痒 その後


「んっ…ふ」
突発性のジンマシンで背中が痒いと言い出したロイに薬を塗ってやる事にしたまではよかったのだが、こんなにも
ロイがくすぐったがりだったというのは想定の範囲外で。
「ぅんっ」
くすぐったがって笑うわ暴れるわで煩いロイにじっとしてろと怒れば、笑いをこらえる為に指を噛むロイはどうみても
行為の最中を連想させた。
(なっ、なんでそんな声出すんだよ…っ)
紅く地腫れした背中を可哀想に思って薬を塗ってやろうと思ったハボックは、そう思った自分を激しく呪う。痒み止め
の塗り薬を取り背につけようとする指が緊張のあまり震えた。普段は白い肌が紅く腫れ上がっているのは見るからに
痛々しいのだが、それよりも何よりも肩を縮めて自分の指を噛み締めるロイの顔は凶悪でハボックの理性はもはや
焼ききれる寸前だった。ハボックの指がロイの背に触れて薬を伸ばした瞬間、ビクリとロイの体が震え。
「んんっっ」
キュッと指を噛み締めて、その痛みからだろう、閉じた瞼の端に涙を滲ませたロイの顔を見た途端、ハボックは自分の
理性を繋ぎとめていた細〜い糸がプチンと切れる音を聞いた。
「もうダメ。限界突破っス。」
「…え?」
ハボックはそう言うと痒み止めの薬を机の上に放り投げ、ロイを背後から抱き締める。
「たいさ…」
「えっ、ちょっ、ハボっ?!アッ?!」
首筋をぺろりと舐め上げられてロイは思わず声を上げた。肩越しにハボックを睨みつけて怒鳴る。
「なに突然さかってるんだっ、お前はっ!!」
「だってやたら色っぽい声出して誘惑するんスもん。」
「いつ私が色っぽい声なんて出したっ?!」
「顔だってすげぇエロいし…。」
「薬塗ってるだけで顔がエロい訳ないだろうっ!」
ロイはそう怒鳴りながら必死にハボックを振りほどこうとするが、背後からしっかりと巻きついてきた腕はびくともしな
かった。ハボックは薬を塗る為にはだけていたシャツの中に手を差し入れると乳首をキュッと摘みあげる。小さな
悲鳴と共にビクッと背を仰け反らせたロイに気をよくしてくりくりとこね回した。
「やっ…やめっ…!」
「あ、もう堅くなってきたっスね…」
そう言ってハボックは、もう確かな弾力を持って指を押し返す乳首をこねたり引っ張ったりする。白い首筋が快感に
紅く染まり、ロイはいやいやと首を振った。
「ハボ…や、いや…っ」
「や、じゃないでしょ?」
ハボックはそう囁くとロイの耳たぶを甘く噛む。舌を耳の中に差し込みながら乳首を強く捏ねればロイが背を仰け
反らせて喘いだ。ハボックは片手は乳首を弄んだまま、もう片方の手でロイのズボンをくつろげ中へと手を差し入れる。
既に熱をもって頭をもたげている中心を握り締めると言った。
「こっちも硬くなってる…」
「アッ…ばかぁっ!」
胸と中心を同時に嬲られてロイは快楽に涙を滲ませる。熱い吐息を吐き出しながら悶えるロイの姿を見つめていた
ハボックは一度体を離すとロイのズボンを下着ごと剥ぎ取ってしまった。
「ヤダッ!」
下肢を曝け出されて逃げようとする体を背後から抱きしめてハボックはロイの脚を大きく開く。蜜を零しながらそそり
立つ中心が曝されてロイは羞恥に身を捩った。
「胸だけでイってみます?」
ハボックはロイの耳元にそう囁くとロイの脚を自分の脚に絡めて大きく開かせたまま背後から乳首を嬲る。ハボックに
抱かれるようになって完全に感じる場所にされてしまったソコを容赦なく弄られて、ロイは啼きながら悶えた。
「やっ…アアッ…んっ…ああんっ」
弄られてロイが悶える度、曝け出された中心からとろりと蜜が零れ切なげに震える。いつしかロイはハボックが押さえ
なくても自ら脚を大きく開き腰を突き出して喘いでいた。
「気持ちイイの?」
「う…んっ…イイっ…ハボぉっ」
ロイは熱い吐息と共にそう言うと腰を振りたてる。
「ね…ハボ…イきたいっ」
「いっスよ、イって。」
「む、胸だけじゃイヤ…っ」
ロイはそう切なげに言うと腰を揺らめかせた。ハボックはいやらしいロイの姿にくすくすと笑うと聞く。
「じゃあどうしたいんスか?」
そう聞かれて顔を真っ赤にして俯いたロイの耳元にハボックが囁いた。
「後ろ、弄って欲しいんスね?」
流石に羞恥にかられて押し黙るロイは、それでも無意識に腰を揺らめかせる。ハボックはそんなロイにくすりと笑うと
テーブルに放り出した薬のチューブを手に取った。ロイが零す蜜をそれに塗りたくると戦慄く蕾に宛がう。
「じゃあ、これ、挿れてあげますね…」
そう囁くとロイの蕾にチューブをグイと突き入れた。冷たい無機質な感触にロイの体が強張り唇から悲鳴が上がる。
「いやっ…やっ、ハボっ…そ、んなの、やめ…っ」
さして太さのないラミネートのチューブはロイの蕾にすんなりと納まり、その端だけを蕾から覗かせている様はやけに
淫靡だった。
「ふふ…なんかヤラシー。」
「ヤダッ…ハボっ、とってぇっ…!」
「だって、弄って欲しかったんでしょ?オレの手、2本しかないから、胸と前弄ったら後ろは触れないっスからね。」
ハボックは楽しそうにそう言うと片手でロイの胸を弄り、もう片方の手で中心を擦りあげる。そうやって愛撫されて
いるうち、後孔に納めた違和感がいつしか快感へと変わっていくことがロイは信じられずに首を振った。
「あ…ヤ…そ、んな…っ」
くちゅくちゅと前を擦られ乳首を嬲られる。ハボックの舌がロイの首筋を這い耳たぶを甘噛みし、耳の中を弄った。
「あ…あ…」
意識が快楽に塗りつぶされロイは荒い息を吐きながらチューブへと手を伸ばす。チューブの端を掴むとこねるように
動かし始めるロイの姿にハボックは息を飲んだ。
「アンタ…なにやって…」
「あ…ふぅ…っ」
半ば冗談で挿れただけのつもりだった。泣いて嫌がったらすぐ取ってやるつもりだったのだが快楽に溺れたロイの
行為はハボックにも思いがけないもので。
「くそっ…そんなんでイかれたらオレの立場がないでしょうが…っ」
ハボックは悔しそうにそう呟くとロイの手をチューブからもぎ取る。蕾に埋まったそれを乱暴に抜き去ると放り投げた。
「やっいやっ!」
快楽に身を委ねていたロイは無理矢理引き抜かれたソレにいやいやと首を振る。貪欲に快楽を求めようとするロイ
に舌打ちするとハボックは言った。
「今もっといいものあげますよ…っ」
ハボックはそう言うと己を取り出しロイの腰を抱え上げる。自分の上にひき下ろすようにして一気にロイを貫いた。
「アッアアア――――ッッ!!」
貫かれた衝撃でびゅくびゅくと熱を吐き出しながらロイが嬌声を上げる。大きく広げた下肢を乱暴に突き上げれば
ロイがハボックの肩に頭を預けるようにして背を仰け反らせた。
「アッ…アアッ…ヒャアッ…ハボっ…ハボォ…ッ」
「…っっつ…ア、ンタ…凶悪すぎ…っ」
あられもなく身悶えるロイを揺さぶりながらハボックが悔しそうに呻く。ハボックは繋がったままロイの体を反すと
ソファーに押さえつけた。
「も、容赦しないっスからね…っ」
「アッ…やんっ…ああんんっっ」
ハボックはロイの脚を限界まで押し開くとガツガツと何度も最奥を突き上げる。涙を零しながら身悶えるロイをハボック
は容赦なく攻め立て続けた。

「痒いっっ!!」
ロイはソファーの上に蹲ったままハボックにクッションを投げつける。ロイのジンマシンは今では背中だけでなく腹や
腕にまで広がっていた。
「だからこの薬…」
「つけられるかっ、そんなのっっ!!」
「だって別に蓋が開いてたわけじゃなし、中身はなんとも――ブハッ!!」
「絶対ヤダっっ!!!」
思い切り顔をクッションで殴られてソファーから転げ落ちたハボックをロイが睨む。いくら中身がなんともないとは言え、
自分のアソコに突っ込まれたものを使うなんてロイには考えられなかった。
「痒い〜〜っっ!!」
「ああ、掻いちゃだめっスよ!」
バリバリとかきむしろうとするロイの手をハボックが慌てて掴む。あまりの痒さに涙を滲ませて睨んでくるロイに一瞬
ドギマギしながらハボックは言った。
「やっぱ病院行って――」
「この格好で行けというのかっ!」
そう怒鳴るロイの体にはあちこちキスマークが浮んでいる。へらりと笑うハボックの顔にみたびクッションが投げつけ
られ。
「とっとと薬買ってこいっっ!!」
「うわっ、はいっ!!」
ロイの怒声にハボックは飛び上がると慌てて薬を買いに飛び出したのだった。


2007/12/10


ジンマシンロイに盛ったら非道かしらと思っていたのですが、「理性もたなくていいよv」ってメッセージを頂いたのでつい…(苦笑)
相変わらずヘンタイちっくでスミマセン〜(汗)