着せ替え その後じゃないけど
「やあ、諸君っ!バリバリ働いてるかいっ!」
にこやかに相変わらずのハイテンションで入ってきた髭の中佐に司令室の誰もが無視を決め込む。目を合わせたが
最後、彼の愛しい愛しいエリシアちゃんの写真とご対面するのが判りきっているからだ。
「なんだよー、みんな冷たいじゃんっ!遠いセントラルからわざわざやってきた俺にその態度はないだろう?」
わざわざやってなど来て欲しくないと内心同じことを思っている男達の中からヒューズは一人に的を絞るとその肩を
叩いた。
「よ、少尉。景気はどうよ?」
そう声をかけられて、ちょっと太目の少尉はホッと安堵の吐息を吐き、もう一人の少尉はボフッと落胆の煙を吐き出す。
ハボックは書類から目を上げずに早口で答えた。
「オレ、もっのすごく忙しいんス!大佐なら執務室にいますからこんなところで寄り道せんとまっすぐ行ってくださいっ!」
一息にそう捲くし立てるハボックにヒューズは目を細める。
「ほお、いいのか、そんな事言って。せっかくいいもの持ってきたのに。」
「いいものってどうせエリシアちゃんの写真とか言うんじゃないんスか?」
「勿論それもいいものだけどよ。」
ヒューズは頷いてハボックの耳に口を寄せた。
「今回は少尉にとってイ・イ・モ・ノ。」
「オレにとって?」
自分にとっていいものだと言われて流石にハボックもヒューズを見る。思い通りにハボックが自分を見た事に満足そう
に頷くと、ヒューズは手にした袋の口をそっとあけた。
「これ、どう思う?」
そう言われてハボックは袋の中を覗き込む。なにやら数枚の服が入っているらしいそれに手を突っ込んで途中まで
引っ張り出したハボックは、それが何だか気付くと慌てて袋の中に押し込んだ。
「ちゅっ、ちゅうさっ!なんちゅーもん司令室に持ち込んでるんスかっ?!」
こんなもんどうするんだっ、と喚くハボックの口を手で押さえてヒューズはハボックの耳元で囁く。
「ロイに着せてみたいと思わないか?」
その言葉を聞いて、ジタバタと暴れていたハボックがピタリと動きを止めた。ヒューズが手を離しても黙ったまま、
ハボックはヒューズを見上げる。
「大佐に?」
「そ、ロイに。」
コソコソと囁きあうとニンマリと笑った。
「着せてみたいっス!」
「そう言ってくれると思ったよ。」
ヒューズもニンマリと笑うとハボックとガッシリ手を握り合う。ガタンと立ち上がったハボックと共に怪しげなオーラを撒き
散らしながら執務室の扉を見つめたのだった。
「なんだ?」
ゾクリと突然背筋を駆け上がった悪寒にロイはそう呟く。風邪でも引いたのだろうかとそう思った時、執務室の扉を
叩く音がした。
「よっ、ロイ。」
「ヒューズ、また来たのか。」
思い切り顔を顰めてそう言うロイにヒューズは大袈裟に傷ついた顔をする。
「ひでぇなぁ、それが遠路はるばるやってきた親友に対する言葉かよ。」
「そうっスよ。わざわざ来てくれたんスから歓迎しなくっちゃ。」
コーヒーをトレイに載せて入ってきたハボックがヒューズの肩を持つように言うのを聞いてロイはムッとして言った。
「何がわざわざだ。どうせ電話で済むような用件なんだろうが。」
そう言うロイにハボックはまあまあと言いながらコーヒーを差し出す。トレイに二つ載ったうちの一つだけを持ち上げた
拍子にもう1つがスーッとトレイの上を滑り、ロイの腰の辺りに落ちた。
「うわっちぃっ!!」
「わわっ、すんませんっっ!!」
「おい、何やってんだよっ、大丈夫か、ロイっ!」
ハボックがトレイをテーブルに置くとロイに言う。
「とにかく脱いでっ!やけどしたら大変っスから!」
「そうだな、ほら脱げ、ロイ!」
「えっ?」
いきなり脱げと言われて驚くロイをヒューズとハボックは両側から押さえ込むようにして脱がしていった。瞬く間に上着
もシャツもズボンまで剥ぎ取られてあられもない格好にされたロイは真っ赤になって暴れる。
「なっ、なにするんだっ!服、返せっ!」
「ダメっスよ、コーヒーまみれっスもん。」
「そうそう、すぐクリーニングしないと染みになっちゃうだろ?」
「この格好のままでいろと言うのかっ!」
身を縮めるようにしてそう怒鳴るロイにヒューズとハボックはにんまりと笑った。
「服ならあるぜ、それ、着るか?ロイ。」
「当たり前だろうっ、あるなら寄越せっ!」
そう言うロイにハボックが袋の中から出した服を手渡す。服を着ようとバッと広げたロイは目にしたそれに凍りついた。
「な、んだ、コレわ…っ!」
「ささ、着て着て。」
「早く着ないと風邪引くっスよ。」
そう言う二人をロイはギッと睨みつけて服を投げ捨てる。
「こんなもんが着られるかっ!!」
「あ、せっかく中佐が親切に貸してくれようとしたのにあんなこと言ってますよ?」
「人の好意を無にするたぁ、いくら親友でも赦せんよな。」
そう言うと2人は息もピッタリでロイに飛び掛った。暴れるロイを押さえ込んでロイが投げ捨てた服を着せていく。
「少尉っ、ほら、これ、脚にはかせろ!」
「中佐っ、ブラウスのボタン、掛け違わないでくださいよっ!」
「はっ、離せっっ!!」
必死にもがいて抵抗したものの、男2人に押さえ込まれれば抗いきれるものでもない。15分ほどでロイは不本意
ながらもヒューズが持ってきた服を着せられていた。
「「かっわいい〜〜っっvv」」
同時に叫んだヒューズとハボックが見つめる先には。
フリフリのレースもかわいいメイド服に身を包んだロイが床にへたり込んでいた。
「な、な、な…!!」
「やっぱ思ったとおりかわいいっス!」
「いやあ、よく似合うなぁっ、写真撮ってエリシアちゃんに見せてやろうっ!」
ヒューズはそう言うとポケットから取り出したカメラでロイのメイド姿を激写する。
「撮るなっっ!!」
両腕で顔を隠すようにして怒鳴るロイにヒューズがハボックを見た。
「少尉っ、顔が写んないっ」
「焼き増しして下さいねっ」
ヒューズの意を察してハボックはロイの背後に回るとその腕を押さえ込む。顔を曝け出されてロイは真っ赤になると
暴れた。
「暴れるとスカートの中まで写っちゃいますよ。」
腕を押さえるハボックにそう言われてロイは慌てて床に座り込む。カメラを向けるヒューズを悔しそうに睨むと言った。
「ヒューズっ!貴様っ、そんなもん、エリシアやグレイシアに見せたら赦さんぞっ!!」
「いやん、ロイちゃんってばコワ〜い。」
しなを作ってそう言うとヒューズはにやりと笑う。
「少尉、メモリーカード付きで相談に乗るぜ!」
「エリシアちゃんとグレイシアさん以外に見せないでくださいよっ!」
「おうっ、じゃな、ロイ。」
「きさまっ!何しに来たんだっ、待てっ、ヒューズ!!」
楽しそうに笑いながら執務室を出て行くヒューズの背にロイが怒鳴ったが、ヒューズは答えずバタンと空しく扉が閉まる
音がしただけだった。
「ふ、ふ、ふざけやがって…っ!!」
ロイはふるふると震えてそう言うと背後のハボックをジロリと睨む。
「さっさと離れろっ!何か着替えをもってこい、ハボック!」
こんなもの着てられるかっ、と怒鳴るロイをじっと見下ろしていたハボックはロイを背後からやんわりと抱き締めた。
「着替える前にちょっと楽しませてくださいよ…。」
そう囁くとロイの首筋にチュッとキスをする。ギョッとしたロイが逃げる前に素早くソファーに押さえ込むと言った。
「こんな美味しい格好、そう拝めるもんじゃないっスからね。」
「バカかっ、お前っ!」
「メイド服は男のロマンっしょ。」
「何がロマンだっ…アッ」
するりと腿を撫で上げられてロイは思わず声を上げる。オーバーニーのソックスとミニスカートの間の露わになった肌
を撫でながらハボックが言った。
「ここのこと、絶対領域っつうんですってね。」
そう言うとスカートの中へと手を入れる。下着の上からロイの中心を撫で上げながら言った。
「次、この格好でヤる時は、下着もちゃんとメイドさんの着ましょうね。」
「次なんてあるわけ…ヤッ!触るなっ!!」
「ふふ…濡れてきたっすよ…。」
くすくすと笑いながらハボックはロイの中心を嬲り続ける。硬度を増してきたソレは窮屈そうに下着を持ち上げ、イヤ
ラシイ染みを浮かび上がらせていた。
「んっ…アッ…」
ピクピクと体を震わせるロイのブラウスのボタンを外すとハボックは白い胸を曝け出す。中心への刺激で色づいて
立ち上がっている乳首をぺろりと舐めた。
「ひゃあんっ」
ビクンッと大きく震えて仰け反るロイの乳首を舌でこねるように舐めるとチュッと吸い上げる。もう一方も指で弄び
ながら下着の上から中心をきつく扱いた。
「アッ…んうっ…ふあ…やあっ」
薄っすらと涙を滲ませて喘ぐロイの声を心地よく聞きながらハボックは容赦なく攻め立てる。しどけなく開いた脚を
小刻みに震わせてロイが言った。
「やっ…も、やめ…でちゃうっ」
「いいっスよ、出して。」
「やだっ、やだぁっ…!」
既に汚してしまったとはいえ、下着をつけたままイくのは堪らない。ロイはふるふると首を振るとハボックに言った。
「ヤダ…っ、ハボっ、おねが…」
「何がお願いなんスか?」
ハボックはロイが言いたいことを察しながらも意地悪く聞く。そう言う間にも手はロイの中心をきつく扱き、ロイは目を
見開くと定まらぬ視線を宙に投げた。
「あ、あ、あ」
脚を突っ張り必死に射精感をやり過ごそうとするロイを嘲笑うようにハボックの指先がロイの先端をこねる。
「いやあああっっ!!」
その途端、ぶるっと体を震わせてロイは熱を吐き出した。くったりと弛緩するロイの汗に濡れた髪をかき上げて、
ハボックはロイの額にキスを落とす。
「あーあ、出ちゃいましたね。やっぱこんな格好してると興奮するんだ。」
くすくすと笑いながら言うハボックをロイは涙で濡れた目で睨みつけた。その勝気な瞳にゾクゾクとしてハボックは
笑うとロイの下着を剥ぎ取る。
「ぐちゃぐちゃで気持ち悪いでしょ……うわ、いっぱい出たんスね。」
「バカっ!はなせっ!!」
もがくロイを押さえつけてハボックはロイの首筋に舌を這わせた。細い黒いリボンのチョーカーのちょうど喉もとに
ついている鈴を舌で鳴らすと囁く。
「嫌っスよ。アンタだって、こっちに挿れて貰わないと、このままじゃ足りないでしょ?」
そう言いながらロイの双丘の間をするりと撫で上げればロイの体がビクリと震えた。怯えたように見上げてくる瞳を
見返しながらゆっくりと戦慄く蕾に指を差し入れていく。
「あ…」
「すげぇ、指に絡みついてくる…」
くち、と、粘着質な音がしてロイは羞恥に目をギュッと瞑った。だが目を閉じたことでむしろソコをかき回すハボックの
指の感触と音をより強く感じてしまう。ゆっくりと指の数を増やしてかき回され、ロイはいつしか脚を大きく開き、淫らに
腰を揺らめかせていた。そそり立ち涙を零す中心の先端を指先で擦りながらハボックが聞く。
「気持ちイイ?」
「んっ…ああ…は…ぅんっっ」
肌蹴た白いフリルのブラウスの間から桜色に染まった肌を覗かせ、きっちりとオーバーニーのソックスはつけたまま
捲り上げられた黒いミニスカートの影で自身をそそり立て蕾にハボックの指を咥え込んで悶えるロイの姿は堪らなく
淫靡だ。ハボックはだらしなく開いた口元から熱い吐息と喘ぎ声を洩らすロイをじっと見下ろしていたが、ごくりと
唾を飲み込むと蕾をかき混ぜていた指を引き抜いた。
「ああっ!」
乱暴に蕾をすられる感触に悲鳴を上げるロイの脚を胸につくほど折り曲げると、ハボックは己を押し当てる。
「挿れますよ…っ」
「あっ、ダメェッ!」
かすかな抵抗など簡単に押さえ込んでハボックはロイの中へ己を突きたてた。
「アッアア――――ッッ!!」
逃げをうつ体を引き戻して奥までガツンと突き上げればロイの見開いた瞳から涙の滴が舞う。
「ヤッ…アアッ…ヒャアア!!」
熱くて硬い塊りにゴリゴリと狭い器官を擦られて、湧き上がる快感にロイは嬌声を上げた。何度目かに突き上げられた
拍子にどくんと吐き出した熱が、黒いスカートに銀色の模様をつける。
「ああんっ…ハボっ…あっあっ!!」
「たいさ…すげぇカワイイっ」
「やんっ…あ、いやっ…こ、んなのっ」
嫌だと言いつつ、メイド姿のまま犯されることにどこか興奮をおぼえているのも事実で。ロイはハボックの背に腕を
まわすと必死にしがみ付いた。
「う、ふ…ああんっ…あっ、ハボっ」
腰を揺らめかすロイにハボックはくすりと笑う。
「ふふ…いやらしいメイドさんっスね…」
「あ、ダメ…またイっちゃう…っ」
「いっスよ…特製ジュース、いっぱい出して…」
「あああああっっ!!」
びゅくびゅくと熱を吐き出している体をハボックは容赦なく突き上げる。きつい快感に耐えかねて、ロイは啼きながら
ハボックに縋った。
「あっ…も、いや…ハボっ、たすけて…っ」
「中にホシイ…?」
「ほし…っ、ハボっ、はやくぅ…っ!」
腰を振りたてるロイにハボックは笑うとその耳元に囁く。
「じゃあ、言って?“ご主人様、私の中にご主人さまのジュース、たっぷり出してください”って。」
そう言われて流石に羞恥に首を振るロイを攻め立てながらハボックは言った。
「言わなきゃ終わりませんよ?」
その言葉と同時に首筋に噛み付かれてロイは悲鳴を上げる。快感にしゃくりあげながらロイはハボックに強請った。
「ご、しゅじんさま…っ、わたしの…なかに…ごしゅじんさま、の、じゅーす…だしてくださ…っ」
「どのくらい?ちょっとでいいんスか?」
「いっぱい…いっぱいちょうだい…っ!ハボ…っ!!」
もう、これ以上の快楽には耐え切れないと叫ぶロイにハボックは意地悪く言う。
「ちがうでしょ。」
そう言われてロイは一瞬目を見開くとハボックの首に縋りついた。
「…ごしゅじんさまっ」
ロイがそう言うのと同時にハボックはロイの最奥をガツンと突き上げる。叩きつけられる熱い奔流にロイは声になら
ない悲鳴を上げると背を仰け反らせびくびくと震えた。自らも熱を吐き出して、ロイはゆっくりと闇に落ちていった。
「何がご主人様だっ!犬のくせにっ!!」
ロイはふたまわりは大きいジャージに身を包んでハボックの背中を蹴りつける。ぐったりとソファーに横たわるロイの
足元に座り込んでハボックは苦笑した。
「いいじゃないっスか、たまには。大佐だって興奮してたでしょ?…あいたっ!」
思い切り後頭部を蹴られて頭を抱えるハボックにロイはフンッと鼻を鳴らす。
「ヒューズのヤツ、今度会ったらタダじゃすまさないからなっ!!」
諸悪の根源はヤツだとばかりに喚くロイの声を聞きながら、ハボックはまだ袋に残された他のコスプレ衣装を、いつ
どうやってロイに着せようかと考えていたのだった。
2007/12/4
ロイハボで書いた日記ss「着せ替え」でしたが有難くもハボロイバージョンで読みたいとのコメントを頂きました。「ヒューズが面白がって買ってきたのを
無理やり着せられて、ハボに食べられちゃえばいいv」ってことでしたのでそんな感じで…(笑)しかし、コイツら、仕事場で何やってんでしょうね。どうしようも
ない…って「どうしようもないのはお前だ!」って言われそう(苦笑)