名前 その後のその後 Havoc×Roy ver.


「ホントのヘンタイってどう言うのか教えてあげましょうか?」
物騒な色を瞳に浮かべてそう言うハボックをロイは睨みつける。ロイをじっと見下ろしていたハボックは剥ぎ取った
ズボンに手を伸ばすと、むき出しになった下肢に穿かせ始めた。
「おいっ?」
下着もつけずにズボンをつけられてロイは慌ててハボックを見上げる。挟んでしまわないよう気をつけてジッパーを
あげるとハボックはロイに言った。
「下着、ロッカーに置いてないんスよね。だったら買いに行って下さい。」
そう言うハボックをロイはギョッとして見つめる。
「お前の所為なんだからお前が買いに行けっ!」
「ヤです。」
「ハボ…っ」
キッパリと断られて目を剥くロイにハボックが平然と言った。
「買いに行きたくないなら行かなくても別にいいっスケド。今夜は会食も入ってましたよね。それ、終わるまでノーパンで
 過ごしたいならそうしてください。」
「なっ…」
「まあ、軍服の生地、厚いからパッと見にはわからないっスけどね。」
ハボックはそう言うと立ち上がってぐちょぐちょになった下着を拾い上げる。
「これは処分しときますから。」
そう言って執務室から出て行こうとするハボックにロイは慌てて声をかけた。
「おいっ、待てっ、ハボックっっ!!」
だがハボックはひらひらと手を振ると出て行ってしまった。呆然とソファーに座り込んでいたロイはハッとして立ち上がる。
途端に軍服の厚い布地とジッパーに前と後ろをこすられて、思わず小さく声を洩らした。
「うそ…。」
ソファーの背に手をつきながらロイは呟く。こんな状態で会食まで過ごせるわけがないではないか。ロイは唇を噛み
締めると少しずつ少しずつ足を進めてようやく執務室の扉に辿りつき、細く開けると司令室の中を見回した。目指す金色
の姿が見つからない事に不安を覚えて、ロイはフュリーに向かって言う。
「ハボックは…?」
声が震えないように必死に尋ねたロイに返ってきた答えは思いも寄らないものだった。
「少尉なら用事があるとかで出て行きましたけど。」
思わず目を瞠るロイにフュリーが首を傾げる。
「何か用事ですか?僕でよければやりますけど。」
「い、いや、特に用があるわけじゃないから…。」
ロイはそう答えるとパタンを扉を閉じる。閉じた扉に縋りついてロイは呟いた。
「どうしよう…。」
少し待っていれば帰ってくるかもしれない。だが、もしこのままずっとハボックが帰ってこなかったら。この格好で夜まで
過ごすなんてことを考えただけでも眩暈がしてくる。ロイはごくりと唾を飲み込むと執務室の扉をもう一度開けた。
そっと、なるべくズボンの布地が当たらないようぎこちなく歩くロイにフュリーが首を傾げる。
「大佐、どこか痛いんですか?」
歩き方が変ですよ、と言われてロイは引きつった笑いを浮かべる。
「ちょっと捻ってしまってね。」
「え、じゃあ医務室に行った方がいいんじゃ…。」
「いやっ、たいしたことないからっ」
ロイは慌ててそう答えると更に言った。
「ちょ、ちょっと売店まで行ってくるよ…。」
「僕が行きましょうか?」
「いやっ、息抜きがてら行ってくるからっっ」
ロイはそう答えて逃げるように司令室を後にする。慌てて歩いた為に、ジッパーに擦られたソコが痛いような痺れる
ような、そんな感覚に襲われて、ロイは身を竦めた。
「くそ…っ」
ロイはなんとか不自然に見えないギリギリのスピードで廊下を歩いていく。壁に縋って歩きたかったがそんなことを
したら変に思われるのは目に見えているので、ロイは必死に自分の脚だけで歩いていった。
「ん…」
前も後ろも嬲るように触れる生地で、ともすれば上がってしまいそうになる声を必死に飲み込む。もしかしたら自分が
下着を着けていないことを気づかれてしまっているのではないかと言う考えまで浮んできて、ロイは羞恥で泣きそうに
なりながら売店への道を歩き続けた。普段なら数分でつくような距離がとてつもなく遠く感じる。それでもようやく売店
に辿りつくと、ロイは中へと入った。衣料品が並んだ棚から目当てのものを取り、流石にそれだけを買う勇気もなくて
ロイは菓子やら雑貨やら要りもしないものをたくさん抱えてレジに並ぶ。自分の番がきてカウンターに手にした品々を
投げ出すように置くと、店員がにっこりと笑った。
「売店に来られるなんて珍しいですね。」
普段はハボックやフュリーに買いにいって貰うので滅多に自分では来ないロイにそう言う店員に、ロイは乾いた笑いを
浮かべて答える。
「ああ、籠りっきりだったから気分転換でね。」
「そうですか、お忙しくて大変ですね。」
そう言ってバーコードを読み込んでいく店員が下着の袋を手にしたとき、変に思われたのではないかとロイは思わず
目を伏せる。だが、店員は何も言わずに総計のキーを押すとロイに金額を告げた。ロイは金を払うとそそくさと店を後に
する。袋を手に廊下に出たロイは、またこれからあの死ぬ程長い距離を司令室まで戻らなくてはいけないのだと思って、
薄っすらと目に涙を浮かべた。その時、グイと腕を引かれてロイは驚いて相手を見る。ハボックの空色の瞳を見つけて
ロイは小さな声で呟くようにその名を呼んだ。
「ハボ…」
「大佐ってば、こんなところで油売って!仕事溜まってんスからとっとと戻ってくださいよ!」
ハボックは大声でそう言うとロイの体をヒョイと肩に担ぐ。またサボってたんだ、と回りにいた人間が苦笑する中、
ハボックはロイを担ぎ上げたまま足早に司令室へと向かった。扉を開けて司令室を抜けると執務室へとロイを運び込む。
後ろ手に鍵をかけるとロイの体をソファーにそっと下ろした。全く身動きせずにここまで連れてこられたロイは自分を
見下ろすハボックを黙ったまま見上げていたが、くしゃりと顔を歪めると手にした袋を投げつけた。
「バカっ!わ、私がどんな思いであそこまで行ったと…っ!」
ひっくとしゃくりあげるロイの体を抱きしめてハボックはロイの背を撫でる。ぎゅうと抱きしめてその黒髪に顔を埋めると
ハボックは言った。
「ごめんなさい、だってアンタ、オレのことヘンタイだなんだって蹴り飛ばすし、ちょっとムカついて…」
イジワルしちゃいました、そう言うハボックの胸に顔を埋めて泣くロイの涙を指で拭って、ハボックはロイの顔を見つめる。
ロイはしゃくりあげながらロイの襟元を掴むと言った。
「恥ずかしかったんだからなっ…擦れて痛いし…っ」
「ごめんなさい…アンタってば目尻染めてエライ色っぽい顔してんですもん、どうしようかと思っちゃったっスよ。」
「知るかっ、バカっ!」
文句を言う唇にハボックは何度も口付ける。やがてロイの涙が止まり、落ち着いてくるとハボックはロイの顔を覗き
込んで言った。
「下着買ってきたんスか?」
「買ってきた…。」
恥ずかしそうに答えるロイにハボックは投げ捨てられた袋を拾うと中から下着の袋を取り出す。
「着せてあげますね。」
ハボックはそう言うとベルトを外しズボンを脱がせた。散々擦られて刺激されたそこは赤みを帯びて僅かに頭をもたげて
いた。
「ちょっと擦れちゃいました?」
痛い?と聞くハボックにロイは曖昧に頷く。痛いのか感じてしまったのか、正直ロイにも判らなかった。ハボックはソファー
に座ったロイの前に跪くとロイの中心に舌を這わせる。
「ハボ…っ」
慌てて身を捩るロイの脚を押さえつけてハボックは囁いた。
「消毒…じっとしてて…」
そう言って舌を這わせるハボックにロイは抗うことも出来ずに体を震わせる。段々と呼吸を荒くするロイの中心をハボック
はじゅぶと咥え込むと唇で擦り上げた。
「ん…は…ハボっ」
ふるふると首を振ってロイは身を引こうとする。だがしっかりと押さえ込まれた体は逃げることを赦されず、ロイはハボック
の口中へ熱を吐き出した。
「あっ…はあっ…ハボ…」
くたりと弛緩するロイの体を抱きしめて額にキスを落とすとハボックはロイに下着を着けようとする。だがロイはハボック
の手を押しのけるとその首に腕を回した。
「たいさ?」
「ハボの…欲しい」
目を見開くハボックにロイはしな垂れかかって強請る。
「挿れて…」
厚い布地で刺激された蕾はヒクヒクと戦慄いて、熱い塊で擦ってもらわなくてはその疼きは止まりそうになかった。
「ズボンで擦られて感じちゃったんスか?」
そう聞かれてロイはコクコクと頷く。自分から腿を抱えるとM字型に脚を開くロイにハボックはごくりと喉を鳴らした。
「たいさ…」
掠れた声で囁いて、ハボックはロイの股間に顔を埋めると戦慄く蕾に舌を差し入れる。唾液を流し込みながら尖らせた
舌を潜り込ませれば、受け入れることを覚えこまされたソコはゆっくりとほどけていった。ハボックはロイの脚を抱えると
滾る自身を取り出す。
「挿れますよ…」
そう囁くとゆっくりとロイの中へと埋めていく。仰け反る体を引き寄せて、ハボックはずぶずぶと自身を突き入れていった。
「ああっ…ハボぉっ」
ロイの体を抱きしめてハボックはきつく突き上げる。涙を零して喘ぐロイに何度も口付けると、ロイはふるりと体を震わ
せて熱を放った。キュウと締め付けてくるソコにハボックも逆らわずにロイの中へと熱を吐き出す。噛み付くように口付け
ながら、最後の一滴までロイの中へと注ぎ込んだ。
「ハボ…」
「ふふ、ヤラシイっすね、たいさ…」
耳元に囁く声にロイは目尻を染める。そんなロイを見下ろしてハボックはくすくすと笑った。
「ノーパンで買い物行って、ズボンで感じちゃってオレを欲しがるなんて…たいさの方がよっぽどヘンタイちっく。」
くすくすと笑い続けるハボックの耳をロイは思い切り抓り上げる。
「いててっっ…痛いっスよ、たいさ。」
「バカっ、キライだっ、お前なんてっっ」
そう言ってハボックを押しのけようとするロイの手をハボックは一まとめにしてベルトで縛った。
「ヘンタイどうし、じっくり楽しみましょう。」
「下着穿かせてくれるんじゃなかったのか…っ」
「だってアンタが強請るんですもん。」
その気になっちゃいました、と笑いながらハボックは埋め込んだままだった己をゆっくりと突き上げ始める。ロイは
ハボックが与える快感に逃れることも出来ずに溺れていくしかなかった。


2007/10/1


名前その後の「ヘンタイと罵られたハボックのその後が気になります、やっぱりパンツを穿かずに買い物?」なんて言われてしまったらやっぱりロイには是非とも
買い物に行っていただこうとっ!!私こそヘンタイじゃん、でもそんなの今更、というわけでその後のその後です。甘く終わるかと思ったらやっぱりヘンタイでした(苦笑)