ガッチリ咥えこんで、食いちぎられそうっスよ…。」
「ば、ばかぁっっ!!」
ハボックの言葉に真っ赤になって、だがそれでも視線は二人の繋がった部分に注がれたままだ。ハボックは自分を
咥えるロイの蕾に手を伸ばすと、その淵をそっとなぞった。
「あっ…やっ…さわるな…っっ」
「すごいっスよね…ココ、どんくらい広がるのかな…。知ってます?」
「知るかっ…バカっ!」
真っ赤になって罵るロイにハボックはため息を零す。
「バカバカって…いくらオレでも傷つくじゃないっスか。」
それからうっすらと笑うと言った。
「でも、たいさでも知らないことってあるんスね。じゃあ、試してみましょうか。」
「…え?」
「どれくらい広がるものか…試してみますね。」
ハボックが楽しそうにそう囁いたと同時に、ハボックの指が繋がるそこへと潜り込む。
「…ッッ!」
「まず1本。」
ハボックはそう言ってロイを揺すりあげながら指でロイの内壁を擦った。
「いっああっ」
「2本目…。」
「いったあぁっ…っっ」
無理矢理入り込んでくる指を、ロイはぎゅうぎゅうと締め上げる。ハボックは構わず3本目の指をねじ込んだ。
「―――ッッ!!!」
ロイは声も上げられずに体を仰け反らせるとびゅくびゅくと熱を吐き出す。吐き出して弛緩する体からハボックは指を
引き抜くと、ロイの顔を強引に振り向かせた。そうして、荒い息を吐くロイの唇を己のそれで塞ぐ。
「ん…ふ…ふぅん…。」
鼻にかかった甘い息がロイの唇から零れ、ハボックは唇を離すとその口元をねっとりと舐めた。
「悦かったみたいっスね…。」
ハボックがそう言えばロイは恥ずかしそうに睫を震わせる。ハボックはロイの顔を舐めまわすとロイの脚を抱えなおした。
「もっと気持ちよくさせてあげる…。」
そう囁くとハボックは乱暴にロイを突き上げる。鏡の中で乱暴に己を犯す熱い塊を見つめながら、ロイは繋がるそこと
視覚から入ってくる快感に身悶えた。ズチュッズチュッという音と共にハボック自身が出入りする。こんなことをされて
気持ちイイと思ってしまう自分をロイはもうどうすることも出来なかった。
「ああっ…ああんんっっ…ハボ…イイよおっ」
「カワイイっスよ…たいさ…」
「もっと…おく…ついてっ」
「こうっスか…?」
ガツンと奥を抉られてロイは悲鳴を上げる。びゅくと熱を吐き出す体をきつく突き上げられて、ロイはぼろぼろと涙を
零した。
「ひあっ…も、ダメェ…っっ」
仰け反る体を抱きしめてハボックはロイの首筋に噛み付く。それと同時に深々と抉った奥に白濁をぶちまけた。
「あ…あ…」
体の奥深くを焼く熱にロイはもう声を上げることも出来ない。これ以上快感を与えられたら、もうきっとおかしくなると、
そうロイが思ったとき、ハボックが再びロイをきつく突き上げ始めた。
「ひっ…や…も、やめ…」
「咥えこんで離さないくせに…まだまだこれからっスよ…。」
時間はたっぷりあるから、ハボックはそう囁くと、ロイの体をギュッと抱きしめたのだった。
気がつけばもう陽はとっくに落ちて、辺りは闇に沈んでいる。鏡の前でいい様にされた後、ベッドに入ってまたロイは
散々に啼かされ続けた。声を上げすぎた喉はひりひりと痛み、もう指1本動かす気になれない。
「今日は映画と食事のはずじゃなかったのか…?」
掠れた声でハボックを責めれば満足そうな声が返ってくる。
「映画より官能的で、食事するよりずっと美味くて腹がいっぱいになりましたよ。」
そう言ってチュッと頬にキスを落とす男を、ロイは恨めしげに見つめた。
「私は疲れたばっかりで腹もふくれん。」
「でも、気持ちよかったデショ?」
アンアン言いっぱなし、ハボックが言った途端、ロイは思い切り両手でハボックの頬を叩いた。
「ばかっっ!!」
「バカでいいもん。」
オレはたいさバカだから、と恥ずかしげもなく言うハボックにロイの方が真っ赤になってしまう。ハボックは愛しそうに
その髪を撫でると囁いた。
「オレ以外のヤツに色っぽい顔、見せちゃだめっスからね。」
そう言って抱きしめてくるハボックをホントにバカだと思いながら、でも、そのバカが堪らなく好きなのだと気がついて、
ロイはそっとはボックを抱きしめ返したのだった。
2007/8/24
日記に書いたその時点で、絶対続き書きたくなるなぁと思っちゃいました。もうココまで来たら、立派な「企画もの」ですよね、「その後シリーズ」。
まったくとんでもない企画です(苦笑)