| お風呂H |
| 「たいさぁ、見て見てっ!!」 庭の方からハボックの声がして、ロイは2階の寝室から顔を出した。庭で水撒きをしていたハボックが手にしたホースから高く弧を描いて水が宙に上がっている。その水しぶきが陽の光を弾いて綺麗な虹が浮かび上がっていた。 「綺麗でしょうっ!」 楽しそうに笑って言うハボックに 「綺麗だな」 と答えれば、ハボックは上手に出来たことを褒められた子供のように嬉しそうに笑う。ハボックが作った虹よりもそのキラキラ輝く空色の瞳のほうがよほど綺麗だと思いながら、ロイは窓辺に寄りかかってハボックを見ていた。 ハボックはホースからの水を高く上げ、低くとばししながら庭に水を撒いている。ホースの先を指で平たく潰して真上に向けて水を噴き上げれば、細かな滴になってハボックに降り注いだ。 「気持ちイイ〜」 ハボックは顔をあお向けて滴を受けると楽しそうにそう言う。窓から見下ろしているロイに気づくとそちらに向けて水を撒こうとするので、ロイは慌てて中へと引っ込んだ。 「まったく、まるで子供だな」 呆れたようにそう呟きながら、そこが気に入っているんだとも思いつつロイは階下へと下りる。いい加減水遊びに飽きたハボックが庭から戻ってきた所に出くわしてロイは目を瞠った。 「あー、面白かった」 ハボックはそう言うと濡れた髪をかき上げる。階段から下りてきたロイが物も言わずに自分をじっと見つめている事に気づいてハボックは不思議そうに首を傾げた。 「たいさ?」 細かな滴が金の髪の表面を飾って窓から射し込む陽を反射しているハボックは、全体的に輪郭が霞んで見える。よく鍛え上げられた体が、濡れて透けるシャツ越しに浮かび上がってハボックが呼吸する度綺麗なうねりを見せていた。髪から零れた滴が頬を伝って男らしい太い首筋へと流れていくのを見て、ロイは不意にその首にむしゃぶり尽きたい衝動に駆られる。手を伸ばしてハボックの手首を掴むとグイと引いて歩き出した。 「あの…たいさ?」 突然のロイの行動を理解できず、だがハボックは大人しくロイに引かれるままに付いて行く。ロイは浴室の扉をあけるとハボックを中へと押し込んだ。 「あ、やっぱシャワー浴びた方がいいっスかね」 困ったようにそう言うハボックに構わず、ロイは湯船に湯を張り始める。それを見て風呂に入れということなのだろうと理解したハボックはシャツの裾に手をかけた。濡れて張り付くそれを万歳の要領で脱ごうして、だが纏わり着くそれにもがもがともがくハボックにロイはにんまりと笑う。シャツに腕と顔とを絡め取られて身動き取れなくなっているハボックに近づくと、無防備に曝け出された乳首を背後からキュッと摘み上げた。 「ひっ!」 突然の事にびくんと体を跳ね上げるハボックの乳首を、ロイは背後から抱きこむようにして嬲る。前かがみになって逃れようとするハボックを、容易く抱き込んでロイは両方の乳首を弄んだ。 「やっ…ちょっ…たいさっ、やめてっっ」 びくびくと震えるハボックを押さえ込んで、ロイはズボンへと手を伸ばす。ベルトを緩めゆっくりとジッパーを下ろすとするりと中へと手を滑り込ませた。 「ひゃあっ!」 中心を握りこまれてハボックの体が大きく震える。そのままぐちゅぐちゅと擦ってやれば、ハボックはますます前屈みになってロイの手から逃れようと身を捩った。だが、背後にはロイの体があって、腰を引くのにも限界がある。むしろ、後ろから脚の間にロイの脚をねじ込まれてハボックは脚を閉じることもままならなかった。 「やっ…たいさっ…ヤダッ」 シャツで目隠しをされたような状態で中心を嬲られて、ハボックはいつにも増してロイの手を感じてしまう。瞬く間に昂ってくる熱に、ハボックは力なく首を振った。 「や、めて…っ…やめてくださ…たいさ…っ」 震える声でそう乞うても、ロイの手は緩むどころかきつく絡んでくる。先端を指先で擦られて、ハボックは我慢出来ずにびゅるりと熱を吐き出した。 「んああああっっ」 はあはあと息を弾ませながらハボックは力なくロイによりかかる。ロイは手の中に吐き出されたハボックの熱をぺろりと舐めると、ハボックの上体からシャツを抜き取った。 「あ…」 ようやく腕と顔とを解放されて、ハボックは大きく息を吐く。シャツに擦れて紅くなった首筋をロイはぺろりと舐めた。 「たいさ…ひど…っ」 背後から抱き込むロイを肩越しに涙の滲む目で睨んで、ハボックはロイを詰る。その様子すら愛しく思えてロイはハボックの胸に指を這わせた。 「お前が誘ったんだろう?」 「いつオレが誘って……あっ」 背後から再び堅く立ち上がった乳首を摘まれて、ハボックは喉を仰け反らせるようにして喘いだ。くりくりと指の腹で押しつぶされたかと思うと、きゅうと引っ張られる。しつこいほどの愛撫にハボックはぽろぽろと涙を零すと ロイに訴えた。 「も…ヤダ…やだぁ…っ」 「弱いな、ココ」 く すくすと笑うロイに、ハボックはムッと唇を歪めると、後ろに向けて肘を突き出した。油断していたロイは鳩尾の辺りに一撃を食らい、ハボックを抱え込んでいた手を思わず緩める。その隙にロイの腕から抜け出したハボックは、シャワーヘッドを掴むと勢いよく水を出した。 「このっ、エロオヤジっ!!」 「ぶわっ!」 突然顔に水をかけられてロイは慌てて腕で顔を庇う。腕の影から見えたハボックの半分ずり下がったズボンから覗く金色の繁みと腰骨の辺りの曲線に、ごくりと喉を鳴らすとロイは腕を伸ばしてシャワーを掴んだ。 「あっ?!」 まさかシャワーを掴んでくるとは思っていなかったハボックは、ロイに簡単にシャワーを奪い取られてしまう。水を止めたシャワーをフックに戻したロイは、濡れた髪をかき上げるとハボックに言った。 「少し躾直した方がよさそうだな」 「えっ……あ、や…その…」 ヤバイとばかりに顔色を失くしたハボックが浴室から逃げ出そうとロイの隙をうかがう。だがうっすらと笑みを浮かべたロイにはハボックが狙えるような隙は全くなかった。ゆらりと近づいてくる姿がまるで肉食獣のようだと思ってしまい、ハボックは慌てて首を振る。 (肉食獣って、喰われるのはオレじゃんっ!) そんなのごめんだと思うもののいつの間にか浴室の壁際に追い詰められている自分に気づいて、ハボックはオロオロと視線を彷徨わせた。 「えと、風呂、入るんですよね?」 「そうだな」 「大佐も濡れちゃったし、先に入ってもらっていいっスよ?オレ、外で待ってますから」 「二人で入っても十分広いだろう」 ハボックに答えながらゆっくりと距離を詰めてくるロイに、ハボックは心底恐怖を覚える。命のやり取りをしている時でさえこんなに怖いと思ったことはないだろうと思って、ハボックは泣きたくなった。 「たいさ……あのっ」 「なんだ」 まっすぐに見つめてくる黒い瞳に絡め取られてハボックは身動きが取れなくなる。ハボックは恐怖を覚えると同時に、この強い光を放つ黒い瞳にどれだけ惹かれているか気づいてそっと瞳を閉じた。その途端、ロイの手が伸びてきてハボックの顎を掴む。グイとロイの方を向かされて、ハボックは思わず目を開いた。 「ハボック…」 低く呼ぶ声にゾクリと背筋を何かが駆け上がる。ハボックは上目遣いにロイを睨むと唇を尖らせて文句を言った。 「ずりぃ……」 「何がずるいんだ?」 うっすらと笑ってそういうロイを恨みがましく見つめる瞳が、いつもより濃い蒼に染まって揺れている事に気づいて、ロイはハボックの唇を舐める。 「ん……」 途端にハボックの舌先が伸びてきてロイのそれに触れる。ぴちゃぴちゃと舌を絡めあううちに、いつしかハボックの腕がロイの背に回って二人は夢中で口付けを交わしていた。 「ん…ぅふ…ふぅ」 ハボックが甘く鼻を鳴らすのを聞いて、ロイは満足げに笑う。唇を離すとハボックの耳元に囁いた。 「ズボンを脱ぐんだ」 びくりと体を震わせるとハボックは微かに首を振る。だが、再度強く名を呼ばれて、ハボックは仕方なしにズボンを落とした。立ったまま抱き合うロイが引き締まった双丘を両手で揉みしだく。ハボックはロイの背に回した手でロイのシャツにしがみ付くと、肩口に顔を埋めた。 「たったいさっ」 好き勝手に這い回る手に、ハボックは震える声でロイを呼ぶ。真っ赤に染まった耳を見つめてロイはほくそ笑むといきなりその奥まった蕾に指を差し入れた。 「ひああっ」 背を仰け反らせるハボックに構わず、ロイはぐちぐちと指をかき回す。ぶるぶると震えるハボックから一度指を引き抜くとロイはハボックを椅子に座らせる。はあはあと荒い息を零しながら小刻みに震える体を鏡に向かわせると脚を大きく開かせた。ロイは手を伸ばしてボディソープを手のひらに取ると、軽く泡立ててそのまま指を再びハボックの中へと潜り込ませる。 「あっああっ」 身を強張らせるハボックに構わず乱暴にかき回せば、含ませたソープが泡立って溢れてきた。ロイはくすくすと笑いながらハボックの耳元に囁く。 「ほら、ちゃんと洗えてるかよく見るんだ」 「あっ…やっ…やだぁっっ」 ロイは片手の指を蕾に沈めてぐちゃぐちゃとかき混ぜながら、もう片方の手で零れてきた泡を掬うようにしてゆるりと立ち上がってきた中心に擦り付けた。 「綺麗にしないとな…」 「はっ…やっ…も、ヤダッ」 ハボックは鏡に映し出されるあられもない己の姿にうっすらと涙を滲ませる。恥ずかしいと思うと同時に異様に感じてしまう体を持て余して、ハボックはロイの肩口に頭を擦りつけた。 「あんっ…あっ…た、いさぁっ」 「イイのか、ハボック…」 「はあっ…も、でる…っ」 ハボックがぴくぴくと体を震わせてそう言えば、ロイの声が背後から飛ぶ。 「ダメだ…せっかく綺麗にしてやってるのに汚れてしまうだろう?」 我慢するんだ、と言われて、ハボックは目を見開いて唇を震わせた。ロイの手に嬲られる自身に手を伸ばすとその根元をギュッと掴む。涙を零しながら必死にロイの言うとおりにしようとするハボックに、ロイはうっとりと笑うと一度ハボックから身を離した。 「あ…?」 与えられていた刺激がなくなって、ハボックは不満げにロイを見上げる。ロイはハボックに微笑みながら身につけていたものを脱ぎ捨てると両手にボディソープを泡立てた。 「綺麗にして欲しいだろう?」 ロイはそう言うとハボックの体を両手で撫でていく。ソープをつけた手で体中を弄られて、ハボックは息も絶え絶えに身を捩った。 「あふ…たいさ…あっんあっ」 突然乳首を強く引かれてハボックは悲鳴交じりの声を上げる。ロイは自身を縛めているのとは反対の方のハボックの手を取ると後ろへと導いた。長い指を強引に蕾へと沈めさせればハボックの唇から悲鳴が上がる。 「自分で綺麗にしなさい。他は私がやってやるから」 ただし、勝手にイくなよ、と釘を刺されてハボックは荒い息を零した。必死に縛める自身をロイの手が容赦なく嬲り、もう一方の手が体中を這い回る。ロイの舌が背後からハボックの耳をねっとりと舐め上げると、ハボックは目を見開いて体を仰け反らせた。 「も、ダメ…っ」 そう呟くように言ったかと思うとハボックは鏡に向けて熱をぶちまけた。 「あっあっアア――ッッ」 ビクビクと体を震わせて、ハボックは長く熱を吐き出す。吐き出して弛緩する体を抱きとめてロイはハボックに言った。 「勝手にイくなと言ったのに」 「ごっ、ごめんなさい……」 抱え込んでいたハボックの体を離すと立ち上がるロイをハボックは涙の滲む目で不安げに見上げる。その様子にロイは内心満足げに笑うとハボックに言った。 「せっかく綺麗にしてやろうと思ったんだが」 ワザとらしくため息を付けばハボックが慌てて言う。 「きっ、綺麗にしてくださいっ」 「どこを?」 わざとそう聞いてくるロイにハボックは唇を噛み締めて、だが立ち上がると鏡に手を付いた。そうして手を後ろに回すと己の指で蕾を開いてみせる。 「こ、ここ…たいさので…綺麗にして…」 真っ赤な顔で囁くハボックの背後から体を寄せて、ロイはハボックの耳元に囁いた。 「綺麗にして欲しいのか…?」 そう言えば真っ赤に染まった顔で小さく頷く。ロイはにんまりと笑うとハボックの蕾に己を宛がった。だが、すぐには入れずにその周りを熱い塊で嬲る。 「たいさぁっ」 耐え切れずにロイの名を呼ぶハボックにロイはくすくすと笑った。 「仕方のないヤツだ」 そう囁いた途端、ずぶずぶとハボックの中へと己を埋めていく。突然の衝撃にハボックは声もなく熱を吐き出していた。それに構わずガンガンと攻め立てればハボックの唇から悲鳴が上がる。 「ひああっ…あっ…た、いさぁ…っ」 じゅぶじゅぶと乱暴に出し入れすれば、先ほどのソープが泡だって繋がるソコからあふれ出してきた。ロイはそのいやらしい様にうっとりと笑うとハボックの中心に手を添えた。ぐちぐちと扱いてやればハボックの唇から上がる悲鳴が高くなる。 「いっ…ああっ…あっ…イくゥッ!」 そう言ってどくりと熱を吐き出しては啼くハボックをロイは楽しそうに突き上げた。 「もっと悦くしてやる…」 ロイはそう言うと繋がったままハボックの体を強引に返した。その衝撃でもう何度目になるかわからない熱を吐き出すハボックの脚をロイは抱えあげる。繋がる一点だけの不安定な姿勢に慌ててしがみ付いて来るハボックを抱えたままロイは湯船に身を沈めた。 「ひああっっ」 下から突き上げられてハボックが悲鳴を上げる。突き上げられた勢いでふわりと浮力で浮ぶ体を、今度は強引に引き戻されてまた突き上げられる。乱暴なその繰り返しに、ハボックは空色の瞳からぼろぼろと涙を零しながら悶えた。 「あひ…っ…たいさっ…ああううぅっっ」 ハボックの中心から湯の中に白いものが広がっていく。達したばかりの先端を指で強くこすってやればハボックの唇から上がる嬌声が風呂に響き渡った。 「ひあああっ…た…さっ…も、ゆるし…っ」 「ダメだ」 「あっ…も、イきたくな…っくるし…」 もがくハボックの体を突き上げてロイが笑う。 「嘘を言うな、ハボック…がっちり咥えこんで離そうとしないくせに」 「ひあっ…ちが…っ」 ロイはガツガツときつく突き上げながらハボックの中心をきつく扱いた。それと同時に目の前で紅く色づいて存在を主張していた胸の果実にむしゃぶりつく。 「ひぃぃっ」 ハボックの瞳から涙が零れ、含んだロイを締め付けた。ロイは満足そうに微笑むとハボックの最奥に熱を吐き出したのだった。 ベッドに横たわったハボックはぼんやりと天井を見上げる。天井との間にロイの顔が割り込んできたと思うと合わさった唇から冷たい水が流し込まれて、ハボックは小さく息を吐いた。 「大丈夫か?」 「……なわけ、ないっしょ」 恨みがましくロイを睨めばその黒い瞳が困ったように細められる。 「も、指1本動かす気になれないっス……」 のぼせたのと散々に攻め立てられたのとで、ハボックは本当に疲れきってしまっていた。そんなハボックをロイは暫く見つめていたが、徐にブランケットを剥ぎ取ると言った。 「じゃあ、今度は心を込めて看病してやろう……」 そう言って圧し掛かってくるロイをハボックは信じられないように見つめる。 「こ、のっ……エロオヤジっっ!!」 バスンと枕で殴りつけてくるハボックを、ロイは楽しそうに笑うと見下ろした。 「愛してるよ、ハボック……」 まっすぐに見つめてそう囁けば、ハボックの顔がみるみる内に真っ赤になる。 「ずりぃ……」 そう呟いて枕を抱えるハボックを枕ごと抱きしめて、ロイは幸せそうに微笑むとハボックに口付けていった。 2007/08/04 |
ハボロイでお風呂Hを書きましたら「ロイハボver.も楽しみしています」とのメッセージを頂きまして、やっぱり片手落ちはダメよね、と書いてみました。相変わらずロイの手のひらの上なハボックですが、個人的にはこういう二人がダイスキだったりします(笑) |