| 甘 その後 |
| 蜂蜜色の髪に指を絡めながら不貞腐れた表情でボリボリと菓子を食べるその口元を見つめるうち、ロイの心にむくむくとイタズラ心が沸きあがってくる。軽く髪を引っ張れば痛いと抗議するように見上げてくる空色の瞳にロイは言った。 「ハボック、私がとけない甘い恋の魔法をかけてやろうか?」 「は?なんスか、それ」 警戒するようにソファーの上で身を引くハボックの隣りに腰を下ろすと、ロイはハボックの手の中のパッケージから細い棒状の菓子を取り出す。縦向きに唇の真ん中に押し込むようにして咥えさせると、ロイはハボックが咥えた反対側から齧り始めた。 「っっ?!」 驚いて身を引こうとするハボックの体を追いかければ自然と押し倒す形になる。ロイは瞬く間に菓子を齧り終えてハボックの唇まで到達するとそのままねっとりと唇を合わせた。 「んーーっっ!!」 噛んだばかりでまだ飲み込みきれない菓子が二人の舌の上で唾液と混ざり合い、ほの甘く溶けていく。必死に押し返そうとするハボックを押さえ込んでさらに深く唇を合わせれば、ハボックの手から落ちた菓子が床にバラバラと散らばった。 「はっ…な、何するんスか、アンタ…っ」 暫くして唇を離せばハボックが潤んだ目で睨みあげてくる。そんな目で睨んだところで煽るばかりで逆効果なのに、といつまで立ってもそういうことが判らないハボックにロイは内心くすりと笑って答えた。 「だからとけない恋の魔法をかけてやると言ってるんだ」 「い、いりませんってばっ!…んっ?!」 ロイは心にもない拒絶の言葉を吐くハボックの口に菓子をもう1つ放り込む。そうしてハボックが何か言う前にその唇を塞いだ。 「んんっ!ぅんっ、ん―――ッッ!!!」 おそらくは抗議の声を上げているのだろう、だが、ロイはそんなことにはお構いなしにハボックの口の中の菓子を舌先でころころと弄ぶ。そのうち唾液を含んでほろりと解けたそれをハボックの舌に押し付けるようにして擦りつけた。その間にも、ロイの手はハボックのシャツの中に忍び込んでその胸を彩る飾りを摘んだり押しつぶしたりしている。ようやく口の中の菓子がなくなってそっと唇を離した頃にはハボックの息は熱を帯び、目尻は刷毛で刷いたようにうっすらとピンクに染まっていた。 「た、いさっ」 それでもまだ、ロイを押し返そうとするハボックの首筋をきつく吸い上げて印を残しながらロイは囁く。 「暴れると魔法がとけるぞ」 そう言えばぴくんと震えたハボックの手から力が抜けるのを感じてロイはうっとりと笑った。 「可愛いな、お前は」 魔法なんていらないと言ったくせに、いざとけると言われれば抵抗できなくなってしまう。そんなハボックがロイには可愛くて仕方がなかった。 「可愛いって、なんスか、それっ」 それでも一応抗議の言葉を紡ぐ唇を、ロイは指でそっと撫でた。 「可愛いから可愛いんだ」 見上げてくる空色の瞳をじっと見つめながらロイは囁く。 「この唇も、舌も、歯も、頬の内側の肉も…」 そう囁きながらロイはハボックの口の中に指を差し入れて、舌を嬲り歯列をなぞり口中を弄った。 「んっ…んふ…」 涙を滲ませながら、それでも口を閉じることが出来ずにロイにされるままのハボックの唇から唾液が銀色の糸となって零れ落ちる。ロイは散々に口中を嬲ると指を引き抜き、唾液に濡れた指をハボックの首筋に這わせた。 「この首も、喉仏も、鎖骨も…」 そう言いながらゆっくりと辿っていく。 「…乳首も」 そう言ってキュッと摘み上げればハボックが小さな声を上げて背を仰け反らせた。 「乳頭も、乳輪も…」 言葉と共にグリグリと押しつぶせばハボックがビクビクと体を震わせる。何度も潰したり摘んだりするうち、ぷくりと立ち上がったそこは色を増して、ロイは果実のようなそれをぺろりと舐めた。 「アッ!」 ビクンと大きく震える体を押さえ込んで、胸全体を手のひらでグイと掴む。 「乳房も」 そう囁きながら舌先でチロチロと乳首を舐めればハボックが首を振った。 「ち、ぶさなんて、ない、ってばっ」 女じゃないのに、と呟くハボックの胸筋を揉みこむようにして乳首を摘み上げればハボックの唇から喘ぎが零れる。 「だが、こうされると気持ちいいんだろう?」 笑いを含んだ声で囁けば、ハボックが潤んだ目で睨んだ。ククッと喉の奥で笑って、ロイは再び指を這わせ始める。 「腹も…臍も…脇腹も…」 「んっ…く…」 ロイの指が微妙なタッチで肌を滑っていく、その後を追うように体のあちこちにゆっくりと熱が湧き上がり、ハボックはギュッと唇を噛み締めた。 「腿も…膝も…脛も…」 ロイはそう言いながら足先まで辿り着いてしまう。その頃にはもう、ハボックの中心はすっかりと立ち上がりとろとろと蜜を零し始めていた。 「どこもかしこも可愛いんだよ、お前は」 ロイはそう言ってハボックにキスを1つ落とす。 「ああ、まだあったな。この肩も、腕も、指の1本1本も、全て食べてしまいたいほどだ」 言葉にした場所にロイは何度も指を滑らせた。だが、勃ち上がって蜜を零している中心と、体の奥で戦慄いている蕾には決して手を伸ばそうとはしない。意地悪い指はハボックの内股を這い、尻の肉を辿るのにそれ以上近づいてこようとはしなかった。 「たいさっっ」 「どうした?今、魔法をかけてやっている最中だよ。こうして、肌に刻み込んで…」 「そ…じゃなく、て…っ」 「なんだ?言いたいことがあるなら言ってごらん?」 ロイは優しく言って喉の奥で低く笑う。それはまるで猫科の獣が獲物を前に喜びに喉を鳴らしているかのようだった。 「ハボック?」 見下ろしてくる黒い瞳に魅入られたようにハボックは唇を震わせると答える。 「もっと別のところに…魔法かけて欲しいっス…」 「別のところ?はっきり言ってくれないと判らないな」 そう言って意地悪く笑う黒曜石をハボックは悔しそうに睨んだ。いつもそうだ。気がつけばとろとろに蕩かされて抗う術もなく、恥ずかしい言葉を口にさせられている。これこそが魔法なのではないかと思いつつ、その魔法をかけて欲しいと願っているのだ。 「オレの…ここと…こっちも…」 流石にはっきりと言うのははばかられて、ハボックはロイの手を取ると自分の中心と蕾に押し付ける。真っ赤になって強請るハボックにロイはうっとりと笑うと聞いた。 「なにで魔法をかけて欲しい?」 「…っっ…あのっ」 「聞こえないよ、ハボック」 「アンタの、し、舌と…ペ…スで…」 消え入りそうな声で囁くとハボックは真っ赤になった顔を腕で覆ってしまう。ロイはそんなハボックの頬をそっと撫でると言った。 「だからお前は可愛いんだよ、ハボック」 そう言うとハボックの脚を大きく押し開き蜜を零す中心に舌を這わせる。 「アッ…んふぅ…」 ビクンと体を震わせてハボックは喘いだ。ロイの手が袋を揉みしだき、舌が何度も棹をなぞる。カリの部分を唇で何度も擦るようにして先端をじゅぶと咥え込めばハボックの息が熱を上げた。 「んうっ…あふ…ああん…」 自分の唇から零れる甘ったるい声が恥ずかしくて堪らない。それでももう、止めることなどできなくて、ハボックはロイの望むままに声を上げた。 「アッ…ンッ…た、いさ…も、ダメ…」 「なにがダメなんだ…?」 舌を這わせながら答えるロイにハボックが言う。 「で、ちゃうっ」 「出してご覧、見てやるから」 ロイはそう言うとハボックの脚を大きく開いた。腹につくほど反り返ったソレに手を添えるときつく扱く。 「ヤダッ…でる、でちゃうよ…っ」 「いいぞ、ちゃんと見てるから」 「ヤッ…やだぁ…見…なっ…アアアッッ!!」 ロイの視線の先でふるりと震えた中心からびゅくびゅくと熱が迸った。大きく開いた脚の間からそそり立ったそれは大量に白濁を撒き散らし、ハボックの腹ばかりか胸まで飛び散り、ロイの手をべっとりと濡らしていく。胸を仰け反らせて熱を吐き出した体はゆっくりと弛緩してソファーに沈み込んだ。 「あ…あ…」 羞恥に顔を赤らめてぐったりと横たわるハボックの頬に軽く口付けるとロイは言う。 「まだ魔法をかけ終わってないぞ」 そう言ってハボックの熱で濡れた指をひくつく蕾へと捻じ込んだ。 「イッ…アッ」 ぐちぐちとかき回しながら性急に沈める指の増やしていく。ロイは指を引き抜くと己を取り出しハボックの蕾へと押し当てた。 「あ…」 怯えたように涙に濡れた空色の瞳がロイを見上げる。その幼い表情にロイは堪らず一気に突き入れた。 「ヒャアアアア―――――ッッ!!」 ハボックの唇から悲鳴が迸り、力なくうち振る顔の動きに合わせて銀色の涙が舞い散る。その頼りない仕草に嗜虐心を煽られて、ロイは乱暴に抜きさしした。 「アアッ…ああんっ…た、いさっ…た…さぁっ!!」 「ハボック…ハボック…っ」 体の中身が全て抉り取られるのではないかと思うほど引き出されたかと思うと、信じられないほど奥を犯される。巨大な牡に弱い部分を容赦なく攻め立てられてハボックはボロボロと泣きじゃくった。 「たいさっ…たい、さぁぁっっ」 自分を喘がせ、身悶えさせて、ドロドロに溶かしてしまうその元凶であるところのロイに縋りつくしか術がなくて、ハボックはロイの名を呼びながら必死にロイを抱く手に力を込めたのだった。 あられもない格好でぐったりとソファーに沈み込んでハボックはため息を零す。 「信じらんねぇ…」 自分はただ菓子を頬張りながら目に付いたささやかな喜びを、ほんのちょっと噛み締めていただけのはずだったのに、気がつけばその身の奥深くにロイの熱を散々に注ぎ込まれていた。そのロイはといえば、ハボックの髪を弄びながら散らばった菓子を拾って口にしている。 「意外と旨いもんだな、こういう菓子も」 「アンタね…」 思わず恨みを込めてロイを睨みあげてもロイはまるで気にした風もなくニンマリと笑った。 「もし魔法がとけそうになったらまたしっかりとかけてやるからな」 「…いらねぇっス」 恨みを込めた一言もロイの耳には甘い魔法の言葉でしかなくて。 ロイはうっとりと笑うと、ハボックに口付けていった。 2007/11/8 |
| 日記の「甘」をお読みいただいた方からものすっごい萌えな妄想をお寄せいただきまして(笑)ソッコー飛びついてしまいました。だってさ、「ハボやっぱりかわいいですvそして、大佐はそんなハボが可愛いくて可愛いくてついつい襲っちゃうんですよね。“私がとけない甘い恋の魔法をかけてやろうか?”とかって!!」って、アナタ…。おいしい、おいしすぎるっ!!すみません、許可も取らずに勝手に妄想を美味しく頂いてしまいました。ごちそうさまでした(殴) ちなみにハボが食べているのは「さつ○りこ」。ジャガイモのは通年だけど、さつまいもは期間限定なんですね、どうりであんまり見かけないはずだ。好きなんだけどなー。口の中で転がしたくらいじゃそう簡単には溶けません(苦笑)それにしてもやっぱりエロオヤジ全開だ!すみません、毎度、こんなんで(汗) |
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