罰2 その後
 
 
涙ながらに頷くハボックにロイはにんまりと笑うと発火布を嵌めた指をすり合わせる。小さく揺らめいた焔がハボックの
体を吊り下げていたロープを燃やし、ブツリと切れて支えを失った体は投げ出されるように床へとくず折れた。ぐったりと
床に伏したまま荒い息を零すハボックの双丘で震えていたディルドのスイッチを切るとロイはハボックへと歩み寄る。
ディルドの端をつま先でグイと押し込めばハボックの唇から悲鳴が上がった。
「あ…たいさ…っ。」
震える唇がロイの名を呼ぶ。ロイはハボックの髪をグイと鷲掴むとその涙に濡れた顔を覗き込むようにして言った。
「少し躾し直した方がいいようだな。」
そう言えば空色の瞳に浮かぶ怯えた色がロイの嗜虐心を煽る。ロイはハボックの両手を縛る拘束を解き下肢を嬲る
ディルドを外すとハボックの体を引き上げた。ベッドの上に乱暴に放り込めば長い嗜虐からようやく解放されて弛緩する
手足が無造作に投げ出される。ホッと息を吐くハボックを横目で見つめながらロイは棚から箱を取り出した。箱を手に
ハボックへ近づくとおざなりに下肢を覆っている下着を剥ぎ取る。ぐったりと抗う気力すら残されていないハボックの長い
脚を左右に広げると箱の中から小さなベルトのようなものを取り出した。
「あ…なに…?」
ぴくりと震えるハボックの中心を手に取ると金属製のリングを嵌めふたつの袋を割るように押し込む。根元を1センチ程
の幅の革製のバンドで縛ればハボックの唇から呻き声が零れた。それからロイは中心に嵌めたリングの上部について
いる革製の手錠にハボックの両手をはめ込む。そうすればハボックは自分の中心を挟み込むような形で両手を拘束
されてしまった。
「や、だっ…イヤだっ…」
中心を縛められ手首を拘束されてハボックが必死にもがく。だが、それはただ尻を振りたてているようにしか見えず
ロイはくすくすと笑った。
「喜んでいるようにしか見えんぞ、少尉。」
そう言われてハボックはもがくのをやめるとロイを見上げる。唇を震わせると搾り出すように言った。
「外してください…たいさ…」
「躾しなおすと言ったろう?」
ロイの言葉にハボックはふるふると首を振る。
「もう、逆らいません…たいさの言うこと…全部聞くっスから…っ」
赦してくれと哀願するハボックをロイは暫く無言のまま見下ろしていたが、おもむろにハボックの両脚を掴むとグイと
胸の方へ押し上げる。
「ヒッ…たいさっ」
僅かにもがく体を押さえつけるとひくつく蕾へ指を突き入れた。
「ヒイッ!」
いきなり指を入れられてハボックの喉から悲鳴が上がる。さっきから散々に嬲られていたとは言え布越しの半端な
愛撫に過ぎず、まだろくに解されていないそこは引きつれてハボックは痛みに涙を零した。
「いっ…いたっ…た、いさ…っ」
グチグチとかき回されてハボックの体がビクビクと震える。だが、そこで快楽を得ることを覚えこまされている体はすぐに
痛みよりも快感を拾い上げていった。
「んっ…ああ…っ」
後ろを弄られてハボックの中心が熱を帯びていく。金属製のリングと皮のベルトが徐々に食い込んでいきハボックは
苦痛に呻いた。
「ううっ…あっ…た、いさっ…たいさっっ」
涙を零しながらハボックはロイを呼んだがロイはそれには答えず後ろを嬲る指の数を増やしていく。ロイの指がハボック
のイイ場所を掠めるたび汗に濡れたからだが跳ね上がり、縛められた中心がヒクヒクと震えた。
「ヒアッ…アッ…は、ずして…っ」
ギチギチと食い込んでくるベルトにハボックの背筋を嫌な汗が流れていく。ハボックは縛められた手で必死にベルトを
探るが、弛めることなど出来ずに空しく金具を引っ掻くことしか出来なかった。ロイはもがくハボックの蕾を好き勝手に
かき回していたが、乱暴に引き抜くと箱へと手を伸ばす。中からシリコン製のビーズを取り出すとハボックの眼前に
かざした。
「ほら、お前が好きなヤツだ。」
そう言って差し出された物を前にハボックの目が大きく見開かれる。ワナワナと唇を震わせると言った。
「いやだ…やめてください、たいさ…っ」
「何を言ってるんだ、大好きだったろう、コレが。毎日これを挿れてココでイくことを覚えたんじゃないか。」
そう言われてかつて散々にソレを含まされたことを思い出す。ロイに想いを打ち明けて、受け入れてもらえた時はただ
甘い日々が続くのだと思っていた。だが、そんなハボックにロイは様々な道具を使って男を受け入れることを覚え込ま
せていったのだ。その最初に使われたのが今目の前にしている電動のアナルビーズだった。大小10個ものビーズが
連なったそれは先端にローターが内臓されていて、差し込まれた最奥で暴れまわってはハボックを苦しめた。大きい
ものは3センチほどもあるビーズをゆっくりとひとつずつ埋め込まれる苦痛と、30センチを超える長さのソレを一気に
引き抜かれる時の苦痛と紙一重の快感はハボックのセックスに対する見方を180度変えてしまった。今では後ろを
弄られる快感に勝るものはなく、男でありながら犯される事に喜びを感じる自分を嫌悪しながらも、ハボックはロイを
強請ることをやめられなかった。それでも時折もたげるプライドがロイへの反抗心を生み、だがそれも結局は今回の
ように己の浅ましさを痛感させられる結果に終わるのだ。
「私に犯されるよりコレにヤられる方が好きだっただろう?恥ずかしいことだが私はこんなものにヤキモチを妬いたり
 していたんだ。」
ロイは実に楽しげにそう言うと中ほどのビーズに舌を這わせる。その弾力性を確かめるように二度三度軽く曲げると
ローターのついた先端をハボックの蕾に押し当てた。
「ヤダッ…たいさっ、やめてッッ!!」
泣き叫びながらもがくハボックの体を押さえつけるとロイはビーズの先端をグイと押し込む。ビクンと震えるハボックに
構わず、ゆっくりと沈めていった。ビーズが蕾を通る度その大きさに合わせて蕾が開き、クチュンと丸い珠を飲み込んで
いく。その様をじっと見つめていたロイは低く笑うと言った。
「旨そうに飲み込んでいくぞ…ホントにお前はコレがすきだな。」
「アッ…んくぅ…ッ」
埋め込まれるビーズの数が増えていくにつれ圧迫感が増す。ハボックは大きく開かれた脚をヒクヒクと震わせると苦しげ
な息を零した。
「た、いさ…も、ムリ…それ以上、入らな…っ」
もう既に押し込まれたそこは限界を訴えている。だが、ロイはハボックの言葉になど耳を貸さずにビーズを押し込んで
いった。
「アッ…く、るし…っ!」
力なくもがくハボックの中心はだが、感じ切って高々とそそり立っている。根元を締め付けるバンドの所為で紅く膨れ
上がった中心は先端から僅かに蜜を零すだけだ。後ろと前を同時に攻め立てる苦痛と快感にハボックは悶えてロイを
呼んだ。
「た、いさっ…も、ゆるして…っ、ゆるし…っ」
泣きじゃくりながら赦しを乞うハボックの頬を撫でるとロイが言う。
「ウソを言ってはいけないな、少尉。ホントはもっともっと欲しいんだろう…?」
低く囁く声にハボックは力なく首を振った。ロイはビーズをあと2つほど残したところまで埋め込むとリモコンを手に取る。
わざとハボックに見せびらかすように弄べば怯えたハボックが微かな悲鳴を上げた。
「さあ、もっとよくしてやろう…。」
「ヤダ…やめて…やめてください、たいさ…っ」
必死に懇願するハボックにロイはククッと笑うとスイッチを入れる。低いモーター音が鳴り始めるのと同時にハボックの
体が大きく跳ねた。
「ヒャアアアッッ!!」
限界まで膨れ上がった中心からぶちゅっと白濁が零れる。だが、本来なら外へと吐き出されるはずの熱はそれを赦さ
れずハボックの中で暴れまわった。
「ヒッ…ヒィィッッ…た、すけ…たいさ、たす…てっ」
ハボックはのた打ち回りながら自分に苦痛を与える男に助けを請う。大きく開いた脚のその奥をビーズで犯され、中心
を縛められて両腕を拘束されて快楽にのたうつハボックはあまりに卑猥で、昼間の彼の顔しか知らぬものにはとても
想像できるものではなかった。ロイは悶えるハボックをじっと見つめていたがそっとその耳元に囁く。
「助けて欲しいのか…?」
そう聞けばコクコクと頷くハボックにロイは言った。
「ではしゃぶってごらん。上手にできたら外してやろう。」
そう言われてハボックは涙に濡れた顔でロイを見つめる。ベッドの上に座り込むロイの方へ体を起こしてにじり寄ると
不自由な手でロイ自身を取り出そうとした。股間のすぐ近くに手を拘束されている為、まるで自身をロイに擦り付ける
ようにするハボックの格好にロイが笑う。ハボックは何とかロイを取り出す事に成功すると体をずらし、ぽすんとベッドに
上半身を倒した。肩と顎で這うようにしてロイの脚の間に顔を寄せると高々とそそり立つ中心に舌を伸ばす。
「ん…」
先端から零れる先走りを舌で掬いつるりと丸いソレを舐める。カリの部分を何度も舌先でなぞると全体をじゅぶと咥え
込んだ。
「ん…んふぅ…ぅんっ…」
鼻から甘い息を零しながらロイを咥えるハボックの表情がいつしか蕩けたものになっていく。そんなハボックの変化を
楽しそうに見つめていたロイは金色の髪を掴むと乱暴に突き入れた。
「んぐぅっ!…ウグッ…んんっっ!!」
喉奥に突き入れられてハボックは空色の瞳に涙を滲ませる。それでもロイのなすがままにされながらハボックはロイの
熱が吐き出されるのを待っていた。その時、ピクリと震えた怒張がハボックの口中にドッと熱を噴き出す。叩きつけて
くるそれを、ハボックは涙を流しながらごくりと飲み込んだ。ずるりとロイが自身を抜き出せばハボックの舌が名残惜し
そうに追いかけてくる。ロイは掴んだままの金髪をグイと引き上げるとハボックの顔を覗き込んだ。
「少尉…?」
促すように囁けばハボックが呆けた表情で呟く。
「こっちにも…ください…ビーズなんかじゃなくて…たいさが…たいさが欲し…」
そう言うハボックから手を離せばハボックは自らベッドに仰向けに転がり脚を大きく開く。熱をはらんでギチギチに膨れ
上がった中心とビーズで犯された蕾をロイの前に曝け出して強請った。
「た…さ…も、くるしいっス…アンタに犯されて…イきたい…っ」
ハボックはそう言って尻を振りたてる。もう、快楽に全身を支配されてあられもなくロイを強請るハボックにロイはうっとり
と笑った。その頬を優しく撫でると言う。
「お前は誰のものだ、ハボック…?」
「た、いさの…。」
「もう、逆らったりしないな?」
そう囁かれてハボックは必死に頷いた。
「しない…しないっスからっ…ねぇっ、はやく…っ」
ハボックの言葉にロイは満足そうに笑うと手錠を外す。蕾から覗くビーズの端についている輪を掴むと一気に引き抜いた。
「ヒャアアアアッッ!!」
ズルズルと一気に連なる珠が引き出される快感にハボックが背を仰け反らせて喘ぐ。ロイは引き抜いたソレを放り投げ
るとハボックの脚を抱え上げ一息に貫いた。
「アッアアアアアッッ!!」
ハボックの唇から嬌声が上がり、縛められた中心が僅かに熱を吐き出す。ガツガツと揺さぶられて、ハボックは拘束を
解かれた手をロイの背中に回すと縋りついた。
「ヒッ…アッ…たいさぁっ…た…さぁっ!!」
ボロボロと涙を零しながらハボックはロイの背をかき抱く。
「ヒウッ…いた…イきたい…イかせて…っ」
熱をせき止められる苦痛にハボックが啼きながら叫んだ。ロイはそんなハボックの体を楽しそうに突き上げていたが、
やがてその中心に手を回すとパチリとリングを外す。中心に食い込むベルトを外せばハボックが絶叫とともに熱を吐き
出した。
「アアアアア―――――ッッ!!」
空色の瞳を限界まで見開いて、ハボックはガクガクと体を震わせる。ロイの背に爪を立てていた手から力が抜けたと
思うと、ハボックの体がガクリと沈み込んだ。半眼に開いた瞳は何も映さず、呆けたように開いた唇からは唾液が零れ
てシーツに吸い込まれていく。ロイは完全に意識を飛ばしてしまったハボックの最奥へ熱を吐き出すとずるりと己を
引き抜いた。ピクンと震えるハボックの体を優しく抱き締めるとその耳元に囁く。
「忘れるな、ハボック…お前は永遠に私のものだ…。」
低く甘く囁く声に、ハボックが幸せそうに微笑んだのだった。


008/3/29
 
 
「罰2」のその後です。ハボロイに比べてこっちの方が黒い気がするのは何故でしょう(苦笑)コレでもお互いに愛はありますので!
鬼畜ロイに調教されてるハボって感じになってればヨシと(笑)