| 豆騎士 初空月編 3 |
| 「少尉?」 身を引いたはものの、その後動こうとしないハボックにエドワードが不思議そうに首を傾げる。どうしたんだと顔を覗き込めば、ハボックがチラリとエドワードを見た。 「中に出しやがって」 「え?」 「どうすんだよ、シャワーもないのに」 そう言って引き寄せたボトムを握り締めて座り込むハボックがもぞもぞと長い脚を擦り寄せる。困り切ったように眉を寄せるハボックを見て、エドワードは「ええと」と引きつった笑みを浮かべた頬を指先で掻きながら言った。 「漏れないように栓をしたらどう?俺が錬成するから―――― いてッ!」 ハボックの大きな手ではたかれて、エドワードは頭を押さえる。目尻を染めたハボックに睨まれてエドワードは言った。 「あ、そうか。そんなもん入れたら少尉、腰砕けになっちまうか。バイブ突っ込んで歩くようなもん――――」 「大将ッ!」 とんでもない事を羞恥の欠片もなく口にする少年をハボックは遮る。 「それ以上言ったらグーで殴る」 「―――― ごめん」 真っ赤な顔で睨まれて、流石に首を竦めてエドワードは押し黙った。だが、こうしていても帰れないのも確かで、エドワードはハボックの様子を伺う。「どうする?」と恐る恐る尋ねればハボックが大きなため息をついた。 「むこう向いてて」 「え?」 「―――― 出すから」 下着は汚されてしまって履けない。立ち上がって歩こうとすればどう考えても注がれたものが垂れてくるのは必至で、下着もつけずにボトムだけ身に付けて外に染み出て恥ずかしい思いだけはしたくなかった。 「掻き出すの?だったら俺がやってやるよ。中に出したの俺だし」 「えっ?!」 エドワードは言ってハボックの脚に手を伸ばす。伸びてくる鋼の手をハボックは慌てて振り払った。 「い、いいッ!自分でするからッ!」 「なんでだよ、遠慮するなって。あ、もしかして恥ずかしがってんのか。今更だろ、俺と少尉の仲で」 「そんなんじゃ……ッ、―――― あ」 エドワードの手から逃れようと身を捩った拍子に中に注がれたものがこぷりと溢れてハボックは身を強張らせる。ハボックの動きが止まった隙に、エドワードはハボックの脚を押さえつけ双丘の狭間に手を差し入れた。 「……ッ!やだッ!」 ハッとしてハボックがその手を払いのけるより早く、鋼の指が蕾を割開き押し入ってくる。ビクリと震えるハボックに構わず、エドワードは押し込んだ指をクチュクチュと掻き回した。 「うわ、すげぇ」 指を動かす度小さな蕾からトロトロと蜜が溢れてくる。自分が注ぎ込んだ白濁が蕾を濡らして出てくる淫猥な眺めに、エドワードはゴクリと喉を鳴らすと夢中で指を動かした。 「アッ……や、あんッ!大しょ、やめ……ッ!」 グチュグチュと蕾を掻き回されハボックがガクガクと震えながら首を振る。脚を閉じる事も出来ずしどけなく脚を開いて息を弾ませるハボックの蕾を、エドワードは執拗に掻き回した。 「もう出ないかな」 指を動かす度溢れてきていた白濁が殆ど出てこなくなったのを見てエドワードは呟く。最後にもうひと掻きとばかりに指を動かすと、鋼の指を引き抜いた。 「よし、これで綺麗に……、―――― 少尉?」 満足げに言ったエドワードはハボックの様子がおかしい事に気づく。微かに震えるハボックの楔がそそり立っているのを見て、エドワードは目を見張った。 「だから自分でするって言ったのに……っ」 セックスの経験が少ない少年に、性的な意味合いを感じさせずに始末しろと言うのは土台無理な話だ。だから自分でと言ったのにと涙目で睨んでくるハボックにエドワードは「ええと」と頭を掻いた。 「あ、じゃあこうしよう」 「え?」 一瞬迷う色を浮かべた金目がニヤリと笑みを浮かべるのを見て、ハボックはギクリとする。慌てて閉じようとした脚を鋼の手が一瞬早く押さえて、股間に顔を寄せてきたエドワードがハボックの楔をパクリとくわえた。 「ひゃあッ?」 いきなり熱い粘膜に包まれてハボックが飛び上がる。股間に顔を埋める少年を押し退けようと両手で頭を掴んだ。 「やだ、やめろッ、大……――――アアッ!!」 じゅぶじゅぶと唇と舌で扱かれて、ハボックは喉を仰け反らせて喘ぐ。押し退けようと頭に乗せられていた手はエドワードの金髪を力なく掴み、ハボックはしどけなく脚を開いてハアハアと息を荒げた。 「ダメ……、エド、本当にやめて……っ」 これまで散々に快楽を煽られた躯はエドワードの愛撫の前に忽ち蕩けてしまう。長い脚で地面を蹴り、金髪に指を絡ませてハボックは悶えた。 「あんッ、あっあっ……ッ!エド……ッ!」 なかなか呼んでくれない名前を呼ばれて、興奮したエドワードは夢中でハボックの楔に吸い付き舐め上げ喉奥で締め付ける。双丘の狭間に手を忍ばせると戦慄く蕾に鋼の指を突き入れた。 「ヒィィッ!」 衝撃にハボックが背を仰け反らせる。ガクガクと震えるハボックの楔をしゃぶり蕾を掻き回せば、ハボックの躯が面白いほどに跳ねた。 「やめ……ッ!やッ、あっ、イくッ!やだ、やだァッ!!」 ハボックは首を激しく振ってエドワードの頭を押し返そうとする。だがそれより早く、エドワードは蕾を掻き回していた指を奥へ突き入れ楔をキツく吸い上げた。 「ヒャアアアアッッ!!」 強烈な刺激に耐えきれず、ハボックは高い嬌声と共にエドワードの口内に熱を吐き出してしまう。エドワードはドッと流れ込んできた青臭い液体を躊躇わずにゴクリと喉奥に飲み込んだ。 「……少尉」 萎えた楔から口を離し舐めて綺麗にしてやると、エドワードはぐったりと倒れ込んだハボックの体を抱き締める。ハアハアと荒い息を零す唇を塞ぐとねっとりと舌を絡めた。 「スッキリした?少尉」 エドワードはハボックの頬を撫でて笑いかける。その声にぼんやりと空を見上げていたハボックの体がピクリと震え、エドワードを見た。 「善かったろ?」 見つめてくる空色にエドワードはニヤリと笑って言う。ハボックの答えを笑みを浮かべて待っていたエドワードは、次の瞬間頬に激しい衝撃を受けていた。 「――――ッッ?!」 吹き飛んで地面をゴロゴロ転がったエドワードは痛みをこらえて顔を上げる。そうすれば半身を起こしたハボックが拳を握り締めてこちらを睨んでいた。 「バカッッ!!」 ハボックは空色の瞳に涙を滲ませて怒鳴るとよろよろと立ち上がる。足元でくしゃくしゃになっていたジーンズを拾い上げ下着をつけないまま直接穿くと、エドワードをそのままに覚束無い足取りで歩き出した。 「いってぇ……ッ!あ、少尉っ?待てよッ」 グーで思い切り殴られた頬を撫でていたエドワードは、ハボックが自分を置いて行ってしまおうとするのを見て立ち上がる。 「少尉っ?なんで怒ってんだよっ、少尉っ!」 振り向きもせず歩いていくハボックを、エドワードは頬を押さえながら慌てて追いかけたのだった。 2013/03/26 この話の続き「初空月編4」は無料配布本「小さな暴君とお人よしの騎士の話」に収録されています。 |