光神王国 選択肢1


「おやすみなさい、若。いい夢を」
 ギュッと抱きついたハボックの髪を優しく撫でてティワズは言うとベッドに潜り込む。並べた枕の一つに頭を載せると目を閉じた。
 ハボックはティワズを目で追っていたが、その紅い瞳が瞼の向こうに隠れてしまうとため息を一つついてティワズの隣に潜り込む。ブランケットを顎の下まで引き上げたものの目は閉じずにほの暗い天井を見上げた。足元を照らすために光度を絞っておいてあるランプの焔が天井にゆらゆらと影を落とし、闇を強く感じさせる。幼い頃、その闇が怖くてティワズに抱きついて眠った事を思い出してハボックは再び小さなため息を零した。
 15の誕生日を過ぎてハボックは王子としての役目を更に強く求められるようになっていた。その急激な変化にハボックの心が不安定になるのを心配したティワズは最近また小さい時のように時折添い寝をしてくれるようになった。小さい頃からハボックの兄であり師であったティワズは、もとよりハボックにとって特別な存在であったが、あの月夜の交わりを経て更にその存在感を増していた。ハボックはもっとティワズに触れたかったし触れてほしいと思っていたが、当のティワズはあの時以来決して触れてこようとはしなかった。焦れたハボックがギュッと抱きついてみても、さっきのように頭を撫でられて終わり。ハボックがどんなにティワズを求めてみてもそう言った意味でティワズの方から手が差し伸べられる事はなかった。
 ハボックはベッドの上に体を起こすと穏やかな寝息をたてているティワズを見つめる。髪と同じ紅い睫をじっと見つめて呟いた。
「もしかしてオレって魅力ないの?」
 言葉にすると余計に悲しくなってハボックはティワズの肩を掴むと顔を寄せた。
「んーっ」
 チュウッと薄く開いた唇に己のそれを重ねてみる。だが、ティワズは相変わらず夢の向こうで起きる気配はなかった。
 ハボックは仕方なしにブランケットに潜り込むとティワズの胸に顔を寄せる。
「ティのバカ……
 そう呟くとそっと瞳を閉じた。


2008/10/16


このssは「ファイアーズ・プラン」の古賀恭也さまがonedari Pbbsにお寄せくださった下記のイラスト&コメントが元ネタになっております。

 ティが大人としての役目を求められる俺を心配して、時々小さい時のように添い寝をしてくれるようになったけど。
 月夜に交わったあの時以来、ティは俺の体に触ろうとしない……というか相変わらずというか。
 抱きついてみても、頭を撫でられて「おやすみなさい」で終わりじゃん……。
 もしかして、俺って魅力ないの!?
1.“うちゅー”してフテ寝。
2.おとなしく一人で慰めてみる。
3.実力行使で寝ているティを襲ってみる。


あまりに萌えたので3つの選択肢のうち1をチョイスしてみましたv
古賀さま、ありがとうございますvv