| 満員列車 |
| caution!! このssの中では痴漢行為を扱っています。そういったものに嫌悪感を抱かれる方はお避け下さい。 「何この列車……」 駅で列車を待っていたハボックは数時間遅れでやっと到着した列車を呆然と見上げる。その列車にはすし詰めなどと言う言葉が生ぬるく感じられるほどの人が詰め込まれていた。車両の中だけでは乗り切れずに列車の屋根の上にも人がわらわらと乗っていてまるで人の体で屋根ができているように見える。窓から半身乗り出した男達は辛そうにも見えたが、顔が空気に晒されているだけマシかもしれない。 「中の方の人、どうなってんだろ」 窒息死してるんじゃないだろうかと心配したハボックは、自分もこの列車に乗り込まなければいけない事にはたと気付いた。 「これに乗るのか……」 正直この列車に乗るのは勇気がいる。だが、これを逃せば次がいつ来るのか判らないというのも事実で。 「大佐、待ってるだろうな…」 本当は昨日の夜には帰るはずだった。だが思いのほか出張先での用事に手間取ってしまい、やっと駅まで来てみれば集中豪雨の影響で列車のダイヤはあってなきが如しのような状況で。だが、そんな事など知りもしないロイはきっと苛々して待っていることだろう。それにハボック自身もロイの顔を見ずに過ごすのはそろそろ限界でもあった。 「よし、乗るぞっ」 ハボックは拳を握り締めてそう言うとギュウギュウの車内へ足を踏み入れたのだった。 「やっぱりやめればよかった……」 乗り込んで5分も経たないうちにハボックは後悔してそう呟く。正直車内の混み具合は半端ではなく、両脚を床から離しても立っていられるほどの密着振りだった。 「くるし……せめて窓際に…っ」 顔だけでも外に出せれば楽になる気がする。ハボックは一際背が高いのだから乗客の間から頭一つ出そうなものだが、実際には妙な体勢で立ってしまった為周りとさほど高さが代わらなくなってしまったのだった。ギュウギュウと圧迫される苦しさにハボックがため息を零した時。 「……ッ?!」 尻を手のひらが包み込むような感触にハボックはギクリとする。込んでいる中でたまたま誰かの手が触れたのかと思ったハボックは、その手のひらが明らかな意志を持って尻を揉みだすのを感じて息を飲んだ。 「な……っ」 とんでもない手の持ち主を睨みつけようとハボックは肩越しに背後に視線を向けようとするが、四方八方から乗客たちにギュウギュウと押さえ込まれた体は全く後ろを見ることなど出来なかった。そうこうする内、尻を這い回っていた手が股の間に入り込んでくる。ジーンズの布越しに握り込まれてハボックはあげそうになった悲鳴を必死に飲み込んだ。 (……きしょっ!ふざけんなっ、この…ッッ) ハボックは怒りと羞恥で唇を噛み締める。どこの誰ともわからぬ相手に下肢を弄られる事に泣き出したいほどの嫌悪を感じていたハボックは、後ろから回り込んできた手がジーンズのジッパーを下げ指を潜り込ませてきたのを感じてヒュッと息を飲んだ。 (う、そ…ッ) 潜り込んで来た指は下着の隙間から更に中へと入り込み、ハボックの袋の裏を柔々と撫でる。蕾と袋の間の感じやすい部分を執拗に撫でられてハボックはキュッと唇を噛み締めた。 (ヤダ…ッ、ど、したら……たいさッ) このまま駅につくまで嬲られ続けなければならないのだろうか。そう思った途端、ポロリと涙が零れて落ちた。目を開けていられずにギュッと閉じれば益々指の動きが鮮明に感じられる。逃げようにも身動き一つ出来ない体勢にハボックは心の中でロイを呼び続けた。そうすれば瞼の裏にロイの黒い瞳が浮かぶ。いつしか自分を嬲る指がロイのそれと感じられてハボックは熱い吐息を零した。 「ん……は、あ……ッ」 ハボックが感じ始めたのに気付いたのか、指の動きが遠慮のないものになる。表面を弄っていたそれがハボックの蕾を探り当てるとグイと潜り込んで来た。 「ヒッ……う…ッ」 グチグチとかき回されてハボックは涙の滲む目を見開いて歯を食いしばる。ともすれば漏れそうになる声を必死に飲み込めばブルブルと体が震えた。 「ア……や、やめ…ッッ」 小刻みに震えるハボックを楽しむように指が蠢く。今ではハボックの中心は下ろされたジッパーの間から下着を押し上げていた。普段から後ろを弄られる事に慣らされた体はそこから湧きあがる快楽を余すところなく拾い上げハボックを身悶えさせる。中で折り曲げられた指がハボックのいい場所を擦り上げた瞬間、ハボックはびゅるりと熱を吐き出していた。 「あ……ヤ、ダァ…ッ」 下着の中にじわりと広がる濡れた感触にハボックは涙を零す。列車が止まるまでの間散々に嬲られ熱を吐き出したハボックは、駅まで出迎えに来ていたロイに列車の中での出来事を洗いざらい白状させられたっぷりとお仕置されることなど、まだその時は想像もしてはいなかった。 2008/10/17 |